ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

琉璃 Love And Redemption 

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成毅(チェン・イー)さん、袁冰妍(ユエン・ビンイエン)さん、主演の天界古装ファンタジードラマです。全59話。

 

成毅(チェン・イー)さん、お初ですが「青云志」に出演しています。今作品で注目が急上昇という俳優さんということ。

袁冰妍(ユエン・ビンイエン)さん、「聽雪樓」を視聴「将夜1・2」に出演しています。

 

このドラマ、中字字幕のみで視聴しました。なので内容の保証は出来ません、軽い参考程度にご覧下さい。

 

 

このドラマの大まかなあらすじを

 

天界と魔界の戦があり、天界の戦神の活躍で、魔王 罗喉计都 の心魂を封印します。

1000年後、この心魂の入った琉璃盏を人間界の少阳派で封印しています。

その少阳派で簪花比武大会という武術大会が開かれ、离泽宫、点睛谷、浮玉岛という各門派が少阳派に集まってきます。

そこで少阳派の娘  褚璇玑(女主) と离泽宫の  禹司凤(男主) は知り合います。

そしてこの大会中に、离泽宮の人は他人に素顔を見せてはいけなく仮面をつけていているのですが(もちろん恋愛もダメ)、その仮面を少阳派の秘境に入って失くしたり、点睛谷弟子 乌童 と璇玑の姉の 褚玲珑 がもめたのが切っ掛けで恨みを買い、殺されかけたりと色々ありながら、二人はどんどん親しくなり、姉の玲珑と六師兄の 钟敏言 とも仲間になります。

大会後、离泽宮に戻る司凤ですが、また必ず会おうと璇玑に約束していきます。

でも、戻った离泽宮で仮面を失くした罰(それだけではないかも?)として十三戒というとても重い刑罰を受けることになります。

璇玑の方も旭阳峰という所で、師兄  昊辰 の指導のもと修行をすることになります。

璇玑は生まれながらに六識がなく(視覚⦅見えるが色がない?⦆、臭覚、味覚、聴覚⦅聞こえるがみんな一緒の声?⦆、触角、感覚)、単純善良な女の子なのですが(「香蜜」の錦覓ちゃんと似た感じのやらかす系)、この離れ離れの4年間の連絡がうまく取れず、取れたと思ったら、情愛をちゃんと理解できない璇玑のトンチンカンなやり取りが誤解を呼び、必死で頑張っていた司凤の心を折り、司凤は十三戒の変わりに、情人咒面具という(情愛を感じると三本の羽の痣が出来き、その情愛で三回傷つくと死ぬ?ここはあやしいです)仮面を付けることに・・・。

修行と罰を終え、妖魔の起こした事件を通してまた出会う二人ですが、情人咒面具と誤解のせいで別人の司凤をおかしく思う璇玑ですが、感情の機微が分からないので、しつこくつきまといます。

そんなこんなですが、意外と誤解はあっさり解け、二人はお互いの愛を伝い合います。

と二人の可愛い恋愛模様が進行する中、

璇玑が実は天界の戦神でその記憶が強く封印されていることが分かっていき、その記憶回復に万劫八荒镜という神器が必要と分り、その神器の欠片で封印された記憶が垣間見えることと六識が戻ることが分かってきます。

記憶が徐々に戻るにつれ、戦神が天界で何か罪を犯し、その罰で十生十世の历劫(人間界で受ける苦行)を受けていることがわかります。そしてその罰をなぜか司凤も受けているのです。

 

と、二人の愛の絆が試される試練と、なぜ戦神と司凤は十生十世もの長い間历劫を受けているのか、という謎が明らかにされて行きます。

 

 

私のこのドラマの一番は

 

司凤の历劫を一緒に体験して苦しもうです(←ちょっと意味不明ですね)。

「宸汐緣」でも「枕上书」でも登場する「历劫」。

仏教では、歴劫(りゃっこう)修行といわれる修行があり、菩薩が長い間、過去現在未来の三世において転生を繰り返して修行することを指すそうです。1劫 = 43億2000万年として数えられるそうで、とにかく気の遠くなるぐらいというたとえで「億劫」という言葉はここからきているとか。

この「历劫」人間界で災いや罰を経験するのが修行なのでもちろん苦しい人生を送るのが前提なのです。でも、「宸汐緣」でも「枕上书」でも事情を承知の神様がなぜか一緒に人間界に降臨してさらに修行をややこしくしてました。このドラマでも事情を知る神 柏麟帝君 が下界して十回目の修行をややこしくしてます。

