ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

法医学者JDのケースファイル 女法医JD Forensic JD

 

『女法医JD Forensic JD』 ★4

 

蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)さん、张孝全(ジョセフ・チャン)さん、主演のサスペンスドラマです。全12話。

 

蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)さん、初めてお目にかかりました。香港女優さんで日本語のウィキがあるぐらいの有名な方、たくさんの作品に出演されてます。

张孝全(ジョセフ・チャン)さん、こちらも初めてお目にかかりました。台湾俳優さんで、こちらもウィキがあります。(知識が少なく、スイマセン・・・)

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

(サスペンスなので、まっさらな状態でドラマを楽しみたい方はこの先ご注意下さい)

 

 

 

 

 

 

自宅で女性の殺害された遺体が見つかり、その遺体の傍には、昔のカルト映画のシンボルの羊のお面が置かれているのです。しかもそのお面からはその映画で一躍有名になった主演俳優の血が検出されるのですが、その俳優 莫如深 は10年前に亡くなっているのです。

そのタイミングでそのカルト映画の10年追悼展が開かれる事を知った警察は会場に張り込み容疑者を捕まえようとします。容疑者が現れ張り込んでいた刑事 刘志明 ともみ合いになり混雑していた会場はパニック状態になってしまいます。

逃走した容疑者は展示会場に逃げ込むのですが、展示品の衣装の羊のお面に触っている女性がいるのです。莫如深を崇拝する容疑者は頭に血が上り、その女性にナイフで襲い掛かります。

追って来てその光景を見た 刘志明は容疑者に発砲します。

助けられた女性は早口で自分がここでしていたことの正当性をしゃべるのですが、刘志明には大迷惑な不法侵入者としか映りません。

署に戻った 刘志明はその女性が民間ではあるが有名な法医研究所の女性法医 JDだと知らされます。

JDたちチームはその会場で、莫如深の指紋やDNAを採取していたのです。JDたちはそのまま警察と一緒に捜査することになったのですが、会場での一件で熱烈なファンたちの間で恨みを持たれた JDを警護するためのボディーガードして 刘志明が選ばれます。

JDの警護をしないと捜査から降ろされる 刘志明はいやいやながら JDの警護に就き、JDの独特な捜査を目のあたりにします。

JDは、法医解剖でわかった被害者の傷の損傷などをすべてインプットし、被害者になりきり、その被害現場を克明に再現することで、事件を把握するのです。

そして、その被害者とのトランスに欠かせない能力が実は JDの特異体質から来ていることを知るのです。「高敏症」と呼ばれるその体質のせいで JDはすべての感覚が人の数倍研ぎ澄まされている状態で、日常生活を送るためにはサングラスとヘッドホンを付け、急に人やモノには触れられず、精神安定剤が欠かせないという生活を送っていることを知るのです。

事件解決のために JDと行動を共にした 刘志明は事件に対するJDの真摯な姿を知るだけでなく、自分が刑事という職業を選ぶ理由になった少女の事を思い出すのです・・・。

いくつかの事件を解決しながら、20年前におこった JDと 刘志明の過去につながる大きな闇組織との事件につながっていきます。

 

 

このドラマの私の一番は

(かなりのネタバレになります。あらすじ以上のことを知りたくない方、お気をつけ下さい)

 

 

 

 

 

JDこと 宋安妍 と謎の組織(CCS←いったい何の略なのかは分からず、まさに謎の組織)の女エージェント 魏子凌 の人生、です。

 

二十年前に起こった母親の殺された連続殺人事件の容疑者として捕まった父親が逃走する時、宋安妍 という名前も何もかもを捨て新しい名前JD( jone doe?でいいのかな?法医学的に身元不明のご遺体をみなこの名で呼ぶそう)として生きていくことになった 宋安妍。

特異体質なゆえに困難だとわかっているのに、両親の事件を解明し、天才法医学者の父のように亡くなった人の声に耳を傾けたいという強い思いから、法医学者の道を選び生きてきたJD。

子供時代(宋安妍としての)の唯一の友人 刘志明が20年以上自分を探し、その上父に関する事件を追ってくれていたことに感動するも、自分の事は父との約束で絶対に話すことが出来ず悩む中、二つ目の事件の関係者 林小美が 刘志明に自分が 宋安妍だと名乗るのです。

しかも、林小美は自分と 刘志明しか知らない過去のことも知っていって。ただの音楽教師だと思っていた人物が、実は過去の事件に関わっていてしかも、自分の過去を自分以上に知っていることが分かる。

先手先手と立ち回れ、新たな事件とともに過去の事件でも 林小美にいいように振り回されえる JD。やっと 林小明の本名 魏子凌 を突き止め、彼女の過去の一端を知るのですが。なかなかそれ以上のことが分からず、警察上層部にもスパイがいる謎の組織に翻弄されてしまうのです。

ドラマのラストでは、そんな二人の過去がつながるのです。

子供の時、同じように組織に誘拐されていた二人。魏子凌の協力で一人組織から逃げた 宋安妍。逃がしてくれた少年のような 魏子凌は、助けに戻ってくるのを待ってる、と彼女を送り出したのです。

でも、記憶を失くしその約束を果たせない 宋安妍。

この事が二人の運命を大きく分けるのです。

組織の殺し屋としてどんな事でもやって来た 魏子凌が、感情の無くなった心でそれでも、どうしてこんなに違うのか?と、宋安妍から何もかもを奪いたいと執念を燃やす姿が悲しかった。

ラストで淡々と事実を 宋安妍に語りながら、泣き崩れ落ちる 宋安妍に一度だけ声を荒げる姿が、逃げられた 宋安妍と、逃げられなかった 魏子凌、その違いが生んだ彼女たちの人生が、悲しかった・・・

 

謎の組織の闇がデカ過ぎて(とにかく色々やってるんですが、いったい何なの?この組織?と)この組織がいったいなんなのか、その目的も謎のまま、ラストのラストにやっとラスボスの登場となり、続編があるのかな?と思わせるラストでした。

 

 

                  (画像出典 百度百科)