ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

神隐  The Last Immortal

 

『神隐  The Last Immortal』 ★4

 

赵思露(チャオ・ルースー)さん、王安宇( ワン・アンユー)さん、主演の古装ファンタジードラマです。全40話。

 

赵思露(チャオ・ルースー)さん、「シンデレラ・シェフ~萌妻食神~ / 萌妻食神」「華麗なる皇帝陛下 / 哦!我的皇帝陛下」「三千鴉(がらす)の恋歌 / 三千鸦杀」「2人はスパイシー&デリシャス  / 我,喜欢你」「星漢燦爛(せいかんさんらん) / 星汉灿烂」を視聴しました。「后浪」を途中まで観て・・・見終わってはないんですね~。主演作品ほぼ全てが日本上陸を果たしているので、日本でもとても人気が高い女優さんではないでしょうか。

王安宇( ワン・アンユー)さん、「梦回」「女世子」「百岁之好,一言为定」を視聴しました。「炽道」王安宇さんも、金晨 さんも好きなのに観終わらなかったんですよね~、もう一度観て見ようかな?と思う気持ちもあります。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

「灭世之却现世」世界の破滅が現れた時、神帝はそれを封じるのに力を使い果たし、母神は悲しみのため神界の門を閉め、神帝を復活させるために籠ってしまいました。息子である 元启 は神力を封じられ仙界に送られました。

仙界の大泽山で元启は 古晋 として成長し、大泽山の師や師兄に愛されのびのびとやりたい放題の日々を送っています。

そんな時、梧桐岛では新しい火凤帝が産まれます。その誕生は仙界中に知らされ、皆がお祝いに梧桐岛に集まります。 古晋も大泽山代表で祝いの場に駆けつけるのですが、嫉妬にかられた別の仙人にいじめられてしまいます。

お披露目前に勝手に梧桐岛の中をうろうろしていた 小火凤は偶然その場面に出くわし 古晋を助けるのです。でも助けられた 古晋は助けてくれたのが孔雀族公主 华姝 だと勘違いして、华姝にお礼をしたいと言います。その言葉に 华姝は「火凰玉」を見たいと言うのです。その望みを叶えようと 古晋は「火凰玉」を取りに行き、誤って 小火凤の魂魄を壊してしまうのです。

これには魔族が絡んでいたのですが、その事を証明できる術もなく(华姝のことは一言も言わず)、古晋は重大惨事を起こした罪を償うために、大泽山の上仙 东华 が止めるのも聞かず問天路に向かい自分の命をも差し出し 小火凤の魂魄を復活させてもらいます。小火凤は散り散りになった「火凰玉」をすべて集めると復活することになるのです。

大泽山へ戻り謹慎していた 古晋は偶然  水凝兽というもう滅亡してしまった種族の卵を見つけ、孵化します。孵化したいたずらな 水凝兽に 阿音 と名付け二人は喧嘩しながら一緒に暮らし始めます。

それを聞いた 东华は、小火凤の復活のために約束した 古晋の命をかけることになる大災難に 阿音が関わってくると考え、二人を主従の絆で結びつけ、一緒に「火凰玉」探しを命じます。全ての「火凰玉」を集めたら解放してくれるという約束に 阿音はやる気を出し、二人は一緒に修行と「火凰玉」集めを始めるのです・・・

 

 

このドラマの私の一番は

 

古晋の受けることになる困難が本当に、辛すぎるほどの困難で…辛すぎました…、です。

 

神(よりも上位の何かなのかな←祖神でしたね)から賜りし「劫难」、翻訳すると災害とでてくるんですが、その災害が本当に辛くて辛くて。中盤は手をギュッと握りしめたままの視聴となりました。

命を復活してもらう代償ですからね、大きくて当たり前なのですが、本当にこれでもか、これでもかと畳みかけるのです。

最大の山場となるEP25に向けて 古晋と阿音に襲い掛かる困難と哀しみ・・・、涙・涙でした。

卵から孵ってずっと 古晋と一緒にいて、一緒に「火凰玉」を集めながら成長し、始めは自分の特性のために自分を利用しようとしていたと誤解してた 阿音も、古晋の優しさ自分に向ける愛情に気づき慕うようになり。

古晋も 物凄く計算高く野心(プライド)しかない女 华姝の(この人も愛によって変わることは変わっていくのですが・・・)本性を見てから本当の愛とは何かに気づき、阿音を愛するようになっていく。この前半のラブラインがいいんですよ。阿音の可愛さと古晋の可愛さが半端ない。私は二人にメロメロでした。

だからこそ、不穏な足音と共に始まる二人の不幸への道・・・、この展開になると言うのは百も承知でも辛かったです・・・。

神界、仙界、人界、妖界、鬼界とあるんですが、前半の敵は愛に狂って闇落ちした妖孤 青霖。この人が書いた復讐の絵図が良く出来ていて、古晋と阿音は追い詰められていってしまう。そのつど一応挽回はするのですが、陰謀の手は止まないんです。

嵌められていく 阿音を助けようと孤軍奮闘する 古晋の姿が切なすぎる・・・。

神仙界ものファンタジーの定石でもある、覚醒してからの降臨。

元启となった 古晋は記憶を全部もったまま神格化しているので、古晋と共に観ている私も悲しみが癒えない。阿音も記憶を持ったまま 凤隐 として覚醒するので やつれた神 古晋に冷たいんです(古晋の阿音を見つめる悲しげで切ない瞳が胸を締め付ける)色んな事がありましたから仕方ないのですが、古晋贔屓の私にはここがまた悲しくて・・・。

でも、ここの誤解が解けていくのを観るのは嬉しかった。「そう、そうなのよ、阿音。古晋もすごくがんばっていたのよ」となんど頷いた事か。古晋が報われて本当に良かった。

辛い時期が長いですが、神界ファンタジーとして定石踏まえながらも若者演員たちのフレッシュな所も良く、とても楽しめました。サブのカップル、阿玖(十尾天狐)と  宴爽(鹰族公主)の恋も良かったです。四人の友情も。

原作が「千古玦尘」と同じ方で、元启古晋は 上古と 白玦の子供とのこと(混沌の力があるのもそのため)。次世代のお話なわけですので「千古玦尘」を見直したくなっちゃいました~。

阿音が滅せられるシーンが本当に悲しく切なくて、すごく心打たれてしまって・・・。色んな神界ものの、前身が亡くなるシーンを色々見比べちゃいたくなっちゃいました。「上古~」も悲しかった、「苍兰诀」も切なかった、「月歌行」も「不要--!!」と叫んだ、と色々思い浮かびました。

 

 

                    (画像出典 百度百科)