ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

尘封十三载  Thirteen Years of Dust

 

『尘封十三载  Thirteen Years of Dust』 ★4

 

陈建斌さん、陈晓(チェン・シャオ)さん、主演のミステリーサスペンスです。全24話。

 

陈建斌さん、もうベテランのすごいキャリアの俳優さんなんですけど、お目にかかったことがなくお初です。

陈晓(チェン・シャオ)さん、「月に咲く花の如く / 那年花开月正圆」「了不起的儿科医生」をリタイアしていて、自分でもびっくりしたんですが、完走したの初めてだった!この他にも「神雕侠侣2014」「独孤皇后〜乱世に咲く花〜 / 独孤皇后」最近だと「夢華録(むかろく) / 梦华录」「冰雨火~BEING A HERO~ / 冰雨火」(見たいわ~)などなど、日本上陸作品多数です。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

2010年、南都市で不自然に形作られた女性の死体が発見される。 陆行知 たち警察官はその死体から、13年前に起きた殺人を思い出す。

陆行知はすぐに13年前の殺人と結びつけず、連続事件ではなく単独事件とみなして捜査を始めます。

しかし、事件を捜査すればするほど、否が応でも13年前の事件を呼び起こしてしまうのです。

13年前、陆行知は新任の警察官で、その事件は最初の殺人事件でした。陆行知は、署内でも口は悪いが、信頼の厚い刑事 卫峥嵘 の下でその事件と向き合うことになったのですが・・・。

13年ぶりに再発したように見える、猟奇的な連続殺人事件を、1997年と2010年とを結びつけながら、紐解いていく、陆行知、卫峥嵘たち捜査官の奮闘を追って行きます・・・

 

 

このドラマの私の一番は

(犯人を視聴者と一緒に追って行く構成になっています。しっかりしたミステリーですので、完全なネタバレにならないよう気をつけてはいますが、気になる方はこの先ご注意下さい。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺人事件により翻弄され、変わらざる得なかった、陆行知、卫峥嵘の人生、です。

 

2010年、何かに見立てたようにいじられ飾られた遺体のそばにはHBの鉛筆が落ちている。

陆行知 は犯罪心理学なども学んできた新任刑事、指導することになった 卫峥嵘は「小難しいこというんじゃねーよ、刑事は足で稼いでなんぼだろう」という感じの昔ながらの刑事(コンプラすれすれのね)、この二人がバディを組んで捜査をしてく。

2010年の事件、身分証明書などない遺体だったけど、地域の結び付きが強く、被害者の身元はすぐにわかる。

でも、手掛かりが少なく事件は難攻していく・・・。

と、1997年、2010年の捜査が行ったり来たりする展開でドラマは進んで行きます。

13年前の容疑者たちが2010年にも浮上して、陆行知たちは、13年前の捜査を思い出す、13年前に何かうそをついてた、怪しかったが容疑は晴れていった容疑者たち、彼らも13年とい月日で変わっていて・・・と。

1997年には新婚で仲睦まじい夫婦だった 陆行知も2010年には離婚している。革ジャンにサングラスというスタイルで肩で風を切って歩くような刑事だった 卫峥嵘は警察署の図書室で本の管理をしながら、勤務時間外は家で家事をしながら、妻の仕事を手伝う主夫が板についている。

事件と共に、刑事たちの13年というのがちゃんと描かれているんです。

事件もさることながら、この二人の事件絡みの人生がドラマが進むにつれ明らかになっていくんです。

陆行知が被害者の娘を養子に引き取ることになるエピソード。母が目の前で襲われたため深い傷を負っているその少女と 陆行知の妻 杨漫が築いていく絆。奥さん 杨漫さんが、すごく心の優しく芯の強い女性で、素敵な女性で。なので、本当になんで離婚してんの?と、しかも本当に別れてんの?って感じなので、二人になにがあったか知りたいと、引き込まれてしまうんです。

卫峥嵘の方も、いったい何があって刑事の第一線から退いちゃったの?と。その答えと事件の真相が分かる終盤は展開もスピーディーで目が離せませんでした。

 

私は推理型のミステリーを見ている時、その場その場で思った犯人を言うという癖がございまして。日本のミステリードラマの一話完結ものとかでも、すぐに「この人怪しくない?これは・・・犯人じゃない?」と娘や息子に始終話しかける、という。

根拠は雰囲気という推理でも何でもない理由なので大抵作り手側のミスリードにまんまとハマっているパターン多し、なのですが。(子供たちも「この前、他でも犯人だったことない?だから違うんじゃ?」とか乗ってくれます)

「警視庁アウトサイダー」で一話目の死体役に室井滋さんが出て来た時には、びっくりした。犯人役ではなく死体役、思わず、旦那を呼びました(興奮してしゃべる私にただ一言「ふーん」だったけどな)。

なので、このドラマも中盤以降はPCに向かってしゃべってました。

一人は制作側にまんまと騙されましたが、もう一人は・・・。(娘に「何で?」と聞かれ、「目が死んでるから」「まんま見た目じゃん」「いや、この瞳だけが無感情…名演技」「えー、そう?」「笑ってるけど、目が死んでる。名演技」とこんなやり取りをしながら、観てました)

1997と2010、ここで終わらず、ラストに2023があるのかと思ってドキドキしながら最終回を観ました~(←私だけか?)、結果、そんなことはなく良かったです。

 

 

                    (画像出典 百度百科)