イ・ジェフンさんと、チェ・スビンさん主演の恋愛ドラマです。
イ・ジェフンさん、「秘密の扉」「シグナル」「明日、あなたと」を視聴しました。このドラマの視聴を決めたのも、イ・ジェフンさん主演だったからです。
チェ・スビンさん、「雲が描いた月明かり」「最強の配達人」「ロボットじゃない」を視聴、こちらも好きな女優さんです。すごい美人ではないと思うのですが、可愛くて目が離せないと観ていて思ってしまいます。
このドラマの始まりは
憧れの仁川空港公社にやっとのことで入社した ヨルム は要領が悪くトラブルを起こして、一年で部署を移動することになってしまいます。新しい部署で新規一転頑張るつもりが寝坊して初日に遅刻してしまいます。スタートから失敗し、新しい部署での前評判も最悪のヨルムは手柄を立てて、汚名返上といきたいのですが、なかなかうまくいきません。
その上、指導係としてつけられたのが、入社したての新入社員だと知って怒りが収まらず、上司に文句を言うと、正論で返され何も言えなくなってしまいます・・・。
その収まりきらない気持ちを指導係の スヨン にぶつけてしまうのです。
でも、こちらにも正論で返され、逆切れするヨルムだったのですが・・・。
病気のお客さんが起こした騒動に巻き込まれ、殴られそうになったところをスヨンに助けられます。その自分を庇ってくれたスヨンが一年前にやはり、事故から超人的な力で自分を守ってくれた男の人と重なります。
スヨンがなぜそんな力を持っているのか、ただ静かに毎日を送りたいと言うのに、困っている人を助けてしまうスヨンが気になりだすヨルムです。
実はヨルムとスヨンの繋がりはもっと昔からありと・・・
二人の過去の繋がりが明らかになりながら、恋と仕事を頑張るお話です。
このドラマの私の一番は
空港で働く人たちの色々な仕事の様子と迷ったのですが、ドラマの本筋である、二人の恋愛の鍵である、スヨンの抱える障害への思いです。
このドラマを視聴する前知識として私が持っていたのが、イ・ジェフンさんと、チェ・スビンさんの恋愛もので、どちらかが障害を抱えているの二つでした。
でも、見始めますとどうやらスヨンに身体障害がある、どうやら義手、義足のようなもの(ここがなかなか何んであるかが分からないのです)と思われることは分かるのですが、スヨンは普通の生活を送っていて、執拗に隠しているが、どうやらその補助器具が使いようによっては超人的な力を発揮する物だということがわかるのですが、この障害が二人の恋の障害になり得る様には思えなかったのです。
「ビューティフルライフ」や「パーフェクトワールド」のような作品だと思っていたので、あれ?ちょっと趣旨違ったなと、号泣する気持ちで観始めましたので・・・。
そんな中、一大決心をしたスヨンがヨルムにじぶんの障害を告白しようとするシーンになるのです。
デートの待ち合わせに車椅子で行くスヨン。でも、ヨルムは空港で事件に巻き込まれて怪我をしてしまいます。空港の現場に駆けつけた友人からスヨンに電話が入るのですが、通話中に携帯を落としてしまいます。それを拾おうとして、車椅子から落ちてしまうスヨン。
このシーンで初めて、スヨンが肢体障害者だと分っていたのに、私はちゃんと分かっていなかったという事実に気づかされました。スヨンの抱えている障害の大きさが急に目の前に現れた衝撃を受けました。
初めは、スヨンの装着している器具「ウェアラブル」という物だと後半分るのですが、この器具を装着しながら、スヨンが色々なことを見て見ぬふりをしながら生きることが難しい、(この器具のパワーが感情によって引き起こされることが分かってからはなおさら)というお話なのかなと思っていたのですが、このシーンでガツンとなります。
車椅子での生活に戻るのなら、今このまま命が尽きても、「ウェアラブル」を使いたい、普通の生活を送りながらヨルムと過ごしたい、というスヨンの気持ちが胸に刺さります。
ヨルムが強制的に「ウェアラブル」を使用禁止にする薬を受け取り、本人が嫌だと思っているのに、自分の生きていて欲しいという気持ち(エゴではないかと)で、これを使っていいのだろうか?と悩むシーンには考えさせられました。
「世界一キライなあなたに」という映画があるのですが、障害者の尊厳死を扱った映画で、人の尊厳とは何だろうか?という重いテーマを考えさせられます(←この映画ほどドスンとくる感じではないですが・・・この映画を思い出してしまったので)
と、グッときたことを書きましたが、このドラマ上記のグッとにのめり込めない何かが私にはありまして・・・
「ウェアラブル」関連の色々なことが説明不足すぎではないですか?と。
まず「ウェアラブル」とは?何?に簡単に触れるだけ、これは違法な物なの?どうしてそんなに秘密にしてるの?
この器具を作ってくれたチャン博士とは何者?ヨルムのお父さんとの関係は?(後、セリフのみで出てくるもう一人のお医者さんとか、医療として分からないことだらけ)
スヨンの上司のヤン・ソグンは、なぜスヨンと「ウェアラブル」のことを良く知っているのか?
とにかく「ウェアラブル」関係の疑問に引っ張られて、感動が分散してしまいました。
しかも、ラストシーンも???が。ハッピーエンドが堪能できない(イ・ジェフンファンは特に)。あまりに不自然なので何か意図があるのだろうか?
(私はレンタルでの視聴なので、カットされているのかもしれません。)
空港のお仕事の色々が職業ドラマとして、とても面白く興味深かったです。