ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

為你逆光而來  LOVE OF REPLICA

 

『為你逆光而來  LOVE OF REPLICA』 ★3

 

曹佑宁さん、余玥さん、主演のラブサスペンスです。全16話。

 

両俳優さん共にお初にお目にかかりました。お二人とも出演作品多数ですが、お目にかかったことなかったですね。余玥さんは「蜀山战纪之剑侠传奇」「重明卫:大明机密」などに出演されてます。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

父親が不審な交通事故で意識不明になってしまった 路靳言 は、父が最後に会っていた人物 许永裕 のことを調べるため娘の 许希兮 のボディーガードとして许家に入り込みます。

ある時出かけてた 许希兮 の車がトラックとの接触を避けようと海へ転落するという事故が起きてしまいます。すぐに海に潜って 许希兮を救い出す 路靳言ですが、目覚めた 许希兮は記憶を失くして、言動もわがままで性格が悪かったのですが、まるで別人のようになるのです。

许希兮 は歌手としてデビューする直前でそのためのイベントが組まれていたのですが、記憶がなくても身体が覚えているとマネージャーの 田穗はショーをそのままやることにします。

記憶がないままにダンスを覚え、イベントに参加する 许希兮にライバル関係にある、 徐梦云 が嫌がらせをしてくるのです。

许希兮は歌は上手くなく、本番は口パクの予定だったにも拘らず音楽だけが会場に流れ出すのですが、许希兮は歌を歌い切ります。

路靳言は、記憶がなくなっただけでこんなにも人が変わってしまうのかと疑い、许希兮の毛髪を手に入れ、以前のものとDNA鑑定をします。

すると、今の 许希兮は事故前の 许希兮と双子の姉妹だと分かるのです。

そして、SNSで発信された 许希兮のニュースを見た 丁北凡という男が 许希兮のことを幼馴染の 安悦 だと接触をしてくるのです。

许希兮自身も自分が 许希兮ではないと疑い、丁北凡と一緒に自分たちが育った漁村へといきます。そこで、自分が育ったと言う 漁船を見た 许希兮は断片的に記憶を取り戻します。しかし、細かいことは思い出せず、自分と一緒に暮らしていたはずの母親が失踪している理由も分かりません。

なぜ、自分と 许希兮が入れ替わったのかは分からないが、自分も 许永裕の娘には違いないと、本当のことを 许永裕に告げようとするのですが、路靳言に止められます。

そして、许永裕の異常なまでの 自分(许希兮)への執着を感じ、路靳言の言うことを聞き、母の行方と 许希兮の行方を捜し始めるのです。

 

 

このドラマの私の一番は

 

真実が分かった 许希兮、です。

 

もう助からない末期の病気を抱えた 许希兮は、どうしても自分を助けたい 父许永裕の気持ちを重く感じています。病気の検査も辛く、痛み、苦しみは増していくばかり。

でも、父は自分を甘やかして何でも許してくれたけど、病気のことだけは絶対に譲ってはくれなかったのです。

安悦がまるで誰かから隠れるように漁船で育ったというエピソード、许永裕の妻も重い病気でその病気を治すためにずっと病気の研究をしてきた 许永裕、妻が亡くなってしまった後はもし同じ病に娘が罹ったらと治療の研究をつづけている。

安悦の母が、许永裕の研究所の研究員だったという事実が序盤に分かるので、安悦が许希兮のスペアなんだなと早くからわかるんです(英題も「レプリカの恋」ですしね)。

辛い治療から救って、自由にしてあげるという 安悦の母の提案を受けて、あえて自ら安悦との交換に応じた 许希兮。

双子だと思っているから、父親に交換したことが分からないよう行動をともにしてくれているんですが、甘やかされて育ち、気が強く、わがままいっぱいの 许希兮は、交代したことで、優しく気立ても良い 安悦が自分の持っていたものすべてを奪っていくと嫉妬に駆られていくのです。

死を目の前にして 许希兮が執着のあまりこのままどんどん落ちていっちゃうのかな?と視聴していたんですが・・・。

反対に死を前にした 许希兮は執着を手放していくんです。

病気の辛さからやつれ、苦しんでいる、でも強気のままでいるその姿が良かった。

双子テーマのお話は漫画好きにはつい手が出ちゃう物。私なども大好きな漫画が数ありますが、姿は同じという神秘性や、比べ続けられることで生まれる苦しみ(普通の兄弟以上にという)、愛情も憎しみもより強く・・・絡み合っていく、この人の本質みたいなものをより強く感じるテーマだと思うのです。

父親から強く愛され何不自由なく育ったのに若くして死の病に苦しむ 许希兮。

漁船の中に半分監禁されながら母に厳しく育てられたが愛する人に出会い満たされていく 安悦。

私は精一杯虚勢を張ってがんばっている 许希兮の方に気持ちを持っていかれました。

妻を愛するあまり、娘を愛するあまり、一線を越えた 许永裕が真実を知っても 许希兮こそが自分の娘と狂った姿が、许希兮にとって救いだったなと。

ラストに来て愛した方が本物だ、というもう一つの「レプリカの愛」の形を見せられます。

 

主人公二人がセクシーでとてもお似合いで、二人のラブシーンはどれも美しかったです(←完全に付け足しみたいに書いてますけど、主役のラブライン本当に良かったです)。

 

 

                        (画像出典 百度百科)