ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

花戎   Beauty of Resilience

 

『花戎   Beauty of Resilience』 ★4

 

鞠婧祎(ジュー・ジンイー)さん、郭俊辰(グオ・ジュンチェン)さん、主演の古装ファンタジードラマです。全36話。

 

鞠婧祎(ジュー・ジンイー)さん、「游泳先生」「芸汐伝 〜乱世をかける永遠の愛〜/ 芸汐传」「漂亮书生」「如意芳霏[にょいほうひ]~夢紡ぐ恋の道~ / 如意芳霏」「满月之下请相爱」「宮廷衛士の花嫁 / 嘉南传」を視聴しました。切れることなく作品が公開になって下さるので観てますね、キクちゃん。

郭俊辰(グオ・ジュンチェン)さん、「僕のルイちゃん / 谢谢让我遇见你」を視聴しました。白敬亭さんに似てると思ってるんです、私。ちょっと混ざっちゃうんですよね~(←似てませんか?)。李宏毅さんと成毅さんも同系統のお顔だと思ってるんですよね~。

 

(似てらっしゃいますよね?どなたがどなたか分かります?←分かるね)

このドラマの簡単なあらすじは

 

尚书府で女中として働いている 魏枝 は母親に結婚を決められてしまいます。でも、伝説の鳳凰が復活する前触れがあり、王朝では鳳凰の生まれ変わりになり得る今年の成人(16歳)を集めて、鳳凰の選定をすることになっているのです(仙骨、仙人になる可能性のある人の選定かも)。

魏枝も今年成人を迎える年なので、選定で選ばれ結婚を逃れようと思っているのですが、母は出生年を変えてまで結婚を決行しようとします。

魏枝は 尚书府の長女  魏凌月 に頼み込んで母の手から逃げ、無事選定会場に行けることになります。

朝廷の選定の場で 魏枝たちグループの番になった時、鉴仙镜から鳳凰が飛び出します。誰かは分からなかったので 魏枝たちグループ内に鳳凰の化身がいると判断した朝廷はそのグループすべてを 白鹭書院(仙人修行の学校)へと入学させます。

結婚から逃れ、白鹭書院で勉強できることを夢のように喜ぶ 魏枝ですが、霊力が一切なく修行に苦労することになってしまいます。

鳳凰の出現というのは、天界、人間界、魔界、三界を巻き込む吉兆のように言われているのですが、実は凶兆で天帝は鳳凰の化身を早く見つけて天界に閉じ込めたいと思っていて、天界が人間界に干渉してはいけない掟を破り、自分の息子 太陽神 炎越 を白鹭書院に先生として送り込んだのです。

仙人の修行を指導しながら、鳳凰を見つけようとする 炎越なのですが、才能のかけらもないのに、自分の結界を破ったり、姿を消している自分を視ることのできる 魏枝が気になってしまうのです。魏枝の方も、才能のない自分に厳しいのですが、常に公正であり自分を助けてくれる 師尊に惹かれて行くのです。

三界を巻き込む 鳳凰の再来の渦に呑まれていく、魏枝と仲間たち。

そして、鳳凰と 炎越の因縁にまつわる過去も明らかになっていき・・・と物語は始まっていきます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

過去イチ(私の視聴で)神の人間界修行(歴劫修行)が切なかった、です。

 

鳳凰の本性が破壊神ということで、宿った人を(人のうちに)殺し鳳凰を封印しないと三界全てが破壊されてしまう、という使命を天帝に叩きこまれた 炎越。

でも前回の鳳凰復活の時に、鳳凰に惚れてしまいその努めを失敗しそうになったことから、前回の鳳凰に関する記憶を消されているので、どんどん 魏枝を好きになっていしまう。

記憶を消されていて、始めは鳳凰を天界で保護するつもりでいるので、自分を犠牲にしながら 魏枝を守っている。そうしているうちどんどん、惹かれ合って行ってしまうわけです。

鳳凰が欲しい魔族大尊も 魏枝を狙っていて、魏枝を救うために毒を受けてしまう 炎越(相手に恋情を抱くほど効いてしまうという、例のアレね)。その毒を解毒する唯一の方法が自分に移すという方法。しかも、毒を受けた人を愛してないとダメなのね。

魏枝はもちろんその毒をもらい受けます(この時のラブシーンがキレイだった~。愛情が深くなければ効かないというその条件を満たす、深く美しいラブシーンでした。その後の事もあるのでキス以上をちゃんと想像できるステキなシーンでした)

でも、その後、天帝によって過去の記憶と宿命ともいえる使命を思い出さされてしまうんです。心を殺し、魏枝を殺しに行く 炎越。

そして、過去編へと進んで行くのですが・・・

この過去編、司马忘月 と 陈炎 の恋が切なかった。

将軍の娘 司马忘月 は軟弱で軟派な兄に変わって、将軍と一緒に兄の代わりに出征するんですが、そこで一兵卒の 陈炎 に出会う。

一兵卒なのに頭もキレ、武道も強い 陈炎に助けられ頼るようになっていく 司马忘月。でも、陈炎は敵国のスパイなんですよ。

孤児だった自分を救い引き立ててくれた恩人と 司马忘月の間に挟まれ、苦しむ 陈炎。でもどんどん二人は惹かれ合い、愛し合うようになり 陈炎は恩人より 司马忘月を選ぶのですが、その恩人が自分の命をかけて、陈炎に任務を遂行させようとする。

その行動に 陈炎は使命から逃れられなくなってしまう。

二人の結婚式の日に奇襲作戦が決行され、陈炎は 司马忘月の父を殺す。でも薬で眠っているはずの 司马忘月にその姿を見られてしまい・・・

そのショックで鳳凰の本性が目覚め、駐屯地を焼き尽くしてしまう 司马忘月。

戦いの後、裏切りものを引き込んだ事と、妖術を使ったと囚われている 司马忘月の元に 陈炎が助けにくるんです。

自分でも抑えられない怒りを爆発させる 司马忘月に、「君がいないと死んだも同然なんだ、俺を恨んでも殺してくれてもかまわない、生きてくれ」と懇願する 陈炎の姿が、怒り狂う 司马忘月の姿が、辛かった、哀しかった。

忘月の慟哭に泣かされました。

どっちも選べない究極の選択(しかも正解はない)、陈炎が司马軍に馴染んで行けば行くほど、先が分かるだけに苦しくて仕方なかったです。

天界古装ファンタジーはバッドエンドの後、千年先にハッピーエンドが見える、という終わりが多いと思いますが、こちらは因縁を消し去り過去にもどり 忘月と陈炎として生き直すという終わりだったのかな(あまり確信は持ててないんですが。。。)

忘月と陈炎に幸せになって欲しいと願っていた私には、今度こそ!という想いもありハッピーエンドでございましたが、ただ、一つ叫ばして下さい。

卵、割とほったらかしだったあの卵。孵って欲しかったわ~。すんごい子産まれて欲しかったわ~。

 

 

                    (画像出典 百度百科)