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主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

麗しの城主様 ~恋の宮廷騒乱記~ 保护我方城主大人 My Uncanny Destiny

 

『保护我方城主大人 My Uncanny Destiny』 ★4

 

张悦楠さん、严子贤さん、主演の古装ラブコメです。全24話。

 

张悦楠さん、「游泳先生」を視聴しました。薄っすらとしか記憶が戻らず、ほぼ初めてお会いしたと言っていいでしょう。

严子贤さん、初めてお会いしました。正確には「春来枕星河」をだいぶん観た後にリタイアしているのでチラっと見たことあります。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

昔、木兮城と轩月城という都市があり、二つの都市は長い間領土を拡大しようと争いをしてきました。

木兮城の城主には遅くまで子供がいなく、やっと子供ができたのですが妻は難産で子供はなかなか生まれません。

城主は妻を鼓舞するために国中の戦いの銅鑼を鳴らすのです。その銅鑼の音を聞いた轩月城の城主はまた戦いを仕掛けてきたと(停戦ちゅうだったのかな)出陣するのですが、城壁で待ち構えている時に亡くなってしまうのです。

その銅鑼を父を翻弄し疲労させるための嘘の誘導だったと思った長男  柳轩冥 は、自分が大人になったら絶対 木兮城を滅ぼしてやる、と誓うのです。

木兮城ではやっとの事で子供が生まれましたが女の子で、妻は亡くなってしまいます。父城主は生まれたのが公主だと知れたら国が内側から荒れると思い、生まれたのは男だと宣言します。そして一人娘 叶昭南 を男として育てるのです。

時が過ぎ、父が亡くなり、正式に 木兮城の城主となった 叶昭南 は自分が理想とする国造り(男女の差がなくみなが好きなことをする)をしようとするのですが、敵が多く、最大の敵  锦浮将军 は虎視眈々と城主の地位を狙っています。

そんな 锦浮将军の野心を知っていた父城主の命令で 叶昭南は 锦浮将军の妹と結婚しているのですが、その妹 锦芷兰は結婚してだいぶ経っているのに 叶昭南が自分に手を出してこないのを待ちきれず、自分からグイグイと迫ってくるのです。

それに困った 叶昭南は宦官長(自分の正体を知っている)と話し怪我をしてしばらく動けないことにしようとします。

臣下たちと狩りの日にそれを実行するのですが、锦浮将军の差し向けた本当の暗殺者が現れ、そこへたまたま視察に来ていた 柳轩冥も現れます。

柳轩冥は その暗殺者が木兮城から自分に差し向けられた暗殺者だと思い、戦いになります。

その最中に崖から落ちた 柳轩冥を助けようとして、叶昭南は一緒に崖から落ちてしまいます。木につかまり地面への激突は防げたものの、その木から落ちるときに 叶昭南が女だということが 柳轩冥にバレ二人は木から落ちるのですが、その時に頭を打った 叶昭南は記憶を失くしてしまうのです。

柳轩冥を助けた恩人として 轩月城に連れていかれた 叶昭南はそこで、锦浮将军に 柳轩冥暗殺のために送り込まれた、老关、冯雷、赵精という三人のスパイに会うのです。記憶がない 叶昭南はその三人に言いくるめられ、自分も仲間で 柳轩冥を暗殺に来た 关三妹だと思い込みます。

こうして記憶を失くした 叶昭南が 关三妹となり、轩月城で 柳轩冥を暗殺しようとするドタバタが始まっていきます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

叶昭南 が悪女 绮梦 を追い詰め弓で射るシーンです。

 

このドラマ「明月記~夢うつつの皇女~ / 明月照我心」「寵妃の秘密  / 双世宠妃」のような低予算で若い人たちが力を合わせて制作しました、という感じが伝わる、ドタバタコメディなんです。

そのドタバタな感じも絶妙で全体を通して、とても面白カワイイ。

叶昭南がドタバタスパイ三人組に言いくるめられるとこも、叶昭南も、あれ?と思うんです記憶がないながらに、でも 赵精の言い訳がうまいのと、老关 が父城主を思い出させる仕草をしたり、絶対そんなことはないだろう?という無理やり感が筋にないんです。あれ?って思うけど信じちゃう、自分は 老关の娘で、冯雷、赵精という兄がいる。のちに綻びが出るのはもちろんなんだけど、とっさについたでまかせとしては説得力があるね、と。

柳轩冥の暗殺も失敗するたんびに、とっさに 关三妹が 柳轩冥に惚れたあまりにこんな無謀な行動取ってます~、って言い訳するんです。そして後からちょっとその裏付けに色々手を尽くして。

柳轩冥も単純なんだけど、ちょっと信じちゃうよね~っていうとっさの嘘がとても可愛い。

暗殺して、ずっと掘っていた地下道使って逃げようってシーンがあるんだけど、そのゴールにしていた所を間違えていて、柳轩冥の風呂に穴を開けてしまうのだけど、このエピソードはサイコーでした。何度みても笑っちゃう。

全編コメディと言っていいんですが、シリアスパートもスパイスとして差し込まれます。

木兮城と轩月城だけではなく天幕城というもう一つの国が登場します。この天幕城も木兮城と轩月城の争いの影で虎視眈々とこの地域の統一を狙っていたんです。そして公主 绮梦を 柳轩冥の嫁に寄こすのですが、これは結婚による同盟ではなく、結婚による乗っ取り計画なんですね。

柳轩冥もこの結婚に裏があるのは重々承知なんです。なので、この 绮梦さんが色々やってくれるわけですが・・・。

記憶がなくても 关三妹は 叶昭南なわけで、また女の子だっためそれを隠すためにも、父に徹底した帝王学を学ばされているのね。この父城主の教えた帝王学がまた素晴らしくて、关三妹の物の見方、考え方は 柳轩冥をうならせるものなんです。だから、柳轩冥は外交に 关三妹を重用していくんです、そして惚れても行く。

後半 绮梦の陰謀を暴き、自分の親友となった 锦芷兰の仇を討つ、弓のシーンは 残酷さも統治者としての資質であると思わせるような、ハッとさせられるシーンでした。

叶昭南が覚悟をもって生きる、すべてにおいて自分の行動の責任を取るというしっかりした芯を持っていて、柳轩冥との恋も記憶が戻ってからの態度もとにかくカッコよかった、です(ただ、男装はね、ちょっとも男には見えないかな)。

 

 

 

                      (画像出典 百度百科)