ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

WATCHER<ウォッチャー> ★3

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ハン・ソッキュさんと、キム・ヒョンジュさん、ソ・ガンジュンさん主演の刑事ドラマです。

ハン・ソッキュさん、一大ブームを起こした映画「シュリ」に主演されたことで日本でもとても有名な俳優さんですね。韓国では本当に有名な国民的俳優さんだと思います。私、映画はあまり見ないので「シュリ」以外は観ていないのですが、ドラマは「根の深い木「秘密の扉」「浪漫ドクターキム・サブ」と視聴しています。

キム・ヒョンジュさんは、「ファンタスティック」を視聴しました。

ソ・ガンジュンさん、「キミはロボット」「第3の魅力」に出演していて、坂口健太郎さんに似てると評判の俳優(K-POPアイドル)さんですね。

 

このドラマのストーリーは

 

15年前に父親が母親を殺す現場を目撃した少年 キム・ヨングン は成長し警察官になります。交通課のヨングンが信号無視をした車に職務質問をしていると、運転手は挙動不審になり、ヨングンを刺して逃走してしまいます。その運転手を捕まえる過程で発砲してしまったヨングンは、なぜか広域捜査隊から厳しい取り調べを受けます。

そのヨングンを監察課の ト・チグァン が救います。そのまま監察四班に連れていかれ事件の経過を聞かれるヨングン。

この事件には不正警官が関わっていると思った二人はそれぞれ捜査に乗り出します。この事件に犯人の弁護士になった、検察官から転身した ハン・テジュ も関ることになり、三人は三様ながらも協力して事件を解決します。

不正警官を捕まえますが、その警官は上官でもあるチャン・ヘリョンに撃たれて死んでしまいます。

この事件がを切っ掛けに、次々事件が連鎖して、15年前のヨングンの父親が起こした事件に繋がりって行きます。

 

15年前に事件を目撃した少年・ヨングン、死体の第一発見者で犯人を逮捕した刑事・チグァン、犯人を起訴した検事・テジュと、三人が各々の思いを抱えながら事件と向き合っていきます。

 

このドラマの私の一番は

 

トラウマとなる経験の見せ方がすごいです。

 

韓国ドラマにお決まりのトラウマ。韓国ドラマの主人公は恋愛ものでも大抵抱えてしまっているトラウマ。これがサスペンスだとその描かれ方もどれもすごいのですが、この辛い経験、このドラマもズシンときました。

 

なかでも、弁護士のハン・テジュ。

拘束され暴行され醜くはれ上がった顔のアップが画面に映し出されるんですが、もうそれだけで痛いし、怖い。

なので、このフラッシュバックのように映される思い出に囚われ、かたくなに自分を暴行した犯人を突き止めようとするハン・テジュを観ながら一緒に揺さぶられてしまいました。

韓ドラの心理描写って本当にすごいと、感心していまいます。

 

ドラマ全体としては、みなさんが鬱々と事件と向き合っているため、じっとりしてます。出てくる刑事(元刑事)たちが皆あやしく、一つ一つの事件は解決するものの、何一つスッキリしないまま、次へと繋がっていくので何とも言えない感じ。チグァン班長などずっとグレーゾーンを行き来しているため、もうどっちなの?悪なの?ギリギリセーフなの?演じてるのがハン・ソッキュさんだけにハラハラ、モヤモヤしました。

深淵を覗いて、深淵と目が合って闇落ちしたのは果たして誰?と誰?と不正警官も一人また一人と増えて行き、ラストへ突入していきます。

そして、犯人を逮捕しても、イエーイとは決してなりません。(私は勧善懲悪、単純明快⦅←悪なら悪がいい⦆が好きなので、後味が悪かったです)

 

これから見る方は、警察内部の巨悪を倒す!正義が勝つ!といった分かりやすいドラマではない事だけ、お気を付けてご覧ください。