ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

月照らす、君を想ふ 明月曾照江东寒  The Moon Brightens for You ★4

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于朦胧(アラン・ユー)さんと、邢菲 (シン・フェイ)さん、主演の武侠ドラマ(軽め)です。全36話。

 

于朦胧(アラン・ユー)さん、「太子妃 狂想曲(ラブソディ)・太子妃升职记」「永遠の桃花 ・三生三世十里桃花」で 白真 を演じられてました。共に未視聴なので私はお初です。細面なのに頬と唇がぷっくりしていて、お若く見えましたね、32歳と年齢を知ってちょっとびっくりしました。

 

邢菲 (シン・フェイ)さん、「あったかいロマンス・致我们暖暖的小时光」を視聴、「班长“殿下”」「忘记你,记得爱情」をリタイア。「忘记你,记得爱情」は今年リタイアしたドラマの中で一番記憶に残っている作品。完走出来なかったですが、衝撃作品でしたね。男主が二度記憶を失くし、女主も記憶を失くすという、とにかく突っ込み所が満載の作品だったんですよ~。ずっと突っ込んでいられる、そんな作品でした(楽しく見てたんですけどね・・・、とにかく女主の養母、叔父がダメでストップしてしまいました・・・かなりがんばったので、惜しい気持ちも)。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

战清泓(女主) は战家の門主として10年に一度開かれる武林の盟主をきめる大会に参加するために大会の開かれる街までやってきます(战清泓はそれまで战家のある山荘を一人で出ることを禁じられていた)。

武林では前盟主 林啸天 が戦争で死んで以来盟主がいない状態だったのでこの大会はとても重要で、各地からたくさんの武芸者が集まって来ていました。

お上りさん状態の战清泓は侍女の 小蓝 と街に来たもう一つの目的、林啸天の息子で江湖一の美男と言われている 林放 を見に行きます。でもすごい人だかりで林放を見る事のできなかった战清泓は、林放の屋敷に忍び込み林放と知らずに林放と出会います。

そんな折、江湖で有名な盗賊 凤不飞 が暖心珠という宝を狙っていると耳にした 战清泓は名をあげようと、凤不飞から暖心珠を奪おうと計画します。そして凤不飞と将軍 夏侯颖 の争いのおこぼれで暖心珠を手に入れます。そこで凤不飞を追っていた 温宥 と出会います。

林放は子供のころ誰かに襲われその時の傷が元で内力がなく武功(カンフー)が出来ず、身体が弱いのです。それでも父の名誉のために大会に参加するという林放に心を動かされた战清泓は大会で林放を守ると約束します。

林放の方は、謎の死を遂げた父の真相を探るために大会に出て盟主の座を取り戻したいのですが、战清泓の父は元々副盟主で、父が戦死した戦争に一緒に参加していて、その後行方が知れなかった人物だったので、真相を知るためにも战清泓と親しくなりたいという動機もあります。

その後、暖心珠と凤不飞がらみで、一悶着あり(乱暴な割愛でスイマセン)、温宥と親しくなる战清泓です。

そして、武林大会で战清泓の助けを借り見事勝ち抜いた林放は武林盟主になり、それを助けた战清泓と、武林を立て直したいという熱い林放の思いを知った温宥は、副盟主となって戦う事の出来ない林放を支えることに・・・

と、前盟主 林啸天の死の真相、それに絡んだ武林の悪「幽冥三魔之首王」を探りながら江湖の各派の内乱を収めていくうちに、战清泓と温宥は恋に落ち、自分も战清泓に惹かれながらも見守る林放と、三角関係が始まって行きます・・・

 

 

このドラマの私の一番は

 

战清泓を大きな深い愛で見守りながらも、战清泓に身を守られている頭脳派、ひ弱男主 林放さんです。

 

出会った頃は、战清泓の父が自分の父の死に大きく関わっていると疑っているので、战清泓を利用している林放さん。なので、林放さんを守るために何度も怪我をする战清泓を心配もしなけりゃ、ありがとう、もなく守られちゃっているのです。

でも、やっと好きを自覚したころに、感情を動かされると毒の回りがひどくなるという毒に侵されてしまい自分の気持ちを押し殺すことに。

战清泓と温宥がいい感じになっていくのを、黙って見守ることになっていきます。

最終的には战清泓と温宥はやむない別れを選択せざる得なくなり、幽冥三魔によって深い悲しみに落とされる(ここの流れは、战清泓の悲しみに胸を打たれます)战清泓を見守り続けた林放の深い愛で、战清泓も少しずつ立ち直っていき、林放の愛を受け入れるようになるのですが(そしてとても可愛いやりとり、またいい感じのカップル感で良かった)・・・。

最後まで、林放さん戦えない人のままなんですよ。

毒の方は終盤に解毒してもらえて虚弱体質も治るのですが、内力は戻らない。

なので、ラストのラスボス戦など本当にただ見守っているという(もちろん色々な計略や、技の習得のための知恵、など軍師的なことはやってます)、ゴボッっと豪快に血を吐く战清泓にどこからともなく現れ、寄り添う姿が微笑ましい。

江湖で武林ものなのに、男主がまったく戦えずずっと守ってもらっている「侠探简不知」もそうなのですが、今作品は恋愛メイン(私にはかな?)なので新鮮で楽しめました。

 

余談ですが、战清泓の父 黄海冰さん、母 张棪琰さん、という役者さんが、古装劇でよくお見掛けする方々でとくに、张棪琰さんはきつめの美人なのですが、いつもカッコイイ役を演じられてます。(死に際が美しい役、今回も美しいかった)

 

 

 

                  (画像:出典 百度百科)