ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

Tang Dynasty Tour 唐砖 大唐見聞録 ★4

 

王天辰(ワン・ティエンチェン)さん、张佳宁(ジャン・ジアニン)さん主演のドラマです。

 

王天辰さん、「孤芳不自赏(孤高の花 )」「时空来电」(途中まで)見ました。背が高く身体のしっかりとした男優さん、やんちゃな役が似合うという印象ですね。「时空来电」ではイ・ジェフンさん、坂口健太郎さんが演じた現代の刑事さん役でした。とても、あっていると思いました。

张佳宁さん、「知否知否应是绿肥红瘦」の五小姐役でした。未視聴ですが、「如懿传」「海上牧雲記」と人気ドラマに出演されています。

 

このドラマのストーリーは

 

陵墓の発掘の手伝いをしていた 雲不器 は発掘中に事故に合い地下に落ちてしまいます。落ちた地下で新しい遺跡を見つけた不器はその女性像の遺跡の髪に穴があることに気づき、そこに持っていた簪を差し込みます(一瞬で仕掛けに気づく、素晴らしさ)。思っていた通り仕掛けが動き、不器は謎の光に包まれ気を失ってしまします。不器が気がつくとそこは見慣れない場所で・・・。

目覚めた飯屋で争いに巻き込まれた不器を謎の李家の若様が助けてくれるのですが、その時大事にしている簪を取られてしまう不器。

頭の回転の速い不器は、タイムスリップしたことに気づき、素早く状況を判断すると、目立つ短髪を隠すために飯屋の下働きの髪をそり鬘をつくる(あら不思議一瞬で素晴らしい鬘が!)と、簪を取り返しに謎の李家の若様に会いに行くのですが、若様は簪が気に入ったと返してくれず、不器は男装していることを黙っているからと脅します。しかし、反対に武術のできる若様に返り討ちに合ってしまいます。現代に返るアイテムとしても大事な簪を取り戻すために作戦を考えることにする不器。

飯屋で出された塩がまずく、まだ塩の精製を知らないことに気づいた不器はこれを利用して簪を取り戻そうとします。でも、この塩が原因で不器たちは唐の軍隊に囚われてしまいます。塩が盗んだものでなく、自分で精製したものだと証明する不器ですが、そこへ戦中の吐蕃軍がやってきて、塩を守るために戦闘になってしまい、さらに不器を庇って太子李承乾 が斬られてしまいます。瀕死の李承乾を輸血で治す不器。⦅現代から持ってきた救急キットを使うのですが、不器の現代の職業を記録係(カメラマン)だと思っていたので、このシーンでえっ??と思い調べたら、救護班らしい(正確ではないかも)という事が判明⦆

助けるために血を提供したことで、謎の李家の若様が公主 李安瀾 だということも分かり、現代に返るために簪が必要な不器は、長安まで一緒に行くこと・・・とお話は始まっていきます。

 

雲不器ですがこの後、雲家の若様にそっくりなのを利用して先祖(たぶん)の雲燁となります。雲家は前皇帝の李淵に滅ぼされた家系なのですが、塩の精製と太子李承乾を助けた褒美で、家名が復活、現代に早く戻りたい雲燁ですが、唯一の男子として雲家の家族に頼られることになってしまい、現代に戻るのはどんどん困難に・・・。

 

このドラマの私の一番は

 

前皇帝の李淵のお抱えガールズが踊る舞踏。

これが、とても美しかったです。長い裾を踊りながら身体に巻き付け、それを脱いでいくシーンは蛹が蝶になるよう、素晴らしいショウの一幕を見ているようでした。古装劇では舞踏シーンはもうお決まりですが、最近のものはとても凝っているものが多く本当に楽しめます。寄せ集めのエキストラさんたちが、ただ腰を振っていたようなものに比べると、最近は絶対その道のプロのダンサーさんたちが踊っていらっしゃると思っています。

上皇李淵さんはお葬式のシーンもとても引き付けられました。

仮面をかぶった方たちが踊り、最期は参列者全員で足を踏み鳴らす。荘厳な儀式として舞踊舞台を見ているようでした。

 

男性主人公の雲燁が明るく、メンタルも強く、医療だけでなく、理系方面の知識もめっぽう豊富で、おまけに料理も出来ちゃう、万能青年で、色々な難題を現代の知識をフル活用して解決していく所が(突っ込み所は満載ですが(笑))爽快で前半は夢中で視聴しました。ツンツン安瀾公主とのやり取りも可愛らしかった。

だが、後半は雲行きがだんだん怪しくなり始めて・・・

やはりそっちに引き込まれちゃうのか雲燁~と私の声は届かず、後半は安瀾公主の復讐にずぶずぶとはまり込み、承乾はダークサイドに魅せられ闇落ち。(前半の雲燁たちとつるんで街を歩くやんちゃな若様たちはいったいどこに~)お父さんとの一騎打ちはカッコよかったです。とくに水を使った剣技は魅せられますね。

 

儒者蘆寿じいさんの融通の利かなさを見た時に大方の予想は付きましたが・・・

 

前半の軽快で爽快のある感じで最後までいって欲しかったという希望はありますが、後半の重苦しさも明るい雲燁が、だいぶ軽くしてくれてますし、まあ軽いだけでは物足りないのかもしれないなと、思ったりします。

 

タイムスリップものとして私が楽しみにしているラストですが、現代に戻るパターン。死んで発掘現場に戻り皆に助けられるそれで終わりでいいと思いますが・・そうはならない華流スタイル。最後は思わせぶりな振りですね。

さらに、本国ではおまけのエピローグが放送されていて(私はレンタルで視聴しましたが、レンタルにはない)そこで過去に雲燁が戻って、安瀾と子供と再会しているそうなので・・・第二季があるのかな?

 

オープニングの曲「觥筹 」が良かったです。「媚者無疆」のオープニング「一生等你」の様に空耳でつい口づさんじゃいました。

 

華流ドラマでは、インディジョーンズ系墓掘りジャンルでの、男性主人公がそこからタイムスリップするものを多く見かけます。定番なのかな?

 

全36話ですので、中だるみすることなく一気に楽しめる作品だと思います。