ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

宁安如梦 Story of Kunning Palace

 

『宁安如梦 Story of Kunning Palace』 ★4

 

白鹿(バイ・ルー)さん、张凌赫(ジャン・リンホー)さん、主演の時代劇です。全38話+番外編。(↑このポスター、ドラマ内容に合ってないような)

 

白鹿(バイ・ルー)さん、「愛しい僕のラッキーガール / 世界欠我一个初恋」「半是蜜糖半是伤」「周生如故」「一生一世」「玉楼春~君に詠むロマンス~ / 玉楼春 」「以爱为营」を視聴しました。この作品と「以爱为营」どっちを先に観ようか迷い、現代ラブストーリーを先に視聴しました。

张凌赫(ジャン・リンホー)さん、「少女大人」「蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ / 苍兰诀」「云之羽」「虎鹤妖师录」を視聴しました。私は圧倒的に古装扮装のお姿が好き(男女ともに色っぽい人が大好きなのですが、真っ黒い長髪が、すごくいい、カッコイイ)。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

女性作家の 姜宁 は最新作「宁安如梦」を書き上げますが、最終的な終わり方が気に入りません。担当編集者と話をした後、主人公が過去に戻りもう一度人生をやり直す、という形で続編を書き始めるのでした。

 

姜雪宁 は野心の強い女性で何としても皇后になりたく、皇后になるために出来ることは何でもしてその座を得たのですが、結局政変に巻き込まれて自殺に追い込まれてしまいます。

自分の悪行ばかりの人生に後悔しながら死にゆくのですが、目覚めてみるとそこは後宮ではなく実家の自分の部屋だったのです。侍女に確かめると、結婚前の18歳に戻ったことが分かるのです。

18歳に戻った  姜雪宁は今度は絶対に良い人間になると、悲劇の起きた発端からやりなおしていこうと心に誓うのです。

姜雪宁は父の正妻の子だったのに、側室に自分の子とすり替えられ、田舎でその側室に育てられたのでした。側室は  姜雪宁をひどく扱ったわけではありませんが、田舎の暮らしは貧しく貴族としての教養を学ぶことなく粗野な気の強い女の子として成長するのですが、側室は自分の死を前にして真実を姜家に知らせたのです。

姜家に引き取られ本当の母親である正室に迎えられるのですが、本当なら自分だった立場に居る 姜雪蕙 と母の関係を目の前にして、素直に喜ぶことが出来きず意固地な態度を取り続けてしまいます。

母親との関係が悪いまま、姜雪宁は隣の屋敷の勇毅侯世子 燕临 と男装して出かけたりしながら仲良く過ごしていたのです。

姜雪宁の後悔の一つが、この 燕临 の身に降りかかる不幸で、二度目の人生を生きることになった 姜雪宁は何とかして 燕临に降りかかる不幸を食い止めるために行動し始めます。

前回の人生で一番自分を愛してくれ、良くしてくれた幼馴染を救う事、そのために何が出来るか考えながら前回の記憶を頼りに行動していく 姜雪宁。前回自分が皇后になる野望をもつことになった後宮に近づかないようにするのですが、回避しても回避しても結局公主 沈芷衣 のご学友に選ばれ後宮に行く羽目になってしまいます。

その後宮で因縁のある太子少师の 谢危 に再び会い、燕临絡みの事で何度か顔を合わすようになっていきます。

前回の人生で自分に死を迫った 谢危、あまりそれ以上のかかわりがなったためどんな人物か分からない上、謎めいていて恐怖を覚えてしまうのですが、自分の最後となった朝廷の反乱で 燕临と行動を共にしていた人物なので、燕临にとっては強い味方であることはわかっているのす。そのため何かと行動を共にするようになっていきます。

二度目の人生を生き直そうと必死に自分が不幸にした人を救おうと行動する 姜雪宁。大きな目的を達成するために暗躍する 谢危・・・と物語は始まっていきます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

谢危の鬼気迫る愛の告白です。

 

都に出てくる際に父親に頼まれた 谢危が 姜雪宁と同行した際、盗賊に追われ一緒に雪山に閉じ込められた経験があり、その時に 姜雪宁は 谢危が 离魂症(人格障害のようなものかな)になるのを目撃しています。

前回の人生ではこの事を忘れていて(忘れたふりをしてた?)難を逃れていたのですが、离魂症の事は 谢危の絶対的な秘密なのでしゃべっていたら殺されていたという記憶が 姜雪宁にはあります。

皇后時代にはあまり関わりがなかったものの、この記憶のため 谢危をとても警戒するようになります。

谢危の方は、自分が守りたい 燕临の近くにいるため 姜雪宁の事を気にし出した矢先、姜雪宁がかなり聡明でしかもそれをうまく隠すことのできる才覚がある事に気づきます。四年前の事件の後にはそんなそぶりがなかったため、谢危の方も 姜雪宁の事を警戒するようになり・・・その後 燕家を守ることで協力していくことになるんですが、近くに置くうちに 谢危はどんどん 姜雪宁に惹かれていきます。

でも箏の先生でもあるし、自分には命をかけた復讐という使命もあるので自分で自分の気持ちに蓋もするし、見て見ぬふりもする。

姜雪宁の方は結婚を望む 燕临との関係をしっかり友情と線を引き(一回目はズルズルしてた)、頭脳明晰、清廉潔白な孤高の刑部侍郎 张遮に前回からの恋心を持っていたけど、運命を変えられず結局前回と同じく 张遮を不幸にした事で自分の気持ちを手放します。

姜雪宁にとって 谢危は、陰謀詭計に富んだ掴みどころのない人物で分かり難いが、実はいい人だと分かった後も、老師であり畏怖を覚える人で恋の対象でないんです(自殺に追い込まれたことが心に刻みこまれている)。

谢危の方は気持ちを隠せなくなるぐらい 姜雪宁に惹かれてしまい、思わずおでこにキスした所を 姜雪宁の父に見られたり、张遮にあからさまに嫉妬したりする(部下&仲間がその恋を見守る姿が可愛い)。

姜雪宁にも 谢危の気持ちが伝わるのですが、姜雪宁は 谢危に惹かれる気持ちはあれど、この人生で自分が守りたかった人たちを守りきれたら田舎に行き静かに生きようと心に決めているため、谢危の気持ちを否定します。

この否定を受けた 谢危がブチギレて愛を迫るシーンがド迫力でした(前置きが長くなってしまった~)。

その告白はもう脅迫の領域。

「私の気持ちを知っているだろう?私もバカではない、お前の気持ちは知っている。本当に私に何の感情もないならもっと早く私を見捨てていたはずだ」と迫り、姜雪宁が

「粉々になるのが分かっていて深淵に飛び込むわけがない」と言うと「飛び込んでみないと分からない」と外に連れ出し 姜雪宁の喉元を掴み、私たちは鉄の塊だと、痛みなしには強くも美しくもなれない人間なんだと激しく語ります。

姜雪宁が「無理に力を入れればいつかは壊れてしまう、そんな関係はお互いを苦しめるだけだ」と叫ぶと「痛みこそ結果だ」と言い切るんです。

EP34のこの告白シーンは二人の激しいぶつかり合いにのまれて、緊迫感と激情に魅せれてしまいました。

ラストはハッピーエンドでややこしい父を相手に振り回される長男くんの様子が可愛かったです。

それにしても、姜雪宁の(中の方の白鹿さんの)存在感が溢れすぎてましたね~。18歳の小娘には見えん。さすが人生二度目だなと。

 

 

                     (画像出典 百度百科)