ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

心跳源计划  Broker

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『心跳源计划  Broker』★3

 

罗云熙(レオ・ロー)さん、宋茜(ビクトリア)さん 主演の医療ドラマ(製薬系)です。全42話。

 

罗云熙(レオ・ロー)さん、「屏裡狐」「霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜 / 香蜜沉沉烬如霜」「白華の姫 〜失われた記憶と3つの愛〜 / 白发」「半是蜜糖半是伤」を視聴しました。華流スターにしては身長が低めなんですよね、古装扮装ではあまり気になりませんが、今回は宋茜(ビクトリア)さん、168cmと背が高く、華流女優さんたちはお相手が低かろうと10cmヒールとかを履かれるので(背の高い女性が好まれると聞いたことがあるのでお国柄かな)、身長差のあまりないカップルでした。

宋茜(ビクトリア)さん、「千年のシンデレラ 〜Love in the Moonlight〜 / 结爱·千岁大人的初恋」を視聴しました。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

裘佳宁 はヨーロッパの研究室で新薬の開発をしていましたが、自分の研究を上司の教授に盗用され、そのことに抗議したため研究室をクビになってしまいます。

中国に帰国して製薬会社に勤め始めますが、海外帰りの(留学していた)研究者はもともと疎まれがちなうえ(妬みから)、正論を通す融通のきかない性格のため職場に馴染めず、一人浮いた存在になってしまいます。

そんな時やはりヨーロッパ帰りの研究者 周小山 が入社してきます。

何かと問題を起こし(起こされる)孤立している 裘佳宁を気に掛ける 周小山ですが、実は 周小山には裏の顔があり・・・

癌の新薬開発をめぐり、産業スパイ 周小山 と科学者としての誇りが全てという理系女子 裘佳宁の恋と、その新薬の奪い合いとドラマが始まって行きます・・・

 

 

このドラマの私の一番は

 

周小山 演じる罗云熙(レオ・ロー)さん・・・です。

 

「霜花の姫〜」「白華の姫 〜」と視聴して(された方はご理解いただけると)、とにかく辛い人生を歩む役柄を演じられている罗云熙さん。「半是蜜糖半是伤」では王道男主で甘々で良かったね~と救われましたが、今回も一話を見て、もうハッピーエンドはこれ、無理なのでは?と。辛い展開しか思い浮かばないんですけど?となりました。

 

過去に囚われ、自分の人生を思うままに歩むことが出来ない 周小山。

鎖を解こうと必死に抵抗しますが、鎖は重く強く彼を縛り付ける・・・もうラストに向けてこれでもかと圧し掛かってきまして、本当に可哀想でした。

 

お相手の 裘佳宁 が序盤はかなりお堅い、自分の正義に頑な理系女子なのですが、帰国直後にあった職場での問題に対して、自分が押し通したやり方を(別の方法があったと)周小山に指摘され、それをちゃんと分析して自分を変えられる柔軟な率直さのある女性で。(この問題は相手のやり口もなかなかなので、一概に裘佳宁のお堅さを私は責められないで見てましたが。どうしても裘佳宁びいきに)

裘佳宁さんが(出来過ぎ感はあれど)すごく素敵な女性なんです。自分の仕事に情熱を注ぎ、厳しく、それでいて心が美しく真っすぐで。いいとこのお嬢さんなんですが、親の世話にはならず自分の実力だけで学業を積み就職していて、でも親にも、母違いの妹(この妹ちゃんがまたいい子で)にも優しいと(書き出してみるとすごい持ってますな)、そしてさらに超方向音痴というギャップまで+されと。

もう、現実社会の裏街道を歩んできた 周小山には眩しすぎる、これは落ちちゃいます。ゾッコンにもなってしまいますとも。

でも、好きになればなるほど・・・その障害は大きく重く周小山を押しつぶしていく訳でして。

辛く厳しい展開ではあるのですが、もしかしたら光あるラストが見れるかも?という私の微かな希望的観測を打ちのめす事実が最終盤に登場しまして・・・周小山の人生って、こんなに辛くていいの?と沈んじゃいました。

前回記事にした「クリミナル・マインド」を視聴後単純な幸福感を堪能したくて、恋愛ドラマばかり手を出したんですけど、ここに来て「与君歌」と今作、「周生如故」(こちらは最終的に幸せになれそうで良かったんですが)とがっつり悲劇を観賞しています。私のドラマ鑑賞は基本、単純、明快で幸せに浸れることなので、恋愛ドラマのバッドエンドを二本観てちょっとお腹いっぱいの消化不良になってしまって・・・おります。(でも、二本とも途中でやめると言う選択肢はなかったです、悪い予感しかなくとも最後まで見なければと)

 

二人の行く末は悲しい結末でしたが、短い恋愛期間は可愛かったです。裘佳宁が可愛かった。個人的に宋茜(ヴィクトリア)さんの演じた役を可愛いと初めて思った(一本しか見てないくせに)。

最後に、重めのお話を観ていても、すぐに他事に気を取られてしまう私のこのドラマのお気に入りのシーン(突っ込み)を。

 

お堅い職場に、洗濯が間に合わず妹の服を借りて出勤する 裘佳宁の全身ショッキングピンクのスーツ。これで同僚が出勤してきたら、私は通り過ぎた後二度見する自信しかない、そしてそのことには触れられない。

周小山が過去を打ち明ける場所が「監獄博物館」。もちろん周小山の重い辛い過去を打ち明けるのに相応しい場所だと思いますが、居並ぶ拷問機具に気を取られ、重要な告白部分よりその背景に目がいってしまう。そして二度目の過去の告白にも登場。「でたっ、またここっ!」と思わず口に。

付き合いだした周小山が裘佳宁送った最初のライン(?)。「nuqneH」こちらスタートレックシリーズでお馴染み(えっ?知りません?)のクリンゴン語の挨拶、ヌークネフ。スタートレック大好き(ピカード艦長推し)な私の青春時代、別れ際に友人と交わした「カプラ」を思い出し、思わずその友人に「カプラ!」とラインしたらだいぶ経ってから「大丈夫?」と返事が。

 

バッドエンドではありますが(お仕事の方は偉業達成となります)、ほろ苦い青春時代も思い出せてくれたドラマでした。

 

 

                      (画像:出典 百度百科)