ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

恋心は玉の如き 锦心似玉 The Sword and The Brocade

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『锦心似玉 The Sword and The Brocade』 ★4

 

钟汉良(ウォレス・チョン)さん、谭松韵(タン・ソンユン)さん、主演の古装時代劇です。全45話。

 

钟汉良(ウォレス・チョン)さん、「マイ・サンシャイン・何以笙箫默」「孤高の花 ~General&I~・孤芳不自赏」を視聴しました。日本でも有名な華流スターの一人かと思います。エンタメとして大陸でドラマ制作が盛んになって、まだそんなに経ってないと思うのです(香港映画、台湾ドラマはまた別ですね)。なので、アラフィフで第一線で主役をはられているとてもレジェンド的男優さんではないかと思っております。

 

谭松韵(タン・ソンユン)さん、「锦衣之下」「以家人之名」を視聴しました。「亲爱的麻洋街」をリタイア。こちらも、有名女優さんですね。

このドラマこのカップリングなので視聴できないかと思っていたのに出来て、本当に幸せでございました。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

罗家の側室の娘 十一娘 は母と何年も遠方の農村に追いやられていたのに、本家に呼び戻されます。

本家の正室の意図が読めない十一娘は警戒したまま罗家へ戻ります。

戻った罗家では正妻 罗大太太 の一人娘 元娘 が嫁いだ先の永平侯大将军 徐家で病になっていることが分かります。その病が重く、元娘の産んだ子供 徐嗣谆 の立場を心配した罗大太太と元娘により、後妻に妹の誰かを罗家から選ぼうという話が進んでいます。

罗家の娘は 二娘 、五娘 といるのですが、五娘はすでに嫁ぎ先が決まっていて、二娘と十一娘がその後妻候補で、年ごろの娘二人ですからもう一つの嫁ぎ先も決まっています。もう一方の王家 王煜 が女遊びがひどいくず男なので、同じ側室の娘ですが罗大太太に気に入られている二娘は自分が徐家へ嫁ぐとばかり思っています。

そんな中、徐家に罗大太太と共に招かれた二人はその日元娘が息子 谆哥のために、自分の死後、徐令宜 の正妻の座に座りかねない 乔莲房 に謀を仕掛けています。 

その計画に知らずに巻き込まれる十一娘ですが、持ち前の頭の良さで機転をきかせ、元娘の計画を成功させます。

そして二娘は、この集まりに来ていた 王煜 の姉に気に入られてしまいます。

この結果、徐家に十一娘が王家に二娘が嫁ぐ感じになりますが、くず男に嫁ぐのが嫌な二娘は王煜に近づき自分が十一娘だと思い込ませます。この策略がうまくいき、十一娘は王家に嫁ぐとなります。

側室の娘として罗家でひどい扱いを受けていた十一娘は、罗大太太のいいなりに嫁ぐのが嫌で結婚せず、母親と罗家を逃げる計画を立てます。

十一娘が罗家から逃げる計画を実行した時、待ち合わせ場所の寺院で母親が何者かに殺されてしまいます。

その為、罗家へ戻る十一娘。罗大太太に「お前が罗家のことを顧みず逃げようとしたから母親が死んだんだ」と責められ罪悪感に苦しむ十一娘。

母の手の中に握られていた布切れをたよりに犯人を捜そうとする十一娘ですが、徐家に犯罪に関わった人物がいるかもしれない事がわかり、結婚して徐家に入ろうと決心します。二娘の企みを暴き、王煜に本当の二娘が誰かを気づかせ、二娘が王家に嫁ぐように仕向け、自分は徐令宜の後妻になります。

もともと元娘の計画ありきの結婚なので 徐令宜も 十一娘にいい感情を持っていず、姉という存在がありながら 乔莲房にいい顔をしていた 徐令宜を 十一娘も良くは思っていません。

母の死の真相を掴むため、甥の谆哥のために徐家に入ったので、徐家にとっていい嫁(出しゃばらず、控え目な嫁)であろうとはしますが、徐令宜と本当の夫婦になる必要はないと思っている十一娘です。

そんな二人が色々な困難に(主に徐令宜の側室がしでかす事件)立ち向かいながら、ゆっくりと愛を築き、深めていくお話です。

 

 

このドラマの私の一番は

 

徐令宜が十一娘に見せる、優しく確かな愛の表現です。

 

徐令宜、いい男なんです。父親、兄を亡くし、徐家の柱となるため、自分を厳しく律して生きてきた人で、常に正しく、誠実な人物なのです。なのですが、ちょっと母に弱いのかこと女性に関して母任せで、ここはなあなあで過ごしてきてしまったんですね、きっと。

十一娘が嫁に来た時に徐家には側室が三人。一人は元娘の策略で身分の高いお家の正妻の娘なのに側室に甘んじる羽目になってしまった 乔莲房。後二人は元娘が正妻になる前にすでに側室だった、商人の娘と元侍女の二人。

乔莲房は仕方なく嫁にもらったのでまったく愛情を育もうという気はなく、他の二人とも徐家で何不自由なく過ごしてもらえばいいぐらいの、冷めた夫婦関係です。

もちろん、十一娘ともそうだったのですが、何かと突っかかって、しれっと嫌みを言ったりする十一娘のことが気になってきます。何事も控えめでそつなくこなす十一娘ですが、内面は頑固で一本気な少女だということを知っていくうち、惹かれるようになります。

 

その十一娘を女性と意識した後の徐令宜の行動がとても大人で素敵だった。

もちろん、ちゃんと女性を好きになったことがないので不器用で奥手だということもありますが、ただならぬ大人の余裕が醸し出されていました。

ゆっくりと、でもしっかりと夫しての男らしさを意識させていく行動が、素敵。

もう、夫婦なのですが若い十一娘を(15で嫁いできた←ちょっと不確か)常に気遣い焦った行動は何一つとらない。

十一娘が自分の事を誤解していることはしっているので、その誤解を解くように母 徐太夫人から庇い守り、十一娘が正室であることを家族に示し、十一娘には愛情を示します。

気持ちが通じ始めてからも、ゆっくりと十一娘が心を開き、自分を受け入れるようになるのを待ち見守ります。

気持ちの近づきが分かるような、優しい仕草、ゆっくりと進む愛情表現が素晴らしかった。

ハグ、おでこのキス、十一娘が恥ずかしくて思わずさんざしの飴で防いでしまった時も、その手を微笑みながらゆっくりと外し、キスする、少し強引で大人の男の余裕。

そして、ラブラインの山場で見せる、二人の気持ちをぶつけ合うようなキス。

もう、キス一つでこの後、二人がやっと結ばれるとわかる。

 

钟汉良(ウォレス・チョン)さん、同年代の男性に、こうして美しい純愛ドラマを見せて頂ける感動(もちろん徐令宜がアラフィフではないですが)、大人の男の色気がありながら油っこさがまったくない、とてもいい男!カッコよかったです。

 

愛のないまま貰った嫁たちへの仕打ちはちょっとひどいとは思いましたが・・・その報いも中々のものだったので、やはり愛情ほど怖いものはないですね。

 

後、谆哥のお付きの陶妈妈。

肝心な時にいつもいなく、「あれ?陶妈妈は?」「あら、またいないの?」「えっ?またかいっ」と。谆哥を思うあまり行き過ぎた行動を多々とるわりに、谆哥のピンチには駆けつけられない陶妈妈でした。

 

 

 

             (画像:出典 百度百科)