長くなってしまいましたが、

このドラマ、前半で司凤の魅力に魅せられてしまうと(私のように)、後半かなり辛い展開なのです。

女の子としゃべった事もないだろうに(たぶん)、天然空気読めない女子に纏わりつかれ、言葉もたどたどしくなってしまう司凤(そんな司凤の緊張が伝わりどもりがうつる璇玑は可愛かった)。

味覚のない璇玑に味を伝えるために、料理をたくさん頼み凄い玉を支払う、男気あふれる司凤。そこで、指をなめられるてドギマギする司凤。

思いを伝えキスしようとするが、奥手すぎて目をつぶるのが早く目的を達することができない司凤。

情愛を理解できない璇玑に、こんな男には気を付けろ、と教える独占欲丸出しの司凤。

と司凤に母性をくすぐられた人(私)は本当に視聴が辛いのです(きっと)。

なので、基本に立ち返り、これは修行なのだと思い込んで視聴しました。

司凤は苦行を受けているのです、受けなければいけないのです(なぜか戦神璇玑と同じと思えないだけ)。戦神の憎み、恨み、悲しみで閉じた心に、信じる心をもう一度芽生えさせようと、九世頑張ってきたんです。

そして、37話からは十世の苦行中の苦行が始まります。

豪快に吐血しながらただひたすらに、璇玑に謝り、宮主である父を止める司凤。

(司凤との思い出を走馬灯のように思い出しているのに、その手を離す璇玑にイラっとしちゃうのは私の修行が足りないから)

璇玑に憎まれるのをじっと我慢しながら、誤解をとくため、副宮主 元朗の悪事を突き止め、やっつけようと奔走して、やっとそれを達成するのに、柏麟帝君 昊辰の汚い妨害でさらに璇玑に恨まれ、剣で刺されてもなお「誤解だ、私は昊辰を殺してない」って切々と事情を話すのにまったく璇玑には届かず、

「你相信我!」と最後の望みをかけて叫ぶが、更にもう一度刺され、「没有心 就不会痛 来生来世 永生永世」と言い放たれ渾身の一撃を打たれてしまう司凤。

(口の周りにべっとりと血を付け自虐的に笑う司凤に心臓を掴まれる思いで、璇玑に殺意すら覚えてしまうが、これも私の修行が足りないから)

この後はさすがにSt.(聖人)司凤も、「心がないから未来永劫傷つかない」と九世を全否定されたので、心が完全に折れてしまい璇玑を突き放します(ちょっといい気味と思ってしまうのは私の修行が足りないから)。

 

こうして、ただひたすらに(十生十世の長い間苦痛に耐え)戦神の心を取り戻すため、溶かすため、情愛を注ぎ続けるSt.司凤に涙するドラマでした。

そして、視聴者(私)のイライラの代弁を仲間になる、神様たちがしてくれます。璇玑と強い絆で結ばれる 腾蛇、司凤の友人 柳意欢(この方は神ではないのかも)、无支祁。良い神様たち。

終盤の解決編では、なぜここまで戦神が憎しみ、恨みで心を閉ざしているかが分かります。司凤の情愛でも溶けないわけが分かります(私は納得しました)。

でも司凤が一緒に「历劫」を受ける訳は物足りない(ここは私の理解が足りてないせいかもです)。

そして、元凶である神の汚いやり口を傍観していた、天帝がちゃちゃっと解決するという・・・

 

最後に、ちょっと気になった(どうでもいい?)シーンをご紹介。

18話から、ハンサムな悪役の元朗さんの、アゴ下の髭の剃り残し(今って画像がキレイすぎて目に入ってしまう)。

38話から、司凤の両親のキスシーン(えっ、するんだとビックリ)

52話から、やっと司凤からの熱いキスの後の、目のどアップ(この切り替えにただ、驚くばかり)

59話から、なぜ、屋根にいたの?司凤さん?

ファンサービスなものなのか、十一世での現代の二人の偶然の出会いの場面の短い映像を観ました。(「历劫」を終え天界に戻ると思っていたので、えっ、と・・・「枕上书」みたいに美しい天界で素晴らしい神になるとばかり・・・)

 

ちゃんと理解してないかもしれない感想なのに、すごく長くなってしまいました・・・最後まで読んでくれたみなさま、ありかとうございます。

 

 

 

              (画像:出典 百度百科)