郑业成(ジェン・イェチョン)さんと、赵露思(チャオ・ルースー)さん、主演の古装劇です。全30話。
郑业成(ジェン・イェチョン)さん、「微微一笑很倾城 シンデレラはオンライン中」の美人師兄です。「盛唐幻夜」では主演をされてます。
赵露思(チャオ・ルースー)さん、「哦!我的皇帝陛下」に主演された後、とにかく良くお見掛けする女優さんです。「天雷一部之春花秋月」「凤囚凰」などに出演されています。今現在「传闻中的陈芊芊」という作品が本国で放送中。人気急上昇の女優さんですね。
余談ですが私は「哦!我的皇帝陛下」を観た時からこの方がガンバレルーヤのよしこさんのギャル時代(今現在ではありません)に見えてしまいまして(←気になってしまったらスイマセン)。
このドラマのストーリーは
傅九云(神仙) は師父に貰った一枚の絵を千年の間眺めている。その絵の中に描かれている少女のことが気にかかると友人の 眉山君と話している。
その絵の中の少女 郦国公主燕燕 を神仙が人間の生死に関わってはいけないのに、傅九云が助けてしまった所から物語が動き出します。
郦国は左相国の裏切りによって、妖魔の多くいる天元国に攻められ滅亡してしまいます。父母兄、侍女、民が殺される中、燕燕は仙術の先生の助けもあり、一人生き残ってしまいます。先生に灵灯という燭台(神器みたいなもの)に火を灯せば、この世から妖魔(悪魔?)をすべて消せると教えられた燕燕は、顔を侍女のものに変えて名前も 覃川 と替え、灵灯を手に入れるため神仙の住む香取山に向かいます。そこで、傅九云と出会います。
と、こんな感じで始まって行きます。
覃川と名前を変えた燕燕の復讐と傅九云との恋のお話です。
覃川に復讐を諦め平凡な人生を送って欲しいと願う傅九云と、傅九云に惹かれながらも復讐を諦められない覃川の苦悩がメインでお話が進みます。ここに、幼馴染で初恋の相手の左相国の息子 左紫辰 と紫辰に思いを寄せている、燕燕のいとこの 玄珠 が絡んでいきます。
このドラマの私の一番は
この方、傅九云(郑业成さん)が素敵だったです。
とにかく美しかったですね。
ドラマ内容が古装劇の鉄板の愛と復讐なんですが、ちょっと厚みがたりなかったというか、私にはペラっとして物足りなかったのですが、傅九云がお美しいから、まあいいかと鑑賞しました。目元のほくろが色っぽかった(小さすぎて、あれ、消えた?と思う場面も)。
後、忘れてはいけないもう一つのお薦めが、傅九云と覃川の床入りですね。「香蜜」にはまだ及びませんが(お庭で、花火、鳳凰が舞い、花が開く、あの演出には適いませんでした)古装ファンタジーならではの「えっ」と驚く演出でした(貝の蓋が閉まります)。思わず巻き戻すファンタジー演出、さすがです(笑)。
ところで、このドラマの原題「三千鸦杀」、「三千のカラスを殺す」と直訳だとなると思うのですが、この「三千のカラスを殺す」と聞くと思い浮かぶのが、
「三千世界の鴉を殺し、主と添い寝(朝寝)がしてみたい」という都都逸。
幕末、坂本龍馬、などに夢中になった方は、私のようにあれ?と思うのではと思うのですが(私には忘れられないインパクトでした)、高杉晋作が歌ったと言われるこの歌の「三千世界の鴉を殺し」部分には何か中国の故事とか漢詩とかが引用されているのでしょうか?と思いました。仏教用語(?)のようなものなんでしょうか?
意味的には、朝うるさく鳴く鴉をすべて殺して静かになれば、というのと、この時代の遊女が熊野神社の八咫烏のお札(?)を馴染み客に誓いの証文のように配っていたので、それをすべて破くというような意味があると記憶していますが(違うかも)、何か引用もとがあるのかな?
私は初め「三千鸦杀」と見てこの歌を思い浮かべたので、悲恋(報われない恋)のお話なのかな?と思いましたが(本編はハッピーエンドでしたよ)、
中国の方にも「三千鸦杀」と聞けばすぐ恋のお話だと分かる何かがあるのかな?
(画像:出典 百度百科)