ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

有翡(ゆうひ) -Legend of Love- 有翡  Legend of Fei

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『有翡(ゆうひ) -Legend of Love- 有翡  Legend of Fei 』 ★5

 

赵丽颖(チャオ・リーイン)さん、王一博(ワン・イーボー)さん、主演の武侠ドラマです。全51話。

 

赵丽颖(チャオ・リーイン)さん、もう日本でも華流ドラマを観たことある人ならほぼ知っていらっしゃる、と思う有名女優さんですね。「苍穹之昴・蒼穹の昴」「杉杉来了・お昼12時のシンデレラ」「花千骨・花千骨 〜舞い散る運命、永遠の誓い〜」(←長い)「知否知否应是绿肥红瘦・明蘭 〜才媛の春〜」を視聴「老九门」「楚乔传」が途中です(寝かしてしまっている・・・再開したい気持ちはあるのに進まないです💦)現代、古装どちらもいけるステキな女優さんですね。

 

王一博(ワン・イーボー)さん、こちらも「陈情令」にて一躍有名になられましたね。残念ながら未視聴なんですが・・・(アニメは観てます)。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

四十八寨という江湖の少人数門派が集まった村(要塞)に、一人の賊が侵入してきます。四十八寨は招かざる人は容易に入ってくることが出来ない立地にあり、普通には入ってこられません。でも、その賊はすごい仕掛けが施されている川を渡って侵入してきます。

その賊 萧川 は四十八寨、大当家 李瑾容 の夫である 周以棠 に安平軍の指揮を任せたいという将軍の手紙を持ってきたのです。始めは話も聞かない周以棠ですが、結局四十八寨を出て軍を率いることにします。

娘である 周翡 は自分も連れて行ってくれと頼むのですが、置いて行かれてしまいます。

数年が経ち、四十八寨の決まりで母李瑾容を破り、忠武将军の娘を見つけ護衛して四十八寨に連れてくるため、四十八寨を出る周翡です。

と周翡が堅牢たる故郷四十八寨を出て、江湖の一癖も二癖もある達人たちと出会いながら、四十八寨の宿敵 地煞とやり合い、当主 沈天庶 と戦えるようになるまでの成長記録と、谢允(萧川)という謎多き人物との恋模様が語られます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

四十八寨をまとめ上げ築いた、周翡のおじいちゃん 李徵さん の遺した逸話がステキだったです。

 

李徵の中の方が胡兵さんという、色々なドラマでお見掛けする、ステキ過ぎるイケおじ様なのですが、李徵、カッコよっかったです。

南刀という異名を持つ江湖の大侠(達人)で、四十八寨を出た周翡はおじいちゃんを知っている色々な達人たちに助けられたり、絡まれたりするのです。

中でも、李徵に恋をして振られ続けていた 段九娘 とのエピソードがとても好き。

娘ぐらいの年の段九娘に迫られ、振り続けるも憎からず思っていた李徵。地煞の毒の使い手 胡天瑛 に謀られ毒に侵された段九娘を助けるためにその毒を自分の身体に移します。それが解毒だと思い、「また勝負しよう」(李徵に会う口実に勝負を挑んでいる)と去る段九娘を微笑みながら見送る李徵。そして去った後、ゴボッと吐血(武侠ドラマの定番の吐血、とても好きです)。この毒がもとで死んでしまう李徵。

その後、娘の李瑾容に訳を聞いた段九娘は、李瑾容と地煞に復讐に乗り込みます。

周翡が出会う段九娘は気がふれている奇人なのですが、破雪刀を振るう周翡を見て、李徵の孫だと知って、守ってくれます。そして、有難迷惑なのですが、勝手に自分の気を注入したりしてくれます。

EP11の城門での 沈天庶 との戦いは圧巻で、周翡たち次の世代の若い武侠たちに未来を託す思いに涙しました。

前半に次々出てくる、じじいの盟友・ライバルたちがとてもいい味を出してまして。

 

このドラマ、このキャストだったので、視聴出来ないとも思っていましたし、内容も愛メインの最近よく観る武侠ドラマかな?と思っていたのですが、古典に乗っ取った武侠ドラマの展開に爽やかに恋愛が盛り込まれているという感じのドラマでして、とても楽しめました。

じじ世代の武林の争いが根本にはあるのですが、周翡、いとこの 李晟、李妍 兄妹という孫世代の成長、恋の様子がとてもいいバランスで描かれていました。この三人に三人とも見所がちゃんとあって、見守る視聴者(私)を十分満足させてくれます。

 

もちろん、メインのラブラインも良かったです。

 

 谢允さんが前朝廷の皇帝(?皇太子?)という背景があるのですが、解毒薬のない猛毒に侵されてまして、軽功の達人なのですが、内功を使うと身体の中に押さえ込まれている毒が回ってしまうので戦えない人なのです。(戦えない男を守るカッコイイ女侠客の武侠ドラマを何本かみましたが、どれも好き)

それを周翡が守りながら戦い、結局は周翡守るために、内功使って毒が回り始めてしまい、お互いの気持ちが通じ合ってからも、すぐ死ぬ男を夫に迎えることはないと、谢允さん。

でも、やっぱり生きてる間、それがつかの間の幸せでもと、ちゃんとプロポーズするところがカッコ良かった。

これがなくても、死ぬまで一緒にいる、死なない様に自分が絶対解毒薬を探すと周翡の思いは固まっているのですが、ちゃんと言葉にして約束する所がステキでした、爽やかで。

二人の恋模様は十分楽しめたし、カップル感もとても良かったですし好きなのですが、ただ、周翡が年下なのですよ(たぶんかなり)。これ年上の設定ではいけなかったのかしら・・・?(流石に年下に見えない)

そして、たぶん序盤は10代の(もしくは20代前半)設定だったと思うのですが(原作を知りませんので分かりませんが、話の内容、展開から)、華流ドラマは何故、青年期に若い俳優さんを使わないのだろうか?(韓流ドラマを見慣れていますと、子役、青年、と役者が変わり、またその若者時代がまた良かったり、して)

周翡、赵丽颖(チャオ・リーイン)さんでとても良かったです、でもこの年齢問題最近の華流あるあるだと思いますが、いつも何故?と思ってしまいます。

 

色々やらかし続けた、谢允の弟の第三皇子の 陈子琛が最後の方は出てくるだけで「あっ、また」という、ちょっとほっこり(でいいのか?)担当なところも楽しめたドラマでした。

 

 

               (画像:出典 百度百科)