『长乐曲 Melody Of Golden Age』 ★4
丁禹兮(ディン・ユーシー)さん、邓恩熙(ドン・エンシー)さん、主演の時代ドラマです。全40話。
丁禹兮(ディン・ユーシー)さん、「笑傲江湖 レジェンド・オブ・スウォーズマン / 新笑傲江湖」「韫色过浓」「 月光変奏曲~君とつくる恋愛小説~ / 月光变奏曲」「今宵、若様は恋におちる / 春闺梦里人」「大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~ / 大理寺少卿游」を視聴しました。ここの所時代劇が多いですね、どちらもカッコイイと思いますが、久々に現代劇も観たいです。丁禹兮さんクラスの俳優さんたちがお姉さま方との共演が目立つ中、相手役さんがお若いのもなんか好きなんですよね、私。
邓恩熙(ドン・エンシー)さん、「唐人街探案」「唐人街探案2」「十二谭」を視聴しました。まだ19歳とお若い。中国ドラマでは10代の俳優さんを観る事が少ないと思っております。
このドラマの簡単なあらすじは
内卫府的大阁领で「白无常」と二つ名で呼ばれる 沈渡 は、御察司司主を務め「黑罗刹」と呼ばれる 来罗织 と二人で太皇太后の懐刀と言われています。
ある時 沈渡は太后から結婚を下賜されます。その結婚相手は秀才と名高い 颜府の三女だったのですが、結婚式当日に駆け落ちしてしまうのです。太后の命は顔府の娘という事だったので、颜府庶女の 颜幸 が替わりに嫁ぐのです。
颜幸は刑部大狱督司の元で修行を積み、刑部で働きながら正式に女性官史を目指しています。結婚前に偶然ある事件に巻き込まれ、沈渡に会っていた 颜幸ですが、実は幼い頃にも 沈渡に会っていてその幼い時の友情と約束をずっと大切にしてきていたのです。だから 沈渡の悪い噂も信じてはいなかったのですが、再会した 沈渡は自分のことに気づかないし、噂通りの冷酷無慈悲な白无常だと世間の噂を信じるようになります。
それでも、太后からの結婚だからお互いに無下に出来ずとりあえず結婚生活を続けることにします。
その頃、都では男女がしっかり抱き合ったまま埋められているという不可解な殺人事件が起こります。刑部の上官からは嫌な顔されながらも、検視の腕もあり洞察力にも秀でている 颜幸は事件と聞くと黙っていられません。上官を言いくるめ捜査に乗り出します。
沈渡のほうは、太后からの命での結婚の相手が入れ替わっていたことを政敵にいちゃもんを付けられ、颜府から来た嫁を大事にしていることを証明するために、颜幸を捉まえて置くのです。
でも、太后からの命で 沈渡も事件を調べることになり、二人は反発し合いながらも(おもに 颜幸の方が)事件解決に向かって協力していきます。そして、お互いの良い所を認め合う様になっていくのです・・・
このドラマの私の一番は
中の方 丁禹兮さんのイメージにぴったりな 沈殿の魅力、です。
「大理寺少卿游」の猫少卿 李饼もすごく良かったのですが、今回も素晴らしかった。演技がお上手という事もありますが、役を選ぶのもお上手だな、と。
正義感が強く真っすぐで、刑部の仕事に誇りとやりがいを持っている 颜幸。子供の時に仲の良かった哥哥が、家族の不幸で牢に入れられてしまい、颜幸は一生懸命牢に通った。沈渡がその思い出の中の優しかった哥哥ではないとわかったので、形だけの結婚だと割り切りなおさら仕事に専念しようと決めるのです。
沈渡の方は 颜幸に気づいてないから、鼻っぱしの強いじゃじゃ馬を馴らしている感じできつめの対応なのです。
父親が謀反の罪を着せられ一族みな罪の連座となってしまった 沈家。父の無実を信じていたものの母親に生き残るために出来ることをしろと強いられ、父親の罪を証言したことで一人恩赦を受けた形で生き残り、今の地位についている 沈渡。そして父の無実の証拠を探している。
その、父の罪を申し立てるシーンが痛かったです。生きる残るために、自分の信念とは真逆の事をしなければならない少年の 沈渡。雪の中膝を血で濡らし必死に父の罪を叫ぶ姿にギュっとなってしまいました。
無口で多くを語らずただ仕事に没頭する 沈渡が、まだまだ政治の暗部も知らず、事件の真実を解くことが正義であると真っすぐに信じる 颜幸の純真に振り回されていくのがまた良かったですね。
沈渡 が 颜幸に魅かれだし、そして幼い時に自分を励ましてくれた少女だと気づき、告白、仮面夫婦が本物になった直後からの二人のしっとりした感じが好きでした。
温泉での告白とキス後、一緒に揺らる馬車の中の二人が急にしっとり仲睦まじく肩を寄せ合い座っている姿にくすっとしてしまった(←くすっとすな)。お互い照れてドギマギした感じになるのかと思ったら、急にしっとりぴったりしてて。
こうなるのをずっと待っていたのに急に来るんだもの、気持ちの準備が出来てなかったわよ、と。
ここからはもう見つめ合うだけで甘いカップルで、想いが通じ合った二人の愛と絆は素敵でしたね。とにかく、苦労続きの 沈渡さんがこれでもかというほど優しい愛おしい瞳で 颜幸を見つめている視線がステキでした。
終盤にきての「縁切り」、颜幸を守るために心を殺して「縁切り」をする 沈渡。すべてを理解した上で別れる 颜幸。このドラマにここが必要だったかはわからないですが、ここを乗り越えての二度目の結婚式の幸せの様子が良かったです。
二人のラブラインと事件があるのですが、
事件の方は、朝廷争いと殺人事件、殺人事件も連続殺人と蘇る 陳火蛾という謎の女賊の騒がす事件とテンポ良く進んで行きました。
重い復讐の内容、女性の地位向上などの大事なお話ではあれど、どこかコミカルで軽さがある演出で観やすいドラマでした。
(画像出典 百度百科)