ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

谢谢你温暖我  Angels Fall Sometimes

 

『谢谢你温暖我  Angels Fall Sometimes』 ★4

 

林一(リン・イー)さん、李兰迪(リー・ランディー)さん、主演のヒューマンドラマです。全24話。

 

林一(リン・イー)さん、「あったかいロマンス / 致我们暖暖的小时光」「良辰美景好时光」を視聴しました。リタイアしてたり、最近の作品見れなかったりで、お久ぶりでした。それにしても、今回もですが、手が指が美しすぎる。。。手にも感涙してしまいました。(ドラマ中、幸せな二人の象徴となるキスシーンの頭を引き寄せる手が、指が、もう美し過ぎました。)

李兰迪(リー・ランディー)さん、「宮廷の茗薇<めいび> ~時をかける恋~ / 梦回」「舍我其谁」を視聴しました。李兰迪さんもお久しぶりですね~、健康的で可愛らしいし林一さんとの身長差がまた良しでした。林一さんって公表の187cmより大きく感じますよね~、そしてお顔がすだちの大きさ。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

父と二人家族の 安知雀 は新しいマンションを買うために働きながら大学へ行っています。

安知雀は就職のため企業の面接を色々受けているのですが、ある面接で携帯の電源を消しておくのを忘れて面接の最中に着信音が鳴り響いてしまうのです。まるで自分の携帯が鳴っているのではないという顔で澄ましているのですが、隣にいた男性 林拓 が立ち上がり、着信音を消し忘れてましたと謝って、代わりに面接官に怒られ面接がダメになってしまうのです。

部屋を退出させられてしまった 林拓を追って行く 安知雀、エレベーターの前で捕まえ謝ると、林拓は「先輩に紹介されて断れずに面接にきたけど、専門じゃなかったから良かったのに」と面接を蹴って追って来てくれたことを気にしてくれるのです。

実は数日前アルバイト先の餃子屋で自分の失敗した餃子を買ってくれて人だと気付いていた 安知雀はお礼にとランチをおごることに。

ランチを食べながら同じ大学だと話が弾む二人。また会う約束をするのです。

お互いに相手のことが一目で好きになった二人はどんどん親しくなっていき、一緒にバイト先をシェアしたり、お気に入りのコンビニでおしゃべりしたり、当たり前のように付き合うことになっていくのです。

安知雀は就職に苦労してしまうのですが、林拓の方は専門でもあり夢でもある、家具デザインの有名事務所に無事就職できます。

安知雀が父と必死にためて買ったマンションが不動産屋が倒産したことで(だと思いう)お金の返金問題で大変だったものの、それも 林拓のおかげで無事払い戻され就職は決まらなかったが、友人とカフェを経営することにする 安知雀。

二人は新社会人として新たな生活に突入します。

林拓は厳しい上司に凹まされたりするものの、二人はお互いを支えながら充実した毎日を送り始めます。

そんな時、林拓の身体に変化が現れ出して・・・

夢いっぱいで明るい未来しかなかった二人が 林拓に襲い掛かった難病という重い現実に向き合っていくことになるのです・・・

 

 

このドラマの私の一番は

 

どんな姿でも生きなければならないのか、どんな姿でも生きていて欲しいのか・・・

 

このドラマを私、内容を全く知らずに、「久々に林一さんが観れる!」と甘々ラブストーリーを見る心づもりで観出したんです。OPで車いすに乗っている姿が写るも、事故に遭うのね、ぐらいの気持ちで・・・。なので序盤で、あれ?これ?まさか、病気のお話では?と一旦心挫けまして。しかも、難病も筋萎縮性側索硬化症(ALS)と病名が分かるお話でしたので・・・続きを観ようか躊躇してしまったのですが、心を決めて見ることに。

昨年末に観た「治愈系恋人」も治療法のない難病を扱っていましたが、こちらは新薬開発に重きが置かれ病気と闘う姿は映らなかったのですが、今回のドラマはもう全編に渡り、難病と闘う姿を真正面から捉えたドラマでした。

もう10話ぐらいからずっと泣いてた・・・終盤は鼻がつまり目が腫れるほど泣いてた・・・

でも、このドラマの本質は身体ではなく、心が病気を克服していく姿を描き続けている所だと。

左手に異変を感じた 林拓が、原因を突き止めるために何度も病院へ行き、色々な検査を受ける。症状から、まさか、まさか「ALS」では?と頭の中の疑念を必死に消しながら診断を待つ時期。長期の検査入院の末病名が確定して憔悴する姿。

哀しみ、悩み、悶え、大好きな恋人 安知雀に別れを告げる。そして、初めて親に真実を告げる姿。

これからしかない 林拓に襲い掛かる現実、180度変わらざる得ない生活。

もうほんとうに苦しいんです。でも、林拓の周りは助け起こしてくれる手がいっぱいなんです。林拓を愛しているからこそもちろんみんな苦しいし辛い。でも、誰が一番辛いのか、誰を支えなければいけないのか、みんな分かっている。

まず、一番初めに病気を告白される友人 陈光普。その真実に狂いそうになりながらも全面的に 林拓を支え、安知雀に絶対に知られたくない気持ちを守り、安知雀と一緒に働いているのに 林拓を必死に守る姿。

医者と看護師なのに救う手立てもない 父と母。今まで厳しく接してきた父はすべてを後悔し罪悪感にさいなまれながらも、これからを見据え生活を変えていく。

そして、真実を遅れて知ることになる 安知雀。

真実を知った 安知雀が 林拓に詰め寄るシーンは息が詰まるくらい苦しかったです。

 

自分の身体の自由が利かなくなった時、そしてそれは治ることもなく止まることもなくただ進行していくとなったら・・・私も生きることを諦めたいと思うと思う。

初めは病気に負けないように頑張ってきた 林拓が進行していく病状に叩きのめされた姿に、生きることを諦めた叫びに共感しない人はいないと思う。

でもそれを自分のエゴだとしても必死に止めた 安知雀の姿に共感しない人もいないと思う。

林拓がどんな姿になろうとも、まだこの人生を捨てずに生きようと思えたのは、多くの愛が彼を繋ぎとめて、引き戻したからだと。安知雀が 林拓を掴んで、その 安知雀を 家族や友人たちが掴んで・・・。

人を繋ぎ、支え、前を向き歩いていくのに必要なのはやっぱり多くの愛だと、とてもとても感じたドラマでした。

そんな、病気の人を取り巻く大変な状況が温かく描かれていたドラマでしたが、私は、林拓の元に戻った後の 安知雀と林拓のやり取りにもう少しスキンシップがあったら良かったなと思いました。

大好きな人が四肢の感覚を失っていく病気、私だったらまだ感覚のあるうちにたくさんたくさん触れたいと思うし、触れられたいと思う。触れた感覚、温もり、全部覚えていたいし、覚えていて欲しいと。

後半の 安知雀がともすれば恋人ではなく介護人にも見えてしまうぐらいの距離間に見えてしまったのが残念だったです。もっといっぱいラブラブして欲しかった。

 

看病や介護は、例えそれが難病という高い壁ではなくても、看ている人も病に巻き込むマイナスの力が絶対にあるので、一人でそれを抱え込むのは無理なのです。周りにいる人に助けを求め、巻き込み、どんどん公共サービスを使って、林拓のように多くの手に支えられるのが絶対に正しい姿だと、そう私は思うのです。

 

 

                        (画像出典 百度百科)