ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

愛しい私のラブ・ヒーロー ~イカしたツンデレ消防士~ 蓝焰突击 Blue Flame Assault

 

『蓝焰突击 Blue Flame Assault』 ★3

 

任嘉伦(アレン・レン)さん、陈小纭(チェン・シャオユン)さん 主演の消防隊員ドラマです。全33話。

 

任嘉伦(アレン・レン)さん、「麗王別姫~花散る永遠の愛~ / 大唐荣耀」「花様衛士~ロイヤル・ミッション~ / 锦衣之下」「赤華珠[せきかしゅ]~君に誓う愛~ / 暮白首」(CS放送時は「暮白首」のままでしたが、DVD発売に伴い邦題が付いたようです。「暮白首」を何と読んでるのかと気になっていましたが、ぼはくしゅ?、ぼばくしゅ?、はたまた、くれはくしゅ?などなど)「乌鸦小姐与蜥蜴先生」「周生如故」「一生一世」を視聴しました。このドラマも配音( 钱文青)でしたね。ご本人のお声好きなんだけどな~。

陈小纭(チェン・シャオユン)さん、初めてお目にかかりました。私は未視聴ですが、「如懿伝(にょいでん) / 如懿传」で有名になられた女優さんですね。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

李溪成 は元気溢れるちょっとヤンチャな街の若者で(←どうゆう若者?書いてて自分で笑ってしまった)、配達の仕事で海鮮をレストランに届けるのですが、その店の主はツケが溜まっているのにお金を払おうとしません。

そのことで、厨房の従業員と文句をいっていると本人が入ってきて、「お金は払わん、私の陰口を言った従業員には給料はやらん」と横暴な事を喚き散らします。その時、調理中の鍋から火が出て、一気に燃え広がります。

李溪成 の機転でドアで炎を止め湿らせた布巾で煙をよけ、救助を待っているのですが、消防隊の消火活動はなかなかはかどらず、救助が来ません。でも、火が差し迫って来てしまい、  李溪成はずば抜けた身体能力を生かして、三階から一階に下り、ロープを運び、従業員一人一人をそのロープを使って下ろしていくのでした。

恐がって飛び降りる事の出来ない、店主も無理やり下ろし、ついでにツケをしっかり払ってもらう約束もします(半分脅しともいえる)。

その  李溪成の活躍を消防署の広報の記者が撮影していて、それを見た署長は  李溪成を消防隊に誘うのでした。

母子家庭で育った  李溪成は母親の面倒を見るという気持ちが人一倍強く、母の元を長く離れるような仕事には就きたくないと思っていて、出張もなくボーナスもしっかり出ると聞き、消防隊員の健康診断を受けることにします。

母は危険な仕事に反対なのですが、 李溪成は消防隊員になることに。

署長は 李溪成の身体能力と危険に対しての判断の早さと決断力をすごく買っているのですが、隊長の  叶启恒 は自信過剰ともいえる判断と自分勝手な行動から、消防隊には向いてないと反対しているのです。

ですが、訓練学校の教官になった 叶启恒は 李溪成の面倒も見ることになってしまいます。李溪成の方も何かと色めがねで見られ、自分の行動にケチをつけてくる 叶启恒が気に食わないのですが・・・

こうして、李溪成が訓練学校を出て、正式な消防隊員になり、隊員としても人としても成長していく姿が描かれています。

 

 

このドラマの私の一番は

 

叶启恒の恋人となる、広報の記者 贺蓁蓁の父絡みのエピソード、です(一番良かったではなく、印象に残ったという感じです)。

 

ドラマの展開としては、ヤンチャで自分に自信があるので無謀な所がある若者 李溪成の成長記録なのですが、この李溪成を演じているのが 任嘉伦さんなわけです。これが馴染めなかったです。冒頭のヤンチャな若者を象徴している、BMXでトリックを決めるシーン、その髪型、服装、そのすべてに違和感を感じてしまった(いや、カッコイイんですよ。でも、もうイメージがこうしっかり出来上がっているので・・・)

どちらかと言えば、いつも通りではあろうと 叶启恒のほうが 任嘉伦さんイメージの役でしたよ、私には。叶启恒を任嘉伦さんが演じて、李溪成は若手の俳優さんが演じられたほうが、素直に 李溪成の成長していく姿に没頭できたかな、と思いました。

(消防署の火災調査官 温亦冰との恋の様子、ラブラインはとても可愛かったです。とくにお堅いしっかり者 温亦冰の付き合いだしてからの甘えっぷりが可愛かった。もう別人というぐらいの甘えたでした~)

ドラマのエピソードもアメリカドラマの「シカゴ・ファイア」のように、現場での消火活動、救助、その中での 李溪成の活躍や失敗を描くより(もちろんあるのですが)、その後の対応や困難、苦悩という所に焦点が当たっていて単純に「すごい、かっこいい」とは見れない。後、訓練のシーンが多かったですね。

そんなエピソードの一つで、贺蓁蓁の父がメインの回があるのですが、このお父さんがなかなかのダメ男で。この回が人間のダメなとこ弱い所を見せつけるような内容だったんですよね。完全なネタバレですけど、内容書きます。

贺蓁蓁の父は、妻が病気の時に(精神的にも大変な病気だったようです)浮気をしていて、浮気相手も不倫だったのですが、それが旦那にバレ大きな問題になってしまう。そのことで、その旦那を解雇します(父は会社の社長)。

その妻を寝取られ、仕事を失った男は恨みから会社に火を点けます。始めは被害者が出ないよう火をつけるのですが、恨みを晴らすためなので、放火予告までしてエスカレートしていく。そして、自分が誰なのか贺蓁蓁の父には分かるようにしているんですね。でも、そのことを、父は自分の汚点なので黙っているんです。

そしてとても大規模な火災が起こってしまうんです。

この後、贺蓁蓁が人質に捕られたりと、とても濃い内容なんですよ。

そして、事件が終わりだいぶ落ち着いてから、叶启恒との結婚の話に父が大反対するんですが、私はどうゆう気持ちでこの父のエピを見ればいいのかちょっと困ってしまった・・・。

いや、命を掛けた仕事ではあるし、娘が困難な時も他人を優先しなきゃいけないし、愛する娘の旦那には嫌だろう、とても、よくわかるんですが・・・・あなた、法は犯してはいないですが、中々のことしたよね?と、叶启恒に嫌味を言う姿を見て「え~」と思わないではいられなかった、です。

 

とても、大切で危険な仕事なのに、隊員たちが消火活動の後、色んな問題を背負わせられている姿が痛々しく、それでも、消防隊員として真っすぐに生きてく強さに、大変なお仕事だとしみじみ感じた、ドラマでした。

 

 

                     (画像出典 百度百科)