ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

星漢燦爛(せいかんさんらん) 星汉灿烂  Love Like the Galaxy 

 

『星汉灿烂  Love Like the Galaxy』 ★5(まだ後半があるのですが)

 

吴磊(ウー・レイ)さん、赵露思(チャオ・ルースー)さん 主演の大河時代劇です。全27話。

 

吴磊(ウー・レイ)さん、「琅邪榜~麒麟の才子、風雲起こす / 琅琊榜」「穿越火线」を視聴しました。意外と見てない・・・と思うのもリタイアしてしまった作品がちょっとあるんですね。「长歌行」とか、「斗破苍穹」とか「启航:当风起时」とか。というわけで完走作品少な目です。でも、着実に素敵な大人になっていく・・・もう近所の子供を見守っているおばばです。

赵露思(チャオ・ルースー)さん、「シンデレラ・シェフ~萌妻食神~ / 萌妻食神」「華麗なる皇帝陛下 / 哦!我的皇帝陛下」「三千鴉(がらす)の恋歌 / 三千鸦杀」「2人はスパイシー&デリシャス  / 我,喜欢你」を視聴しました。日本に上陸している作品もこの他にもたくさんありますね。本国放送時に視聴出来なかった、「うっかり拾った恋なのに / 一不小心捡到爱」を見たいなと思ってます。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

このドラマは一応「星汉灿烂」と「月升沧海」と二部作に分かれていますが、まあ、一本のドラマですね。昔は80話ぐらいの作品もありましたが、最近は長いのは二部構成!みたいな感じなのかな、と。全部見てから感想書こうと思っていたんですが、他に見ている作品も長めの作品で、なかなか一気見までいかないので、分けて書くことにしました。

 

程家の長男の娘 程少商 は祖母と叔母に邪険に扱われて成長しました。そこへ、父母である、 程始 と  萧元漪 が(父母ともに軍人)戦功を立て十数年ぶりに故郷に帰ってくることが決まります。

病にかかった所を田舎のぼろ屋に隔離名目で捨て置かれていた 程少商だったのですが、父母が戻って来るので、慌てた祖母、叔母の使いが迎えに来ます。

食べる物がなくお腹が空いてはいましたが病は治っていた 程少商は迎えの使者に仕返しをした後、馬車に乗り込みます。

その 程少商のいた小屋を見張っていた者たちがいます。

若くしてたくさんの戦功を上げ、将軍になった  凌不疑 とその部下たちです。 凌不疑は軍に支給される武器を劣化品と入れ替えて売りさばいている人間を追っていて、その末端である 人間を探していたのでした。

程少商の乗っている馬車が怪しいと踏んだ 凌不疑が「馬車を改めたい」と申し出ます。使者である祖母の侍女が止めるのですが、その侍女を 程少商が𠮟りつけ調べるのを許可します。しかも、ボロ屋の積みわらをさして、景気づけに燃やしてみては?と  凌不疑に示唆します。

 凌不疑が言われた通りに積みわらに火を点けると、その中から男が飛び出てきます。その男は 程少商の祖母の兄弟で親族なのですが、そこに隠れていることを知った 程少商は家族であるというのに おじを惜しむことなく 凌不疑に売ったのでした。

馬車にのり積みわらを指す手しか見なかった 凌不疑ですが、程家の娘に興味を持ちます。

そして、程家では手紙での知らせより早く  程始と  萧元漪夫婦が帰宅してしまい、祖母と叔母が慌てている所に 程少商が帰って来ます。

父母の前でしおらしくまだ病が完全に癒えていない演技をして見せる 程少商に祖母はこんなしおらしい娘じゃなく腹黒の性悪娘だと訴えます。直ぐに気を失ったふりをしてさらに祖母を追い込む 程少商です。

程少商の侍女は父母の帰宅でもう虐待をされなくて済むと、嬉しそうに話しますが、程少商は、そんな甘い考えは持っていません。戦場に居たとはいえ、数行の手紙しか寄越していなかった、父母に期待などしてはいけないのだと、自分は生まれてすぐ捨てられた子なのだ、頼れるのは自分だけなのだ、と言い聞かせます。

