チャン・ギヨンさんと、ナナさん主演のサスペンス&アクションドラマです。
チャン・ギヨンさん、「ここにきて抱きしめて」を視聴しました。とてもいいドラマでした~。
ナナさんは「グッドワイフ」を視聴。美人ですね。美人好きなので、美人女優さん(AFTERSCHOOLのメンバーということで本業は歌手かしら)は観ているだけで嬉しいです。
このドラマのストーリーは
子供の時親に捨てられ記憶をなくした キム・スヒョン は殺し屋(キラー)に拾われ育てられます。
大人になったスヒョンですが、育ての親のキラーは認知症の症状が出始めます。とても仕事ができる状態ではないのですが、キラーはその事を認められず、スヒョンが止めるのも聞かず、勝手に仕事に行ってしまいます。仕事で失敗したキラーをなんとかスヒョンは助け、仕事も完遂するのですが、キラーは死んでしまいます。そして、死ぬ間際に「殺し屋に育ててしまってすまない、平凡に生きろ」と言い残すのです。
その頃、仲介人のフィリップのもとには新しい仕事の依頼がくる。その仕事の依頼主はスヒョンの過去に関わる唯一の写真と同じものを持っていて、過去が知りたければ6人のターゲットを殺せ。一人殺すごとに過去に繋がる写真を一枚づつ渡すと言ってきます。
その依頼を受け韓国へ戻るスヒョン(ウラジオストクで暮らしてました)。韓国でカン・スンギという女子高校生がオーナーのビルで獣医をしながら暮らし、ターゲットを殺していきます。
3人目のターゲットを殺した現場に新たに ト・ヒョンジン という刑事がやってきます。ヒョンジンは現場を検証してこの事件は、単なる事故ではなく殺人だと推測し、しかも連続殺人ではないかと疑います(もともと疑う根拠があります)。
そして事件を追っていく内に、スヒョンと知り合ったヒョンジンは、スンギのビルに引っ越してくることになり・・・。
偶然から始まった新たな関係は事件の経過とともに、過去へと繋がっていきます。スヒョンとヒョンジン、ヒョンジンとスンギ、スンギとスヒョン、過去が明らかになることで悲しい記憶も蘇っていきます。スヒョンの記憶も徐々に思い出されていき・・・
と物語は始まります。
このドラマの私の一番は
(ネタバレですので、結末を知りたくない方はご注意下さい)
過去を思い出し、なぜ自分が生まれてきたのか知り、殺し屋としての正体をヒョンジンに気づかれたと思ったスヒョンが隠し部屋の写真を剥がしていく、その表情です。
スヒョンは養護施設で88番と呼ばれ育ち、生物的な父親に殺されそうになり、殺し屋として育てられます。そんなスヒョンの人生で初めてスヒョンに人して接してくれた本物のト・ヒョンジン。その時の写真は人生で唯一の平凡の時を切り取ったものに思えました。
そして、地獄のような養護施設で秘密の友達としてお互いを支え合っていた、ヨンウン(ト・ヒョンジンが死んで養子に入り、ト・ヒョンジンに)の写真。
怒りでも諦めではなく、大切なもの慈しむような瞳で、淡々と写真を剥がしていくスヒョンにもう涙、涙でした。
この後の展開は、初めからこの展開しかないと想像していたにも関わらず、悲しすぎる展開で、ラスト2話はずっと泣いてました。
オープニング映像で黒幕も分る演出ですし、スヒョンとヒョンジンの生い立ちもわりと序盤に明らかになり(視聴者には)、スヒョンの出生の秘密も清水玲子先生の「輝夜姫」を読んだことがある方なら、これも序盤で予想がつきと、謎が徐々に分かっていくドキドキ感は私には少なかったですが、
これらの視聴者には早めに分かる悲しい事実、これにスヒョンとヒョンジンがいつ気づくのか?という緊張感にずっと胸が締め付けられる思いでした。
復讐劇の大元のコ・ヒョヌが自身の復讐にスヒョンを利用するやり方が受け入れなかったので、とにかくドラマ全体を通して希望が感じられず、辛かったです。
闇落ちした大人に翻弄され続けた、 スヒョンの人生が辛過ぎて観ていられない、そしてその人生を受け入れていくしかないというスヒョンの生き方が悲しすぎる、チャン・ギヨンさんの演技が胸に刺さり過ぎる・・・そんなドラマです。
私の勝手な希望を述べますと、ラストはヒョンジンに黒幕ト・ジェファンを撃って欲しかった。スヒョンの運命は変わらなくても、自分よりスヒョンが大切なのだと、スヒョンにこれ以上人を殺させるぐらいなら私が・・・とスヒョンにただ愛されることを伝えて欲しかった(あまりにスヒョンが悲しすぎて、色々暴走してます)。
華流ドラマで軽めのラブコメや単純な恋愛ドラマを堪能しているので、韓流ドラマを選ぶ時に重めサスペンスを選んでいるのですが、ここ視聴したものに希望がなさ過ぎて視聴した後凹みます。
私が夢中で観ていた韓流サスペンスドラマは酷い生い立ちがあっても最後は愛が勝つ!だったのですが、時代の流れか、私のチョイスのせいなのか・・・
また、華流ドラマで愛を補給します。