潘粤明(パン・ユエミン)さんと、高伟光 (ガオ・ウェイグァン)さん主演のインディジョーンズ系盗掘ものです。全21話。
以前書いた「鬼吹灯之精绝古城」「鬼吹灯之龙岭迷窟」の「鬼吹灯シリーズ」の二作目です。私は飛ばして視聴しました、それでも十分面白かったですが、やはり順番に観た方が良いと思いました。
潘粤明(パン・ユエミン)さん、「鬼吹灯之龙岭迷窟」から二本目の視聴です。
高伟光 (ガオ・ウェイグァン)さんは、「三生三世枕上书」の帝君ですね。「古剑奇谭」「扶摇」と視聴しました。かっこいいです。帝君もサイコーでしたが、今回もいい!ですよ~。「鬼吹灯之龙岭迷窟」ではちょっとの出演で物足りなかった、今回はたっぷり堪能できます。
このドラマのストーリーは
中華民国時代、盗掘に秀でた能力をもつ四つの秘密の門派があった。
そのうちの一つ「卸岭」の頭首 陈玉楼 は湘西軍の 罗老歪 に進められ苗族の村のちかくにあるという、元代の墓を暴きに行くことに。
卸岭は発掘で見つけた宝をお金に換え、難民たちに配る義賊のような役割もしていて、前回の発掘でおおくの難民を救った陈玉楼は英雄のような扱いを受けていた。
墓があると言われる、苗族の村の更に奥くの山は瓶のような不思議な形をしていて、そこは死王が守っていると村民から恐れられる場所だった。
山のふもとにキャンプをつくり山の攻略にかかる用意をする、陈玉楼と罗老歪とその配下(すごい人数です)。そのキャンプ地で狸の妖怪に妖術(?)をかけられる陈玉楼だったが、そこに四派の一つ「搬山」の道士、 鹧鸪哨 とその弟子 花灵 と 老洋人 が通りかかり命を救われる。
バツの悪い陈玉楼は、元の墓に行くなら、協力しようと提案する。だが、宝の分配を渋った、罗老歪の反対により協力は無くなる。搬山では墓を発掘しても宝は持ち帰らない、という決まりがあるのだが罗老歪は信じない。
鹧鸪哨たち搬山の道士が探すのは、一族の呪いを解くカギとなる「雮尘珠」の手がかりのみだった。
と最初はバラバラだが、あまりに攻略が難しい湘西瓶山の元墓に、協力して挑むことになっていきます。
私のこのドラマの一番は
前後二作より、より重きを増したヒューマンドラマ部分です。
前後二作は、墓の攻略に重きが置かれていたように思いますが、こちらは攻略部分も楽しめますが、盗掘にかける、「卸岭」と「搬山」の思いの違い、そしてその頭首の抱える心情や重圧の違いが描かれています。
卸岭の頭首の座を継いだばかり(?違うかも)の仕事で見事大成功を収め、自分の中身以上に名声が上がってしまった陈玉楼は、今回の盗掘の困難さに心を折られっぱなしなのです。でも、芯は強く仲間思いで、度胸も判断力もあるのです。
この陈玉楼の見栄っ張りで小男の面と、いざという時に魅せる頭首として芯の通った男気のあるカッコいい面が、とても魅力的でした。(潘粤明さんの演技のファンになってしまいました。「鬼吹灯之龙岭迷窟」の胡八一も良かったです)
そして、もちろん搬山の悲願「雮尘珠」にかける鹧鸪哨の責任と重圧。
銃の名手らしく、両手打ちのガンマンとしてのアクションもカッコいいのですが、カンフーアクションもとてもかっこいい。定住もせず、ただひたすらに「雮尘珠」を探す搬山道士なので、顔がシミだらけ(見事なメイクですよ)なんです、でもかっこいいというすごさ。魅力全開です。
そして、この師弟の絆が素晴らしかったです。
ただひたすら何の手がかりもない「雮尘珠」を探すことに疑問がある、弟子老洋人。でも、「雮尘珠」探しではなく、兄弟子鹧鸪哨の願い思いが叶う事そのためだけに盗掘をしている。そして、ただひたすらに兄弟子たちを慕う花灵。
その可愛い弟妹弟子を育て、守る、鹧鸪哨の思い。
陈玉楼と「卸岭」の弟子たち(たくさんいますが何より↑の 昆仑摩勒)との絆。
この絆が魅せる、ドラマ後半は、陈玉楼と鹧鸪哨が味わうことになってしまう困難と、後悔と、罪悪感に涙が止まりませんでした。
鹧鸪哨と卸岭派の 红姑娘 との淡い恋もコミカル部分を担っていて可愛かったです(ラストはえっ!ですが・・・)。
三作、全話で60話。一話30分ちょいなので、全作観てもあっという間です。
華流ドラマになれた方なら、一気に観れます(言いすぎ?)、ぜひ見て下さい。面白かったです。三作全部で★5です。
(画像:出典 百度百科)