シン・ヘソンさんと、ヤン・セジョンさん主演のドラマです。
シン・ヘソンさん、脇役だった「彼女はキレイだった」「青い海の伝説」「秘密の森」は視聴しましたが、主演作はこれが初めてです。顔の角度やお化粧によって、私には綺麗に見えたり見えなかったりするなという印象です。
ヤン・セジョンさんは、こちらも「浪漫ドクター キム・サブ」、「師任堂、色の日記」は見ておりますが、主演作「愛の温度」は未視聴です。「師任堂」のイ・ギョム青年役がとても好きです。私の「師任堂」は青年期だけでよかった、というか現代のパラレル部分が・・・モヤっと・・・しましたね(しませんでしたか?)
このドラマのストーリーは
初恋の人を自分の言葉が切っ掛けで、バス事故に巻き込んでしまったと罪悪感に苛まれて、大人になる主人公と、そのバス事故が原因で13年間植物状態になってしまったヒロインのお話です。
ヒロイン ウ・ソリ は13年間の植物状態から目覚めます。17才から突然30才になってしまった事実をなかなか受け入れられないソリですが、リハビリを頑張りながら今の自分に馴染もうと努力をします。そんな時に自分の事故当時住んでいた場所から来た慰問団に会い、そのトラックに紛れて、昔住んでいた町にやってきます。
様変わりしてしまった景色に戸惑いながらも、必死に家に帰ったソリですが、その家は他人の家になっていて、両親を亡くした後、自分を引き取って育ててくれた伯父夫婦の行方は分からなくなっています。
主人公の コン・ウジン は事故の後他人と関わらないよう、心を閉ざして生きています。海外の人里離れた所に長期で逃避する癖がついているのですが、ある時、姉から甥の面倒を頼まれ、韓国へ戻ってきます。
韓国へ戻って来て、家に行くとそこにはソリが居て・・・
他人と関わりたくないウジンはソリを追い出そうとしますが、甥のチャンに頼まれ、1か月を条件に家に置いてあげることにします。一緒に暮らすうちに世間知らずなソリを完全に突き放すことが出来ず、何かと見守ってしまうウジン。
ソリの心配をするチャンと友人たちと、家政婦のジェニファー。ウジンもどんどんソリに惹かれていくのですが、惹かれれば惹かれるほど、初恋の人とソリが重なってしまうウジン。それがトラウマと繋がり、フラッシュバックを起こすようになってしまい…
こんな感じで物語は始まります。
このドラマの私の一番は
何といっても、ウジンの甥 チャン の存在です。
このチャン君が素晴らしくいい子なんです。
初対面からどこか浮世離れしたソリを心配し、ウジンに頼み込んで家に置いてもらったり。孤独感に押しつぶされそうなソリに「知り合いなら僕かいるじゃん」と笑顔を向ける。もう、可愛いしカッコいい。ソリのことを好きになってからは、精一杯背伸びをする所も可愛い。早く大人になりたくて運動(ボート部の花形選手)を頑張るシーンなど、お願いだから身体をダメにするフラグではありませんように・・・と念を送りながら見ていました(ケガはしますが、速攻で治って一安心でした)。
何より、ソリとウジンの気持ちを知った後、チャンくんのとる告白の形も美しい。
もうチャンくんサイコーでした。
チャンくんをべた褒めしましたが、出てくる登場人物が気持ちいい人ばかり。
家政婦ジェニファーも、チャンくんの親友も、チャンくんに惚れてる才女の女子高生も、ウジンの仕事仲間の経営者も先輩も、みないい人たちで見ていてほっこりします。
ライバルと結局ソリを見捨てたおばさんも、そこまで嫌な人ではなく、最後まで気持ち良く見れました。
ソリ役のシン・へソンさんが17年しか実体験のない30才の女の子を可愛らしく演じていましたが、私はウジンはもうちょっと、大人っぽくていいのでは?と思ってしまった・・・
ヤン・セジョンさんの声の感じが甘ったるいのか、ソジンは心を閉ざしていてもちゃんと社会生活を送っていたいい大人なのに、少し子供っぽ過ぎはしないかしら?と。
少し気になった所も書いてしまいましたが、
とてもじんわりくるいいドラマです。