任嘉伦(アレン・レン)さんと、谭松韵(タン・ソンユン)さん主演の捕吏活劇です。全55話。
任嘉伦(アレン・レン)さん、「大唐荣耀 麗王別姫 〜花散る永遠の愛〜」で日本でも人気の俳優さんですね。
谭松韵(タン・ソンユン)さん、「最好的我们 最上のボクら」(珍しく青春ドラマなのにリタイアした作品なんですよね、リタイアというよりフェイドアウト・・・他を優先していたら忘れてしまったという)が日本に上陸しています。愛嬌のある等身大女優さんですね、お年が30歳ということで、若く見えますね。
このドラマ、途中まで翻訳字幕ありで視聴していたのですが、任嘉伦さんの人気でそうそうに日本放送が決まり、視聴出来なくなってしまって、時間は空いてしまいましたが続きを中字字幕のみで視聴しました。日本放送(衛星劇場さんで)が始っているのでちゃんとした内容はそちらでご覧下されば、なおいいかと思います。
こちらは、かなりざっくり、しかもネタバレでも大丈夫という方はお進み下さい。
簡単なストーリーは
嘉靖37年、明の時代。
錦衣衛(皇帝直属の特別機関)の長官の息子 陸繹 は盗まれた特別な海図の調査を命令される。海図の調査を始めると、ある火災事故に合う。そこで六扇門の女性捕吏、袁今夏 に会う。生意気な袁今夏だったが、その洞察力に一目置く陸繹。
袁今夏のほうは事件を横取りされることに納得できず、独自に調査しながら、陸繹に後れを取らないように奮闘する(纏わりつく)。
と、海図の事件から次々事件が繋がって行き、朝廷内で権勢ふるい幅を利かせている、厳嵩・厳世蕃親子の不正を暴こうと、陸繹と袁今夏が仲間を増やしながら奮闘していくお話と、二人の恋、袁今夏の出生が絡んだお話です。
私のこのドラマの一番は
ズバリ、陸繹 です。
陸繹がとてもいい男なんですよ。
仕事に誇りを持ち、真面目で一本気、冷静で正義感も強い。でも、情も厚い。と何拍子もそろった完璧な人物。これが嫌味なところがまったく感じない素晴らしさで、とにかくカッコいい男だったです。
私、任嘉伦さんの印象が、「麗王別姫」の李俶なんですけど、これがいまいちでして。まずビジュアルが景甜さんの目力姫に完璧に押されていて、幼く見えてしまって。その後「天乱」というドラマをリタイアしたんですけど、こちらも見た目が幼く見えてしまってあまりいい男(こちらは神でした)に見えなかったのです。
が、この陸繹はとても魅力満載でした。
見た目の部分も錦衣衛の制服がとても似合っていました。身体に補正をしっかり巻き付けて着衣していたんだと思うのですが、(下着姿⦅寝間着⦆は薄い感じでしたから)ガタイが大きく見え、頼れる男、でした。
とにかくこの陸繹の魅力に魅せられてしまったので、ちょっとなぜ?と頭をかすめてしまう問題が起こりました。なぜ袁今夏を好きに?です。
袁今夏、かわいいんですよ。お転婆でお茶目。愛嬌もタップリですし、頭の回転も速く機転利くし、洞察力にも富んでいる。できる捕吏なんです。でも、知り合った当初はやたら大食いで、男社会の中で頑張ってますから女子力はこれっぽっちもないし、自分可愛さでうそとか平気でつくし、陸繹ほどの男が惚れる?と。女友達なら最高だと思うのですが・・・。(母も弾いた)琴が弾けるたことがポイント高かったのかなぁ~。(食べるの大好きなくせに、陸繹を避けるためとはいえ、食事中に蛆虫が白米に見えるみたいな事件の話とかぶちこんでくるんですよ、こんな女の子好きになります?)
でも、惚れてしまったので仕方がない。(袁今夏もどんどん可愛くなりますから)
そんな陸繹が、袁今夏を見つめる愛おしい瞳にやられました。
中でも一押しが、敵方の厳世蕃(韓棟⦅ハン・ドン⦆さん。もうこれでもかっていうぐらいの嫌な男でした)が夜のお供に女性を用意した寝室に戻るシーンがあるのですが、もう部屋に入るなり嫌な顔なんですね。でも、ベッドではもごもご女性らしき塊がうごめいている。仕方なく布団を捲るんですが、そこにいたのが袁今夏だと分った瞬間の、優しい目、そして微笑む口元、素敵でした。この後、驚く袁今夏をよそにバンバン服を脱いで、うれしそうにグイグイ迫る姿、最高です。
ラブラインは熱いですが、スキンシップはほぼ皆無です。キスシーンも薬の口移しと(「双世宠妃」以降わりと見かけますが、こちらはこのやり方ならスプーンから飲めたのでは?という物足りない感じです)、酔っぱらった状態の袁今夏にする、翌朝記憶から消えてしまうキスという何ともさみしいものです。
しかし、二人の愛は(陸繹の優しい瞳から)十分伝わりますから、袁今夏の出生が絡んだ別れは、とても切なく、つらいです。
ラストまで、陸繹の貫く男気に魅せられた「锦衣之下」でした。
因みに邦題の「花様衛士」これ「かようえいし」と読むそうです。何?それ?と思っちゃいました。本題の「锦衣之下 under the power」が十分内容にあった題名ですよ。
一つ書き忘れちゃいました。
ドラマ中盤で倭寇と戦うシーンがあるのですが、この戦いに一言。倭寇の皆さんにもどうか甲冑(鎧)を着せてあげて~と、お願いしたいと思いました(←そこそこ皆さん着物・袴姿でがんばってますが)。
この倭寇絡みでは、当然流暢な日本語が耳に飛び込んでくるのも、びっくりしちゃいますよ。韓ドラとか他の華ドラでも片言過ぎる日本人が登場しますが、これは配音(吹き替え)の人が、日本の方か、もの凄いネイティブの方か、ちゃんとした日本語でした。
(画像:出典 百度百科)