ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

凶案深处 The Truth

 

『凶案深处 The Truth』 ★4

 

马思超(マー・スーチャオ)さん、刘怡潼(リウ・イートン)さん、主演の刑事ドラマです。全26話(ラスト2話は番外編)。

 

马思超(マー・スーチャオ)さん、「タマシイ・トレード! / 反转人生」「白日梦我」(ちょっと)を視聴しました。切れ長の一重の瞳が私の好みのど真ん中なのです。ドラマ中の冷たい視線についドキリとしちゃいました。

刘怡潼(リウ・イートン)さん、「三千鸦杀」「双面神探」「繁城之下」を視聴しました。「繁城之下」の 高士聪役がすごく良かったです。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

(中々複雑で濃厚なサスペンスなので中身を知りたくない方はこの先ご注意下さい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刑警队副队长の 萧逸 は廃墟で遺体が見つかったため呼び出されます。遺体はだいぶ腐敗しており、死後一週間は経っていました。解剖の結果その遺体の死因は刺殺だと分かります。衝動的に何か所も刺していながら、死後レイプしていて、その痕跡を消すために全身を拭いてから運びだしていて、衝動的に殺したのに、冷静にその処理をしていることで犯人像が定まらないのでした。

萧逸は赴任してきたばかりだったのですが、陆队长にこの事件を任されることになります。そしてまた別の女性の飛び降り自殺の遺体が見つかるのです。

萧逸が廃墟の遺体の事件を、陆队长が飛び降り自殺と思われる遺体の事件を追って行くことになったのですが、陆队长はその事件を探っている時に爆発事故に巻き込まれてしまいます。そして、その事件には2という数字が残されているのです。

陆队长が事故にあったことでこちらの事件は別の班が受け持つことになり、萧逸たちは廃墟で見つかった女性の事件を調べていきます。

その矢先、またもう一体の遺体が見つかります。こちらも刺殺され、死後レイプされてから移動されていて、萧逸たちの事件は連続殺人事件になるのです。

猟奇的な犯人を見つけるため 萧逸たちは少ない手掛かりを手繰りながら捜査をしていきます。

そんな 萧逸を一人のタクシー運転手の謎の男(後に名前が 白哲 とわかります)ずっと観察しているのです。

 

 

 

このドラマの私の一番は

 

復讐の果て、です。

 

現在進行形で進む5つの事件(違ったらスイマセン、ちゃんと確認してないです)を追い、解決しながら、そこへ過去の事件が絡んでくるのですが、この過去の事件がかなり広い繋がりを 萧逸だけではなく部下になる 梁东妮という女性刑事も含め持ってくるのです。

進行形の事件もどれも重く辛く暗い事件(殺人事件に明るいものなどないのですが)ばかりで解決してもずっしり来るような事件が続くのですが、本筋になる過去の事件も関係者に落とす影がとても重いもので・・・。

萧逸は自分の刑事の師父の行方不明の奥さんを探すという目的があります。そして自分が新任の時に扱った「门徒」という殺し屋に新聞記者である婚約者を殺されたという心の傷もあります。

その師父の養女である 邢蔓 の実父は殺人犯でその事件がきっかけで師父の養女になっています。

部下の 梁东妮には五年前に失踪した恋人がいて、その恋人の姉と事件で会うことになります。

謎のタクシー運転手 白哲 は会社の金を横領したという父の汚名を晴らすために、隠れながら行動しているのですが、真実を明らかにするためには最終的に警察の力が必要なので、萧逸に接触してくるのです。

この過去事件に 萧逸を巻き込むために 邢蔓を誘拐するのですが、誘拐犯と被害者として出会った二人は思いがけず惹かれ合うようになっていきます。

このバラバラに見える関係者たちの事件が、終盤になりどんどん繋がりを見せていく展開がとても上手く組み合っていて、ラストにかけてどんどんハラハラが募っていくのです。

父の汚名を晴らし、無実を証明するために、自分の命などまったく気にしない 白哲。この 白哲の生き方が悲しすぎて・・・。

私ならば、子供にそんなことをして欲しいなどこれっぽちも願わない、子供には絶対に楽しく平穏な人生を過ごして欲しいとしか思わないので、親のために子供が犠牲を払うというテーマはとても辛いです。でも、華流ドラマは多い・・・。

親が子供の無実を晴らす、子供のためにあらゆる犠牲を良しとするのはいいんです。だって自分なら絶対するので。だから、最終的な復讐者の気持ちはすごく理解ができました。でも白哲の方はね。「白哲、お父さんは絶対に望んでないから、別の道を探ってよ~」と何度叫んだことか。

 

そんな視聴者(私)の気持ちを作り手さんたちも分かっていたのね、という番外編がついてました。(復讐劇としてしっかり終わっていたので、これがいたかどうかはわからないですが、私は 白哲に別の道が用意されていたのが嬉しかったです。)

 

 

                       (画像出典 百度百科)