ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

双镜  Couple of Mirrors

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『双镜  Couple of Mirrors』 ★3

 

张楠さん、孙伊涵さん 主演のサスペンスです。全12話。

 

张楠さん、初めてお目にかかりました。未視聴ですが 许凯 さん、李一桐さん主演で話題だった「骊歌行」に出演されてます。こちら、すぐに日本上陸するのでは?という作品なので楽しみにしています。

孙伊涵さん、「流星花园2018」に出演されてます。静さん役を演じられてました。この2018版花男は出演者が皆さんすごく活躍されてますので本当に嬉しい限りです。今年はたくさんのドラマが公開される予定のようですね。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

民国時代、许幼怡 は資産家の旦那に愛され、有名女流作家として華やか毎日を送っています。そんなある日、旦那が女とホテルで密会しているという手紙が届きます。その密告文を信じて旦那 周衡 を疑う 许幼怡ですが、今までと何も変わらない 周衡の優しく自分を大事にしてくれる態度に疑うのをやめることにします。

 严微 は写真館を女手一つで経営してますが、実は人間兵器として育てられた過去を持っています。隔離した環境で徹底した特殊訓練を受けて育ったため、一般人として暮らすことにあまり馴染めず、孤立して暮らしているのですが、写真館に牛乳配達に来る少女とは交流を持っています。

ある日、毎日牛乳配達に来ていたその少女が二日に渡り配達に来ないことがあり、心配して少女を探します。少ない手がかりを探り探し当てると、少女は交通事故で亡くなっています。その交通事故を起こした車はそのまま逃走して逃げていて、その上、その事故現場を人気マジシャンが助けも呼ばず写真を撮っていたことが分かります。

一生懸命普通の生活に馴染もうとしていた  严微ですが、怒りから少女の復讐をします。まず、そのマジシャンを殺し、そして事故を起こした人間を探し始めます。

周衡 を信じることにした 许幼怡 ですが、自分のマネージャーで親友の 张晚 と浮気している現場を目撃してしまいます。余りの現実に打ちのめされる 许幼怡ですが持ち前の気丈さで 张晚に対処するのですが、開き直った 张晚に耐えられずナイフを向けた瞬間、张晚が目の前で狙撃されます。

事件の参考人として警察に呼ばれる 许幼怡。

狙撃した後、警察官 姜斌に見つかり逃げた所を、その辺り一帯にいた人間全てを検挙した 姜斌の部下に捕まってしまいます。

留置所で火事を起こし、自分の情報を抜き去り逃げようとしたところを、 许幼怡に助けられる 严微です。

严微と 许幼怡は写真館で一度会い、その後浮気を知り雨の中を彷徨っていた 许幼怡を 严微が一晩家に泊めたという接点があったのです。

その事だけで自分を助けてくれた(実は助けは要らなかったのですが)许幼怡に不思議な親近感を覚え仲良くなる二人です。

周衡は浮気を反省して必死で 许幼怡に許しを請うのですが、 张晚が亡くなっても 周衡の事が許せず、体面を気にして離婚はさせない周家の態度にも耐えられない 许幼怡ですが、新たな殺人事件に巻き込まれてしまいます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

主役二人がかっこ良かった、です。

 

育った環境も、生活も、まったく共通することのなかった二人が出会い、強い絆を築いていくドラマなのですが、長身のお二人の(张楠さん170cm、孙伊涵さん172cm)容姿もカッコいいの一言なのですが、中身も魅力的なお二人でした。

许幼怡が自分の信じることを曲げない真っすぐな性格なので、浮気した旦那は許せないが、周衡は良い人だと信じている、自分を裏切った親友は許せない、かっとなってナイフは向けてしまったが死ん欲しかったわけではないと涙を流す。周家の家名のためにスキャンダルをもみ消すのに協力しようとするが、本当の自分を偽ることは出来ないと自分がどういわれようと、真実を語ってしまう。

中でもすごいと感心したのが、 严微がマジシャンと 张晚を殺した犯人で、自分を騙していたことを知っても(告白されても)何の迷いも躊躇いもなく 严微のために動きます。正しさの基準が自分の気持ちであることを貫くこの態度がかっこ良かったです。浮気や救命をしなかったから死んでもいいと言うのは、人しては間違っているのですが、構わず严微を庇うその姿がとても魅力的な人物像でした。

严微はためらいなく人を殺せるそれが生きる事だという生活をしていて、一般的な普通の生活に馴染もうとはしているのですが、根本では悪い奴を殺すことにまったく躊躇いがない。この染みついた習慣が、许幼怡と出会い人を信じて頼ることを知っても変わらなかった。このスッパリしたドラマの展開・世界観がすごく良かったです。

 

このドラマ、男性版だとブロマンスのジャンルに入ると思うのですが(主役二人がインナーのようなナイトウェア?シミーズ(←完全な死語ですが)で戯れているキレイな動画がありましたし)、素朴な疑問でブロマンスの女性版ってなんて表現されるんだろう?と。ちょっと調べてみたんですけど、決まった言葉はないようですね。シスマンス、シスロマンスという言い方をされてることが多いとのこと。

 

严微と许幼怡を追い詰める 周衡との攻防もドキドキですし、初めから 严微の殺人を立証しようとしつこく捜査を続ける 姜斌(←人を裁くのは法であり、私怨で人を殺せば罪を償わなければいけないと、姜斌が正統な正しさをちゃんと見せる所があってこそのドラマでもあるなと)とのやり取りもよかったです。

ただ、ラストのラストの意味がいまいち解らなくて・・・少しモヤモヤが残りました(勝手に解釈しましたが)。

 

 

                   (画像:出典 百度百科)