ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

Lovely Writer/ラブリー・ライター

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『Lovely Writer/ラブリー・ライター』 ★4

 

ノッパカーオ・デーチャーパッタナクン(Kao)さん、アップ・プーンパット・イアン=サマン(Up)さん、主演のラブコメです。

 

ノッパカーオ・デーチャーパッタナクン(Kao)さん、「Until We Meet Again〜運命の赤い糸〜」を視聴しました。

アップ・プーンパット・イアン=サマン(Up)さんは、「転校生ナノ」(Netflixで配信)に出演しているとのことです。

 

 

このドラマの簡単なあらすじを

 

小説家の Gene は以前に書いたBL小説がとても売れ、次は書きたい作品を書いていいと編集者に言われていたのに、またBL作品を書いてくれと頼まれます。

書きたいものを書いていい約束だった(書きたいのはダークファンタジー)、と抵抗はするも、バカ売れしている前作がちょうどドラマ化されるので、前作もさらに売れるし、ドラマにもいい宣伝になると、ゴリ押しされてしまいます。

結局次回作もBL作品を書くことになった Gene ですが、なかなか筆が進みません。

そこへ編集者から、ドラマの制作現場に行くように言われます。インドア派で人込みへ行くのが苦手なGeneですが、担当の Hin に押され(またも)いやいや出演者のオーディションに行くことに。

オーディションで個性的な面々の演技を見せられるGeneですが、すっかり疲れトイレに行こうと席を立った時、次の俳優が入ってきます。

入って来た Nubsib はいきなりGeneの手を掴んで演技を始めたのでした。

結果、ドラマの主役はNubsibになり、NubsibのマネージャーがGeneの大学時代の友人だったことで、事務所の不手際で住む所のなくなったNubsibを一か月Geneのアパートに住まわせることに(またも、最初は嫌がって断るも最終的に押し切られる)。

こうして同居生活が始まります。お互い生活時間が違うから、かまわず暮らそうとGeneは言ったのですが、Nubsibは礼儀正しく家事も何でもしてくれ、何故かGeneの好みも把握しているのです。

そんなNubsibですが暮らすようになるとGeneに、役の気持ちが分からないからと、読み合わせを頼んだり、挙句にキスシーンの練習がしたいと言い出したりと、どんどん距離を詰めてきて・・・とNubsibによるGene猛追が始まって行きます。

 

 

 

このドラマの私の一番は

 

Geneの押しの弱さがとても心配に、でした(笑)。

 

Nubsibさん、かなり計画的にGeneに近づいていてどんどん外堀を埋めていく、やり手ボーイなのですが、それは置いといてもGeneさんが押しに弱い。

もう本当に心配になりましたね、色々隙だらけで。

もちろん、優しいってことなのですが。自覚はなくてもNubsibに一目惚れしていたのだろうけれども。

NubsibはGeneの前では猫を被っているというか、Geneにだけしか興味がないので他はどうでもいいと、他人とGeneとでは態度が違うのです。Geneが友人でありNubsibのマネージャーの Tum に「素直でいい子」というとTumが、「えっ誰の事?」と驚くほど態度が違うらしく、とにかくGeneの世話を焼きまくる姿が微笑ましい。チョロいGeneもとても可愛いです。

色々考え過ぎてしまうGeneはいつも眉間に皺を寄せたしかめっ面をしているのですが、付き合い始めて二人で海でイチャイチャと戯れている時の笑顔が可愛く、とてもとても幸せが伝わってきました。

同性愛の関門となる親へのカミングアウト(やはり難関は父親。BL好きの娘が父はどこでも壁だねと。このドラマでは父さんの感情も複雑です)、二人の仲をかき回す闇を抱えたライバル Aey の嫌がらせと二人の愛の道のりにも色々あります。

(このAeyさんがどこまで故意でやらかしていたのかがハッキリとは私にはわからず、ラストは少し可哀想過ぎるのでは?とおもいました)

その一つに絡んで、BL業界の内幕をちょっと垣間見れたのが興味深かったです。

タイのBLドラマを観ていると、番宣活動の様子も見ることができて、この番宣がバラエティーとか色々あるのですが、カップルたちが皆さんとても仲良くて、ついニンマリしてしまうのですが、やっぱり、そうですよね、番宣ですよね、と(そりゃそうなのですが、夢をみてたので)。

NubsibのAeyへの割り切った態度に、勝手に現実をもちこんでちょっとしんみりしちゃいました。

 

ちょいと突っ込んでしまったシーンがございまして、

カミングアウト後、父ともめたGeneを慰めようと、母がお茶を点ててくれるシーンがあるのですが、その時のお洋服がですね、旅館の浴衣を通り越して、サウナの作務衣?いやこれは、術着?検査着?

いや、タイドラマでお茶を点てるシーンが見れてうれしかったんですよ、本当に。でも、ちょっと気になっちゃったというか、突っ込んでしまいました(笑)。

 

 

追記

番外編が追って公開されました。

二年後の二人の様子が描かれています。

二年たち、俳優業はお休みして家業を手伝っている Nubsib と執筆活動に忙しい Gene はちょっとすれ違い気味。倦怠期というわけではないけど、久々に一緒に過ごしてもNubsibにどこか冷たいGeneです。

そんなどこかよそよそしいGeneにNubsibは二年アニバーサリーをサプライズで祝おうと、仲間を巻き込んで計画しています。そして、その計画が途中からなぜかホラーな展開へ・・・。

一話だけの特別編ですが、キスシーンもタップリあり、Geneの押しの弱さも健在でとても楽しめました。

ファン(私)が求めているものにちゃんと応えてくれているステキな番外編でした。