『胭脂债 Lost Promise』 ★４
于文文さん、杨业明さん 主演の武侠ものです。全２６話。
于文文さん、初めてお目にかかりました。出演作は映画の方が多い感じです。キツメの美人、この作品の役とても合ってらしたです。
杨业明さん、「出线了，初恋」を視聴しました。もしかしたら、撮影はこちらの方が先だったのかも？と思ったり。「出线了，初恋」でヨーロッパで活躍していたという男主よりサッカーがうまいと思ったな、と思い出したり。
このドラマの簡単なあらすじは
江湖に突然現れた「五曜心经」というすごい内功の使い手 博冶景行。江湖で多くの門派の使い手を殺し、その上自分の師父、弟子たちを寒山谷で皆殺しにしたことで、江湖の各大門派に追われ、追い詰められます。追い詰めた 江隐天 親子に「五曜心经」を教える条件で命を助けられます。
それから１１年経ち、江隐天は孫の 江清流 に武林盟主の座を譲ることにします（博冶景行と戦った父親は死んでいる）。そのお披露目の宴に賊がやってきて、牢に繋がれていた 博冶景行を連れ出そうしますが、返り討ちに合い 博冶景行は逃げ出します。
誘導作戦で 博冶景行を逃がす間、江清流を引き付けておくために謎の女侠客が戦いを挑んできて、江清流は新盟主として祖父の見守る中戦い、追い詰めるのですが、その女侠客は逃げて行きます。
でも、この戦いで江清流の身体は傷つき、残像神功という特別な武功を保てなくなってしまいます。このことを 博冶景行に指摘され、しかも解決策があることをほのめかされていた 江清流は自分の部屋に隠れていた 博冶景行を助けることにします。
江清流は子供の頃、ウサギを追って 博冶景行の牢に迷い込み彼から武術指導を受けていたこともあり、自分を助けてくれるという 博冶景行を信じ武功を彼の身体に移します。（父親を殺したのは 博冶景行だと祖父に聞かされていたが信じきれていない）
そして、１１年の牢生活で弱っている（長生丸という薬を飲まされていた。力を弱める毒？麻薬？）博冶景行をあと一年（自分の武功を受け取れる身体になるのが一年ぐらいだから）健康を保てるように神医 商天良に頼みます。商天良は 博冶景行の肉体改良を行い 江清流の側室として連れてきます。
女性になって現れ驚く 江清流ですが（本人も知らなかったが｟視聴者にはバレバレだが｠実は 博冶景行は元々女性で、男として育てられ「五曜心经」のせいで女性的な体質が押さえられていたとのこと）、商天良の作った胭脂露という薬しか口に出来なくなった（肉が食べれなくなっただけかも） 博冶景行と夫婦となり、博冶景行は健康を取り戻し（いちお）昔の仲間と連絡を取ります。
こうして、江清流は自分の父の死の本当の真相、博冶景行は師父や仲間を皆殺しにした本当の犯人、１１年前の寒音谷で何が起こったのかを調べ始めます。
このドラマの私の一番は
江湖では武術強ければ名は上がるが、幸せにはなれない・・・ですね。
博冶景行谷主、特別な内功を極め江湖で好きに暴れまわり名をはせたんだと思うのですが、それがあだとなり陰謀に巻き込まれ、１１年牢につながれるはめになってしまいます。
それでもなお、強者の佇まい。素晴らしかった。武侠ものの強者の方たちの割り切った強さへの探求の在り方といいましょうか、悪びれず堂々としてやりたいことだけやるというね、でも博冶景行さん人の道に外れていたわけではないわけです。
そして因果応報、自分がしたことが自分に返ってくるのは当たり前だとどんと構えてる、強者のメンタルを見せつけてくれます。色々気にしない、素晴らしさ。
男だと思っていたのに、女だったことにも微塵も驚かずね、健康になるために子供産めと言われればすぐ実行しようとしたりね、手下にした軽功の達人 穿花蝶 を馬替わりに使ったりね、色々やりたい放題で 夫になり惚れもするが真面目な 江清流が振り回される姿が微笑ましかった。
でもね、強くてもね、陰謀と多数にやられちゃうんですよね。
目の前の大事な人を救うのもままならず、仲間たちは死んで逝ってしまう。
華流ドラマの武侠ものは強い者が称えられるが、強くて良かったと終わることは余りないですね、今回もしみじみそれを感じてしまいました。
またね、チョイ突っ込みをしながら見る楽しみもあります。
江清流さん、奥さんがいらしたんですが、すごくまっとうないい奥さんで江湖の名門派の在り方に馴染めず悩んでいたのです。そんな時脅しの材料として誘拐されてしまいます。助けようとずっとそんな健気な奥さんを見守っていたお医者さんが一緒に誘拐されるのですけどね。
捕まって目覚めると、横には上半身裸の 水鬼蕉（医者）さんがいてね、「服を貸してくれ」って言われるのです。恥じらいから「わかりました、後ろ向いてください」っていうの 单晚婵（奥さん）さん。そして脱いだのが上着だけで（脱ぐのに恥じらう必要のない羽織みたいなやつね）、水鬼蕉さん着たはいいけど、大事なとこ（ちくびね）何も隠れてなかった（ブッ、と吹き出しましたよ）かえって目のやり場に困る仕上がりでしたね。こちらのお二方は早々に江湖の争いから足を洗い、幸せになります。良かった。
こちら、医者チームは師匠の 古莲子 さんもね。毒の達人なのにやっと毒使ったとおもったら使うのが遅いのよ～。などなど。
武侠ものにしては短いので、武侠の醍醐味が楽しみやすいかなと思います。（私的には殺陣のシーンがちょっと物足りなかった・・・です）
（画像：出典 百度百科）
