『不幸くんはキスするしかない!』
曽田陵介 さん、 佐藤友佑さん 主演のラブコメです。全8話。
生まれながらにとても不幸体質な、幸多が大学で出会った超幸運体質な直哉。しかも、近くにいると不幸が減ると知った幸多は友達になってもらうつもりで「これからも付き合ってくれませんか?」と言ったのですが、直哉は恋人として「付き合って」と言われたと勘違い。
「OK」して恋人になったと思った直哉は幸多にキスをします。
こういう勘違いをされると思わなかった幸多ですが、不幸を減らせるなら友達でも恋人でもいいかと、直哉の近くにいる方を選ぶのですが・・・・
と誤解から始まる恋のお話です。
このドラマの私の一番は
幸多の不幸具合がすごかった、です。
いや、よく今まで無事で成長してこれたね、と命の心配になるほど。こんなひどいならそれは普通の生活を送れたらと、願うと幸多の気持ちが分かっちゃう。しかも、そのために(一緒に遊んでる時に、友達が怪我することが続いたら、それは確かに遊びずらい)人との関りを極端に減らして、友人も作らず生きてて・・・可哀そう。
そして幸せならいいでしょうと思ってしまう直哉も、実はその幸運体質を人に利用されることが多くて、手放しに幸運体質の事を喜べなくて・・・と。
コミカルに描かれながらも、二人の寂しさが描かれていて、その寂しさゆえに惹かれ合っていく、恋していくという、心の動きが良かったです。
何にも起こらない状況を楽しむ、始めてのデートの時の幸多が可愛かったです。なんでもないことを嬉々として楽しむ無邪気な姿が可愛かった。直哉のスパダリっぷりも凄かったですし。
『先輩、断じて恋では!』
憧れの人と同じ職場に就職できただけではなく、指導員にもなって貰えて、嬉しい限りの金田なのですが、あまりに尊敬し過ぎて、この状況が尊すぎて、逆にその憧れの先輩柳瀬に素っ気ない態度をとってしまうのです。
そんなことから、後輩金田に嫌われていると思っている柳瀬なのですが、ある日の飲み会で金田の本当の気持ちを聞き、「好き」と言われたのでキスをするのですが、金田は驚いて逃げてしまいます。
それでも、この行動により少しずつ変化していく二人の関係です・・・。
このドラマの私の一番は
エンディングの歌と画が良かった、です。
二人の少しづつ近づいて行く手、指、とバックに流れる Hilcrhymeの「あと数センチ」のサビ、「あと数センチ、あと数センチ」という歌詞がドンピシャですごく頭に残りました。ドラマを見た後はすごく口ずさんでしまいましたね。
MBS放送での「不幸~」から続いて「先輩~」という流れで二本続けてのBL作品だったのですが、二本とも可愛いBLドラマでとても楽しめました。
金田が生真面目な良い青年で、尊敬する気持ちと恋の違いとは?と悩む所が可愛かったですね。
軽く楽しいドラマでした。
ただ、え~なんで~と思うことがありまして。
キスシーンの扱いです。BLということがあるのでラブシーンの扱いが慎重になるのは分かるのですが、序盤(両方とも一話だったかな?)にキスシーンがあるのにラストになり、ちゃんとカップルになってからは寸止め映像なんです。
私にはちょっとこれの意味がわからんな~と。
キスシーンがまったくないならまだ分かるのですが、初っ端の一方からの無許可のキスシーンはちゃんとキスして、なんで両想いになってからのキスは寸止め映像なの?とね。いや、見せてくれていいでしょう?と。むしろこっちをちゃんと見せて下さいと。
なぞな配慮の仕方だと思ってしまう。
このついでにちょっと言わせていただけば、「チェリまほ」に嵌ったんで、映画見に行ったんですよ(もち一人で)。こういっては何ですが、映画だというのでラブシーンも期待していきまして(だって、原作もちゃんと描かれてますしね)。
そこばかり期待したわけでもないし、とても可愛らしい良い映画だったんですが、何にもないとは思はなかったので、かなり物足りなかったのを思い出しました。
また、そこに期待し過ぎている私をダメ出しされてしまったように思えたほど、配慮が行き届いていた映画でした。(でも、私が観に行った日は女性しか見てませんでしたし、一人の方も多かった。私以外にもそこに期待している方もいたと思うんですが・・・)
エンターテイメントしてのBLカテゴリーならば、もう少しサービスがあっていいのでは?と思ってしまいますね。無理なんですかね?でもキスシーンは入れてるので、もっと見せ方工夫して欲しいなと。BLでなくても日本のドラマはラブコメのエンドルフィン度が少な目だな~と。
そんなことを思ってしまった二本のドラマでした(なので、可愛く楽しみましたが、★3にしました。最終回見た後「え~」が大きかったので)