
『大唐重案组 The Crime Unit of Tang Dynasty』
管栎(グァン・ユエ)さん、袁昊(ユエン・ハオ)さん、主演のショートホラーサスペンスです。全27話。
管栎(グァン・ユエ)さん、初めてお目にかかりました。「十二星宿風之少年」というアイドルグループの方ということ。
袁昊(ユエン・ハオ)さん、「一夜の花嫁~Pirates of Destiny~ / 一夜新娘」「運命の桃花~宸汐縁~ / 宸汐缘」「百岁之好,一言为定」「法医秦明之无声的证词」を視聴しました。お久しぶりでした。
このドラマの私の一番は
エピソードの濃さと重さです。
「大唐戸歌」「洛阳鬼妓」「怨灵山庄」「荒村鬼兵」「地狱赌坊」「镜里长安」と六つのエピソードで構成されたホラーサスペンス劇なんですけど、一つ一つのエピソードにおどろおどろしさがあり、ホラーとしての怨念的怖さがありました。
大理寺の 李景年 が怪奇事件の捜査に乗り出し、そこで知り合った怪異専門の民間の探偵 林萧然 と林萧然の幼馴染の女侠 沈秋晚 と一緒に事件を解決していくというストーリー。
一つ一つの事件を解決していくと大きな陰謀に繋がっていくという展開でお話は進むのですが、一つ目の事件「大唐戸歌」と二つ目の事件「洛阳鬼妓」が虐げられて来た女性たちの事件で特に一つ目の「大唐戸歌」が悲しくて怖いお話でした。
ドラマのしょっぱなに「女性の身体を生贄に使った呪術がある・・・」と始まり、姉妹が逃げているショットになります。妹を助けるため隠し、姉は自分が犠牲になる。隠れた妹の前で姉は殺され、姉を贄とした儀式が始まる。そして、顔に血で呪文を書かれた死んだはずの目がカッと開く。
このシーンがとても怖かった。ホラー感に満ちていてグッと心を掴まれました。
ただいま朝ドラマでは「ばけばけ」が放送されていますが、これは小泉八雲ことラフカディオ・ハーンさんと妻 小泉セツさんのお話。ドラマの中で怪談好きのセツさんが怪談の中にあるのは怖さだけではなくて、化けて出たいと思うほどの人の思い、恨めしさ、悲しさがあるから好きなのだ、と言うようなシーンがあったのですが、「ばけばけ」を観ながら「恨めしさ」って良い言葉だとしみじみ思ってしまった。
「恨めしい」怖く悲しい言葉、でも「怨念」と比べるとどうでしょう、少し軽やかな気がする。「恨めしい」日本独特の幽霊妖怪文化を語るのに大事な言葉のように思ったりして。
話が逸れてしまいましたが、
「大唐戸歌」「洛阳鬼妓」の二本のエピソードはとことん虐げられた女性の悲鳴のような事件で、化けてでも仇を取りたい、死よりも辛いこの生き地獄から逃げるために何でもしてやる、という決死の覚悟のお話でした。
李景年も 林萧然もこの世に幽霊なんていないし、怪異などまるで信じていなくて、事件から不思議を取り除いていくわけですが、確かに霊などいなく人による犯行と分かり、悪人には思いもよらない形で罰が襲い掛かる。悪の鎖ではないのですが、因果応報、悪いことをした人間は誰も助すからない・・・という形での結末が悲しくても納得する形でした。
全体的にちゃんとホラーテイストを残しつつラストの大きな陰謀へと進んで行くわけですが、主要人物たちの最後が・・・あまりにも悲しかった。
華流ドラマは容赦なく主要人物が退場してしまう話が多いので、これも文化の違いなのかとも思うのですが・・・なかなかこれに慣れない私です。
「何も退場させなくても、ええではないか」といつも膝を叩いてしまいます。
(画像出典 百度百科)