ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

长风渡  Destined

 

『长风渡  Destined』

 

白敬亭(バイ・ジンティン )さん、宋轶(ソン・イー)さん、主演の時代劇です。全40話。

 

白敬亭(バイ・ジンティン )さん、「キミだけのヒーローになりたい / 你是我的城池营垒」「卿卿日常」を視聴しました。

宋轶(ソン・イー)さん、「贅婿(ぜいせい) / 赘婿」「风起洛阳」「暗夜行者」を視聴しました。「贅婿(ぜいせい) / 赘婿」「风起洛阳」もこの作品も先婚後愛で芯がしっかりしていて、それでいて可愛いお嫁さんを演じていて、どれも好き。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

自分の家、柳家では正妻の母よりも父親が側室を大事にしている事で側室の力が強く、冷遇されている 柳玉茹。親友の兄で徉州で有名な神童 叶世安に嫁ぎこの窮地を脱し母を支えたいと思っています。

側室の妨害もあるのですが、叶家の祖母に気に入られほぼ結婚が決まるという中、悪縁で知り合った、徉州一で王家もほっとけないほどの商家の一人息子 顾九思との結婚が決まってしまいます。

富豪の一人息子として自由気ままで奔放に振る舞う 顾九思が惚れた娘と 顾家の両親が勘違いして決まった結婚ですが、結婚で家を出て母を支えることができれば、たとえ遊び人と悪名が高くても条件が良いことに変わらないので 柳玉茹は嫌ではあるが良い顾家の嫁になろうと心を決めて嫁ぐのです。

でも、顾九思は会った時の印象で結婚のために策略を巡らせるような、計算高い 柳玉茹のことがどうしても嫌で、結婚式の終わった晩に、離婚を提案するのです。

噂ほど悪い人ではないとこの結婚を前向きに考えていた 柳玉茹はその言葉に打ちのめされてしまうのです。

そして、翌日には顾家の両親にその事実と自分の気持ちを伝えます。顾家両親は自分たちの息子のことを良く理解しているだけに、そんな 柳玉茹を不憫に思い心から慰め、息子よりも 柳玉茹の味方となってくれるのです。

養父母に大切にされていることを実感し、ひどい男だと思いはしたが正直な 顾九思の言葉にも奮起した 柳玉茹は愛情を育むような夫婦ではなくても 顾家のために 顾九思を立派な跡取りとなるように支えようと努力し始めます(遊郭に乱入して鬼嫁の名を轟かせ、完全に主導権を握ります。養父母も使用人もすべて味方)。

そして、もともとの商才が目覚め 顾家の商売にもかかわり力を発揮するのです。

そんな、柳玉茹のしっかりした姿、真っすぐな性格に厳しくされながらも、どんどん惹かれていく 顾九思。柳玉茹もちゃらんぽらんと見えるが、芯はとても優しく、男気もあり、包容力もある 顾九思にどんどん惹かれていくのです。

二人の結婚後愛となるラブラインと、陰謀により貶められる 顾家の困難、それにもめげず 顾家を建て直していく二人のサクセスストーリーが始まっていきます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

結婚後に愛情を育んでいく二人の絆に乾杯です。

 

結婚初夜に 顾九思に「自分は好きになった人と結婚をしたい」と宣言されてしまった 柳玉茹ですが、目いっぱい泣いた後はすっかり気持ちを切り替え、顾九思の「女だからこうしなくてはいけないではなく、自分のやりたい事をやったほうがいい」という言葉を受け止め、自分のやりたい事で顾家の一員になることにする 柳玉茹。

顾九思に好きな人が出来きて離婚されるにしても、それまでは兄弟のような形の夫婦としてやっていくことにするんです。ちゃんと切り替えてくさくさとすることなく、ビシビシと 顾九思を鍛え、商売に目覚めてからは 顾九思そっちのけで商売に夢中になっていく。

この 柳玉茹が可愛かった~。

柳玉茹のほうはそんなで気持ち切り替えちゃったのですが、顾九思の方はすぐに 柳玉茹を見直し、惚れて行くのが手に取るようにわかるので、ここがまた可愛くて良かったです。

だいぶん長く両片思いの夫婦生活なんですが、お互いを尊重し信じ大切にする姿が本当に素敵だった。

顾家が嵌められ二人が命をかけて砂漠へ逃亡する一幕があるのですが、食料を 顾九思にだけ食べさせていて、いざとなったら自分の血を飲んでと言う 柳玉茹。でもいざ食料も水も尽きたら 顾九思は自分の血を 意識のない 柳玉茹に与え続けるのです。

もう前半からお互いへの愛であふれていて完全に夫婦なんですが、本当の意味での結婚はこの後もずいぶんかかります。

やっとこさ結婚初夜を迎えた時など、画面に映らなかっただけでもうすっかり事が済んでいたと思い込んでいた私はびっくり。「え、まだだったんだ」と口にしてしまいましたよ。

そんな二人のラブラインと、その誠実で実直な行動でのし上がっていくサクセス部分がとてもとても楽しめました。

 

ただ私、30話辺りからの宿敵との最後の攻防にどうにも乗れずにラストで急激に気持ちが失速してしまいました。

ラスト10話ぐらいを見るのにだいぶ時間を使う結果になってしまいまして・・・。

序盤から悪役として認識されていた 洛子商(視聴者だけではなく、ドラマ内でもね)がラストにもりもり仕掛けてくるんですが、前半も 洛子商のさじ加減で助かって来たような所があり、スカっと 顾九思が勝ったというシーンがなかっただけにラストは読み勝ってスキっとさせてくださいよ~、思っていたんです。まあ、読み勝った形にはなりましたが、スキッとしたかと言われれば・・・。

洛子商さんに救いのような形はいらなかったのでは?と思いましたね。徉州での大虐殺、影から操っていただけとはいえ黒幕ですし、私怨のために何もかもぶち壊そうとしてましたからね、恨みのために闇落ちした完全な悪役の形のほうがスッキリ見れたのに・・・と思ってしまいました。

 

 

                     (画像出典 百度百科)