ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

A Boss and a Babe ชอกะเชร์คู่กันต์ + Our Skyy 2

 

『A Boss and a Babe ชอกะเชร์คู่กันต์ + Our Skyy 2』 ★4

 

ジーラチャポン・シーサング(フォース)さん、カシデット・プルークポン(ブック)さん、主演の上司と部下ラブコメです。全12話+番外編2話。

 

カップル主演の「Enchanté」観ました。このカップルの相性が素晴らしく好きです、お似合いのカップルだな~としみじみ。

 

 

あらすじ含め感想に行きたいと思います。

 

このドラマの私の一番は

 

ハッピーとホッコリしかないラブコメの王道を堪能、です。(完全にそうとは言い切れないんですが)

 

私にとって、ラブコメを観たい時、それは単純に幸せ気分を味わいたい時、なんです。このドラマは、そのなんも考えないでただ、ただ、ステキなカップルの恋模様を楽しめる、という素晴らしいドラマでした。

タイドラマは日本のドラマぐらいの長さなんですが、日本ではもうこんな昔の乙女(私のこと)が欲する恋模様だけのラブストーリーってあんまりないですよね~。

今シーズンの「王様に捧ぐ指輪」が王道ラブコメだと聞いてますが、観てないのでちょっと内容わかんないので、もしかしたら近いのかもしれないのかな?

私が華流ドラマにどっぷりハマり始めた切っ掛けは「シンデレラはオンライン中」だったんですが(見出した切っ掛けは「宮廷女官 若曦」ですが)、少女漫画の王道の上を行く、主人公がパーフェクトカップルで、ひたすら甘く、二人の間の恋の困難は一切ないという、私の求めるものだけが詰まったドラマのせい(←せいっていうな)だったんですが、今でも、昭和の少女漫画のテンプレを無駄を含め見せ切ってくれる、華流ドラマのラブストーリーの贅沢さが大好きなのです(B級感が漂うとこも、無駄が多い所も、内容の辻褄あってないじゃん的なとこも、やり切ってくれる素晴らしさが、昭和の少女漫画の王道を余すとこなく鑑賞している気分で本当に好きで、やめられない)。

話が、大幅にずれましたが、戻ります。

 

インターンとして友人の働くゲーム制作会社にやって来た Cher(友人たちには Laem と呼ばれてる)が、会社の社長であるボス Gun に初日から気に入られるという始まり。

天真爛漫でとにかく明るい Cher。気難しいと言われているボスにも最初から距離詰めて行っちゃうのね、でも、ここで「何だこいつ?」的な切っ掛け始まりじゃなく、「やっと見つけた、やっぱり君だ」とくるんです(この展開サイコー)。

ボス、寝つきが悪くASMR動画を良く聴いていて、その中のお気に入りが Cherの動画だったわけです。初対面じゃなくても皆から怖がられる、距離を取った対応を取られることになれている Gunには Cherの距離間は新鮮な驚き。しかも、明るくサービス精神旺盛でおバカにも見えるんですが、Cherはすごく芯がしっかりした子なんです。

社員みんなが Gunを怖がって意見を言えないような会議でもちゃんと自分の意見を言い、Gunがゲイだと陰口を言う人には、それは間違った考えだと教える。ここも、怒って意見するじゃなくて、「僕は最近、同性婚を求める署名活動にサインしたよ、サイト教えるから見てよ」と本当にしっかりしてるのね。

そして、そんな偏見を見せつけられ落ち込む Gunを楽しませようと必死になる。

それはもう、ボスはおちますよ。可愛く優しい Cherにノックアウト(私も)。

ボスは気難しいけど不器用な人で、生まれも良く頭も良く何でも持っている、でも一緒に会社を始めた親友と決裂して以来、孤独を抱えてしまっている。その心の隙間に Cherが飛び込んでくるわけです。

もう2話には、恋が進展していきますので、ずっとホッコリ、キュンキュンです。

Cherは、ボスの孤独を垣間見て、始めはとにかくボスを楽しませたい気持ちがいっぱいという感じなんですが、挑発的やりとりでキスした後は、何でキスまで?何でこんなにボスの事が気になるの?と。

恋に落ちたボスはまったく自分の気持ちを隠そうとせず、グイグイですし、ボスの気持ちと向き合った Cherも素直にその気持ちを受け止めますので、愛くるしさが溢れちゃっています。

と、そんなステキなドラマなんですが、しっかりもの Cherの悲しい過去として、初恋の女の子が自殺してしまったという重いエピが織り込まれるのですが、私はちょっとこのエピの結末が「うーん」でして。

この女の子、妊娠して自殺してしまって、その子の父親が Cherだという噂が立ってしまい Cherは地元では辛い立場にいるんです。でも、大好きだったその子のために敢えてその噂を否定せず受け入れて、しかもグレた弟の面倒までみてるんです。

ここは、Cherの真の強さ、優しさがわかる素敵なお話なんですが、後半、妊娠させたのが継父の性虐待と分かるんです。母も弟も知ってた、母は知っていたのに見て見ぬふりしてた、こんな重くて辛い事実がドカンと放り込まれたんですが、この部分の決着がフワっとしてしまっていて。

このエピの決着だけはしっかりつけて欲しかった。許されることではないと、しっかり分かる結末をちゃんと見せて欲しかった、とそこが私は残念でした。

 

でも、本筋の二人の恋の愛らしさは120点というラブコメです。とても、癒され楽しめました。

蛇足になりますが、このドラマ本編中に流れる、スポンサーCM映像がなかったです。二人で急に「おいしい、ハニーレモン!」的飲み物を飲むシーンとか、「テキサスチキン」を食べるシーンとか、急にアップになるポテチ食べるとか、クレンジングで顔拭いたり、化粧水をぬるシーンとかが(笑)ちょっとびっくりした、番外編にはありましたが。

 

番外編は、会社で社員への当たりがきつ過ぎる Gunを見て、このままでは社員がいなくなってしまうと心配した Cherが一日だけ立場を逆にして、会社経営の大変さも分かるけど、社員も大変なのよ、を理解してもらうために奮闘するお話となってます。こちらも可愛かったです。

 

 

                   (画像出典 @aBossandaBabe)