程少商の演技にすっかり騙された父 程始は、長年気の強い母と性悪な叔母に預け続けた後悔と罪悪感でいっぱいになり、とても 程少商に優しくします。

ただ、母 萧元漪はその演技を見抜き、程少商が年長者を敬う所か、計画的に困らせてはそれを喜ぶ、性悪なひねくれものに育ってしまったと、程始とは違う後悔に胸を痛めます。

このままでは 程少商がまっとうな人間になれないと、厳しくその行動を監視し、矯正するようになります。

そして、その母の厳しくきつい行動に 程少商は、やはり自分は捨てられた、愛されない娘なのだと心を痛めるのです。

萧元漪には厳しく当たられますが、程始は優しく甘やかしてくれ、程始夫妻の帰宅のお祝いにきた程家の三男夫婦  程止、 桑舜华 夫妻と初めて会う兄たち(いとこと勘違いしてました)とはすぐに意気投合して仲良くなります。

程始が戦功の報奨で階級が上がり、屋敷も賜り、それに合わせて上流の貴族たちとの付き合いも増える中、程少商はやられたらやり返すという自分のやり方を崩さす、自分を馬鹿にする貴族の令嬢たちとやり合います。

その度に 萧元漪とぶつかり、悲しい思いをしてしまいます。

そして、武器の転売の事件を追っている 凌不疑と何度か顔を合わせることになるのですが、叔父を引き渡した時に嫌味を言われたと思っている 程少商は威圧的な 凌不疑とは関りたくないと思っています。でも、凌不疑の方は明るく、意志が強く、賢い、程少商にどんどん惹かれて行くのです。

 

 

このドラマの私の一番は

 

母 萧元漪と 程少商の 拗れた愛情です。

 

前半の「星汉灿烂」では、笑う事を忘れたような無表情、冷静、冷徹な 凌不疑が、部下にも視聴者(私)にも駄々洩れちゃう隠し切れない愛情もとても良いのですが、なんといっても母子のガチンコバトルです。

性悪、頑固と 萧元漪を悩ませる 程少商ちゃんなんですが、やり返すには相当な理由があるし、とてもその怒りの感情をちゃんとコントロールして冷静だし(ギャーギャーしてないのです)実は、すごく心根の優しい、素直な娘さんで、観ていてとても好感が湧きます。似たような幼少期を過ごした「嫣语赋」の 秋嫣には好感が持てず苦労しましたが、程少商ちゃんはとても良かった。

15歳と時代背景的には大人扱いされるようになる年齢に差し掛かり、娘の激しい性格に不安を覚え心配なのはわかるんですが、母 萧元漪のやり方は間違っていると思ってしまう。

しかも、少商のほうがよっぽど自分の感情を分かったうえで行動していて、お母さんは感情的なんですね。でも、これがまた、母である自分には通じる所があって。子供って、すごく母を怒らすツボを心得ているんですよね。ドンピシャでそのスイッチを押すんですよ。とくに女の子は。

子育てしていると、何度も経験するあの苛立ち、と見失う理性。

EP6の母子対決は見応えがありました。少商の正統な怒り、それを受けて理性を失って感情に流されてしまう 母。実はそっくりな性格を持つ二人、もう絶対 少商が大人になれば仲良い姉妹のような母子になると思うんですが、今はどう頑張っても無理なんだよね~と。すれ違ってしまう母の気持ちにも寄り添いながら、少商ちゃんの清々しい前向きさに魅せられた前半でした。

後、愛を知らずに育った少商が、ストレートに思いを寄せられ(他は分かりずらい)、そして選んだ男性、楼垚との別れを描いた EP21も若い恋人たちが流す美しい涙に心つかまれます。

政治的な思惑に振り回された若い恋人たちが、そんな不合理とも思える大人の世界に前向きに向き合う姿が、ただただ美しかったです。

後半は結婚へと向かう 凌不疑とのラブラインと 凌不疑の闇部分を楽しみにしてます・・・

 

 

                    (画像出典 百度百科)