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主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~ 御赐小仵作  The Imperial Coroner

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『御赐小仵作  The Imperial Coroner』 ★5

 

苏晓彤さん、王子奇さん、主演の古装ミステリーです。全36話。

 

苏晓彤さん、私は未視聴ですが、「大宋少年志~secret mission~ /  大宋少年志」に出演されています。

王子奇さん、こちらも未視聴ですが、「九州·天空城 II」に出演されているそうです。

お二方ともこれからな俳優さんですね。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

唐中晚期、宦官に擁立されて宣宗が皇帝につきます。そのお返しに宣宗は宦官に禁軍を任せます。そして三法司という司法機関を作りました。その責任者に安郡王 萧瑾瑜 を任命してすべての刑事事件を任せます。

三法司では検視官を重要視して毎年身分を問わず登用試験を設けています。

南西部の仵作(死体を扱う人・検視官)の家の娘の 楚楚 はこの試験を受けに都に出てきました。

村を出たこともない楚楚が都の賑わいを楽しんでいると、目の前で男が馬車とぶつかります。この男が馬車の持ち主から治療代を受け取ろうと怪我の具合を見せた時、楚楚はその怪我がうそだと見抜きます。その楚楚の観察眼を見ていた 大理寺少卿の  景翊 は、楚楚が仵作の試験を受けることを知ると、自分の令牌を渡しこれで試験が受けやすくなると言って去ります。

検死の試験で、死体の状態をズバズバと述べる楚楚を、陰から萧瑾瑜が見ています。楚楚の能力を高く買った萧瑾瑜は、もう一つテストをさせるように言います。そして、その試験の場所に自分が行きます。

萧瑾瑜の額の痣を観察して、その怪我を負った状況を的確に言い当てる楚楚です。そして、その状況なら背中にも傷があるはずだと、服を脱がそうとする楚楚。その楚楚の屈託のなさに萧瑾瑜も正体を明かします。

試験が終わり萧瑾瑜といっしょに三法司を出た楚楚たちの所へ男が一人駆け寄ってきます。男は楚楚がお金を払わず旅館を出たと訴え出ます。

楚楚は旅館の支払いをしようとしたら財布を盗まれていて出来なかった、だから玉牌を置いてきたと話します。

だが男は仵作の泊まった部屋には誰も泊まらないのでその補償もしなければ、と迫ります。

萧瑾瑜は宿泊費を男に払い、差別的な物言いの男を一喝します。男は怯えその場を逃げ出します。楚楚は萧瑾瑜の公平さと優しさに感動し、男から楚楚の玉牌を受け取った萧瑾瑜はそれをじっと見つめます。

そこへ禁軍の将軍が持ち主の分からない鍵を拾ったので持ち主探したいとやってきます、将軍も楚楚の玉牌を見て目の色を変えます。

将軍と別れ楚楚たちはある殺人現場へ。

将軍は宦官長に玉牌のことを報告へ。

萧瑾瑜、楚楚たちが現場検証に行った役人の殺人事件から始まる一連の事件に宮廷の陰謀が絡み、これに楚楚の持っていた玉牌の秘密と謎がひろがっていきます・・・。

 

 

このドラマの私の一番は

 

ミステリーの部分もしっかりしていて面白かったのですが、萧瑾瑜&楚楚カップル、 萧瑾瑜の幼馴染で部下の 景翊 &いとこの 冷月カップル、兄の 萧瑾璃と仲間がみせる絆と信頼とその距離感が最高でした。

 

萧瑾瑜は試験の時から楚楚のその高い能力と独特の感性を気に入り、一緒に事件に向き合ううちに、裏表(天然。安郡王も天然)のない純粋な楚楚のことを十分信頼するようになりますが、玉牌の事があり警戒を解けないでいます。

楚楚の素性が分かり、やっと心のつかえがとれ、楚楚に対する気持ちも愛情だということがわかります。

楚楚のほうももちろん、公明正大で、素晴らしい観察眼をもち、人に寄り添える萧瑾瑜にすぐに魅了され、尊敬していますから、惹かれ合うのは時間の問題なわけです。

この主役カップルの安定のラブライン、楚楚が田舎育ちで差別を受けていたため世間知らずなのですが、決して常識知らずではないのです。むしろ、ちゃんと人の身分の上下に一線を引いています。

自分の気持ちを理解したら即行動で、いきなり結婚を申し込む萧瑾瑜に流されたりせず、一端ちゃんと断り、お互いに気持ちが通じてからも絶妙の距離感なんです。ベタベタ感がないのに若いふたりの愛情はしっかり伝わってきて。

このカップルだけでなく、サブの景翊&冷月カップルの関係。

萧瑾瑜&景翊の上司と部下であり、幼馴染の友情関係。

萧瑾璃の見せる兄弟愛。

仲間信頼関係が事件、陰謀に絡むことがなかったので、まったく嫌な気持ちにならず本筋の悪の追究に集中出来て素晴らしかったです。

こういった仲間の関係を火種にするような展開の仕方のドラマも多々あり(いわゆる離間の計ですな)、ラストは良くなると気持ちを落ち着けても、あ~とその場面には苦い思いをしてしまいます。

そういった展開がなくて、チームワークについ口元がほころんで見入ってしまいました。ほっこりしながら、安心してミステリー部分を楽しめましたね。

 ミステリー部分も萧瑾瑜が用意周到で・・・、気持ちがいいぐらい。

中でも一番好きだったシーンを。

黒幕が分かり怒り苦しむ萧瑾瑜のもとへ楚楚が行くシーンです。

いつも冷静沈着な萧瑾瑜が楚楚の前でも感情を爆発させる。それを受け止める楚楚がしっかりしていて、初々しいのに大人びてもみえる。

本当にこのカップルの距離感がステキでした~。

 

新人さんが多く出演されているドラマだと思いますが、とてもとても面白かったです。

 

 

 

                       (画像:出典 百度百科)