ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

从零到一的爱情  Fall In Love

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『从零到一的爱情  Fall In Love』 ★4

 

肖凯中(シャオ・カイジョン)さん、蔡卓宜さん 主演の恋愛ドラマです。全18話。

 

肖凯中(シャオ・カイジョン)さん、「イジワルな君に恋をした  / 甜了青梅配竹马」「星から来た猫将軍 / 我的宠物少将军」を視聴しました。

蔡卓宜さん、初めてお目にかかりました。歌手として活動してらして、アイドルプロデュース番組にも出演してらっしゃいますね。女優業はまだ始まったばかりのようです。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

亡くなった父のホテルで気軽く働きながら、大好きなバックを買うことに情熱を注いでいる  景知夏 は仕事を抜け買い物に行こうとした時に、一年前に捨てられた 男を見かけます。

思わず後をつけ、その男の泊まっている部屋を突き止め、自分の権限を使ってマスターキーで部屋の中へ入って行きます。

そして部屋の中にいた女性に、「あの男は詐欺師だから」と警告します。女性はその言葉に納得せず、反対に 景知夏を止めます。「私が会えば証明できる」と言った時に、シャワーを浴びていた男が出てきます。男は、 景知夏を無視して進み「誰だ?」と言います。  

女性は改めて「こちらは凡木集团 傅泽一さんです。あなたは別の方と間違われてると思います」と紹介します。景知夏は叔父さんに今日接待をしてくれと頼まれた相手の名前を思い出します。

何故、自分の事を知らないふりをするのか、腹の立つ 景知夏ですが、傅泽一がホテルに来た理由がホテルを訴えるつもりだと知らされます。その和解金は 五千万と高額ですが、もう彼 傅泽一と関わりたくないと思った 景知夏はホテルの自分の持ち株を売ってそのお金を作ろうとします。

傅泽一の方はホテルの立っている土地が欲しくてまずホテルを取り壊すためにホテルの株を買い占めようと、すべては計画的に 景知夏に近づいたのでした。景知夏が元カレにこだわっているのも調査済みだったのです。傅泽一の計画通り、景知夏は株を売り、そのままホテルの仕事を辞め海外に行くことにします。

全てがうまく行ったはずだったのですが、傅泽一の中のもう一人の人物 霖 が目覚めて車で自殺を図ろうとします。傅泽一はその彼の無謀な行動の元が 景知夏だと思い知り 霖にバカなことをさせないために 景知夏を側に置くことにします。

解離性同一性障害の別人格の好きになった相手 景知夏と一緒に居るうちに、彼女の優しさを知り、惹かれて行く 傅泽一。始めは 霖に勝手な事をさせないためだったのですがどんどん自分から 景知夏のために行動するようになっていきます。そして 景知夏も冷たく傲慢だと思っていた 傅泽一の別の一面を知り、また 霖と重なる部分もあり・・・と複雑な三角関係が始まって行きます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

病気が知られた 傅泽一、です。

 

景知夏と 霖との恋はたった五日間の間に起こった出来事。

父親の死の後、自分自身が発作のような心不全に悩まされる 景知夏。その発作を抑えてくれた曲に出会います。そして、偶然の曲を作曲した 霖に出会うのです。会った瞬間から惹かれ合う二人は、濃密な五日間を過ごします。寝ると人格が戻ってしまう 霖は五日間寝ないで過ごしているのですが、結局寝てしまいます。ホテルのベッドで目覚めた 傅泽一は見知らぬ女が隣に寝ているのを見て、大金を置いてその場を去って行きます。起きてそのお金を見てショックを受けた 景知夏は 霖というその人物を探すのですが、行方も素性も分からないのです。(この過去のラブライン、景知夏さんの表情がとても綺麗だった。恋をしている時、人はみな美しいと思わせてくれるお顔でした)

この短い恋をずっと引きずっていた 景知夏の前に 霖とそっくりな 傅泽一が現れる。景知夏の動揺が伝わります。

傅泽一が土地取得のためにした卑怯な事を 霖が現れ白紙に戻す、そんなやり取りをしているうちに 傅泽一は景知夏を好きになっていく。

好きになってからは 霖に負けないよう 景知夏に尽くしている 傅泽一。

でも、霖の存在を消そうとした時に、病気の事が 景知夏に知られてしまうのです。

この時、景知夏が今までの行動の是非を問うのですが、良い事は 霖がした事、悪いことは 傅泽一の行いなわけです。

傅泽一なりにその後一生懸命その時の行いのフォローをしているわけですが、問い詰める 景知夏の勢いに罪悪感もありちゃんと言えない、もどかしさ。

そして、景知夏にすべてを否定されてしまうんです。

この時の 傅泽一の折れた心が、元のすべてを閉ざした冷徹な 傅泽一に戻る表情が、悲しかった・・・。このまま、「やめて」とすがる 景知夏を振り切り、霖の存在を消すという施術に向かってしまうのですが、傅泽一の辛さの方が私には勝りました・・・。

景知夏の複雑な思い、霖とだけ楽しい時を過ごしていたわけではないのだけど、もう景知夏本人にはどちらと過ごしたのか判断ができない・・・、分かるんですけど、傅泽一が悲しかった・・・です。

 

だいぶ後半まで、病気が発症した事柄に触れないで主にラブラインのみが進行していったので、もしや、このままトラウマに触れずにドラマが完結してしまうのか!さすが華流ドラマ、多重人格者の恋を扱ってそのトラウマに触れないとは!。と勝手に盛り上がっていたのですが、ちゃんと盛り込まれてました、良かった(やっぱりちゃんと過去の事も知りたいですね)。

ラストは 傅泽一とハッピーエンドになります。

この結末になんの不満もありませんが、景知夏の行動がちょっと極端に思え、傅泽一にしても 霖にしても可哀想でしたね。でも、景知夏のこの強い意思表示がなければ、一つの人格には戻れなかったか、過去を克服するのは難しかったかもと。荒療治が良かったことなのかな、とも。

 

 

                     (画像出典 百度百科)