『骨语2 Talking Bones』★４
张龄心（チャン・リンシン）さん、高仁（ガオ・レン）さん 主演の刑事ドラマです。全３０話。
张龄心（チャン・リンシン）さん、「琅琊榜 〜麒麟の才子、風雲起こす〜 / 琅琊榜」を視聴しました。「琅琊榜」を最近リピしたので、このドラマを視聴した時、「夏冬～」と思わず叫んでしまった。
高仁（ガオ・レン）さん、「金襴良縁 / 金玉良缘」を視聴しました。視聴してから時間が経ち過ぎて大まかな記憶しか掘り起こされず、記憶が蘇りませんでした、です。
このドラマ、２とありますので、シリーズ物で、しかもメインキャストが変わっていないという、作品なのですが、１の方は視聴していません。観ようと思ったのですが、発掘できませんでした（残念・・・）。続編が作られるほどなので、日本への輸入とかあるのかな？と思ったり（あれば、見たいな～）。
このドラマの簡単な説明を（あらすじにならない・・・）
法医学者の 夏萤、刑警队队长（日本の捜査一課班長みたいな） 尚桀、痕跡科学の専門家 李学凯、警察官の 林非同、情報分析家の 胡茜 たち五人のチームが難解な事件を追い、自分の専門分野を生かして捜査し、犯人を逮捕する、というお話です。
一話完結とはいきませんが、大体二話で一つの事件を扱う形になっていて、単発の事件を解決していく（後半別事件をまたぐ事件もありますが）スタイルの刑事ドラマとなっています。
１６ぐらい（正確ではないです）の事件が起こります。
発見される遺体の状態がかなり悪く、残忍な事件を思わせたりするのですが、どの事件も猟奇的な犯行というより、どうしようもなく、仕方なく、起きてしまった突発的な犯行だったことが捜査により明らかになっていく・・・というドラマでした。
このドラマの私の一番は
１２話から始まる、公園（？）で遺体で発見される少女の事件です。
（事件内容に触れます。ネタバレ気になる方はご注意下さい）
足の不自由な少女の遺体が発見され、事故とも事件ともとれる状況だったのですが、遺体が移動されていた事実が解剖から分かり、捜査が始まります。
少女の身元が分からなかったため、身元の捜査から始める、尚桀たちです。
身元に繋がる手がかりが少なく捜査は難航するのですが、何とか身元が分かります。尚桀たちは障害を持つ娘がいなくなったのに捜索願いも出していない両親を不審に思い、居所を突き止め会いに行きます。
会いに行くと、母親が病気を患い、父親はその看病のため仕事を辞めていて、やっとその父親に会えるのですが、母親が危篤なので見取ってから娘を探しに行くつもりだった、妻のことで手いっぱいで娘のことと一緒にできないんだ、と泣かれながら訴えられます。
その憔悴した姿に何も出来ない、尚桀と夏萤。警察へ戻り、再解剖で少女にあった性行為の痕跡が男との行為ではなく自慰行為だったとわかるのです。男に連れ出されて殺された線が消え、もう一度父親から事情を聞かなくてはならなくなるのですが、母親が亡くなった後、その父親に逃げられてしまうのです。
貧しいギリギリの生活でも親子三人で仲良く暮らしていた。
母の病気で追い詰められていく父・・・・。妻がいなくなった後自分は生きていくことは出来ないだろう、でも娘を一人遺していくこともできない・・・
娘を先に送り、妻を送り、二人の思い出を胸に自殺を図る父・・・。
このケースの最後は、警察が間に合い一命を取り留めた父が、虚ろな瞳で病室にいる所のカットで終わります。
この事件に関わらず他の事件も、犯人、被害者の心情や、それを追う 夏萤たちの気持ちより、捜査の過程が強く描かれている刑事ドラマで、淡々とした印象が強く残ります。悲しい事件後もその事件について 夏萤たちが自分の気持ちを言い合うシーンとかなく、火鍋を囲みながら他愛もない会話をして締めくくります。
日々非日常を扱う捜査官たちの在り方、気持ちの切り替え方、そんな見せ方でしたね。どの事件もドラマ方からは主張せず、あなたはどう思いますか？と尋ねられているような。
この少女の事件に関しては、実際にあった類似している事件を思い出して私はかなり落ち込んでしまいました。
「骨语」という題名からアメリカドラマの「Bones -骨は語る-」を想像させますが、ずっと「CSI:科学捜査班」に近い印象ですね。淡々とその分野のプロたちが証拠を検分していく（「CSI～」の面々は捜査には関わらないですが）「科捜研の女」にも近いとも（マリコはもっとガンガンいきますが）。
夏萤たちのプライベートにもあまり触れられていないですが、ここがもっと触れられてたり、深堀りされていると、もっと捜査官たちに親近感がわいて良いのでは？と私は思っちゃいました。
そんなちょっとだけ垣間見れるプライベートでは、夏萤と尚桀の静かな恋愛関係の行く末が凄く気になるところでした。
（画像出典 百度百科）
