李嘉铭(リー・ジアミン)さんと、文生さん、主演の時代捕物ドラマです。全12話。両方とも男優さんです。
李嘉铭(リー・ジアミン)さん、「千年のシンデレラ」「運命の桃花~宸汐縁~」に出演されてました。家来1と上神さんです、いい役でしたね、カッコイイのにコミカルな演技が似合う俳優さんだなと。
文生さんは、今年の新人さんという感じではないのかもですが、百度の情報が少なかったのでこれから期待、といった俳優さんなのかな?このドラマの評価が高いようなのでグングンくるかもですね。
このドラマの簡単なあらすじは
佩璋将军府に盗賊が侵入して、锦衣卫に知らせが入ります。
锦衣卫の上級捜査官 龙夭 は捜査に向かいます。そこで盗賊二人と戦い殺します。
そして二人と戦った宝物庫で世界一の武器と言われる「大音图雅」の収めてあるはずの箱が空であることに気づきます。「大音图雅」は佩璋将军が皇帝を救った褒美に下賜されたもので、盗まれたことが明るみ出ると大問題のため、龙夭は部下の 李昱 にも見なかったことにしておけ、と釘をさすのですが、李昱は将軍を強請ってしまうのです。
そして翌日李昱の死体が郊外の狩猟場で発見されます。
郊外で殺されていたため捜査は、京畿衙门捕快の 施敬遥 が担当します。
死体の傷から武器を特定した施敬遥は、それが放たれた方向を割り出し、調べた所、証拠の玉を見つけます。その玉からその日狩猟に来ていた金持ちの名簿を調べ、佩璋将军の息子が怪しいと目星を付けます。
佩璋将军家に忍び込み、馬の鞍についているはずの宝石が一つないことに気づき、佩璋将军の息子が犯人と追及しますが佩璋将军が真犯人を捕まえてきたことで(身代わりにされた死体)逮捕できず、逆に将軍宅への不法侵入で捕まってしまいます。
部下を殺された龙夭は証拠を渡せと施敬遥を拷問してまで脅しますが、証拠の玉は上司が持っているので渡せない施敬遥です。龙夭のほうも施敬遥の経歴を調べ父親が锦衣卫だとわかると釈放することにします。
佩璋将军に目の敵にされた二人は罠にはまり、「大音图雅」を盗んだことにされ、指名手配されしまいます。自分たちの無実を晴らすために20年前に盗まれた「大音图雅」を探すことにする二人です。
こうして「大音图雅」を追っていく内になぞの組織に出会い、その頭首 冯宝 を追っていくことになります。
このドラマの私の一番は
舞台が江湖ではなかったですが、武侠活劇の基本を押さえた話の展開が面白かったです。
まず、龙夭さんの登場のシーンがカッコよくて、私の心を鷲掴み。
背中にしょった箱からすんごい長いロープを出してロングジップのように飛んだと思ったら、その箱からバッシュッと剣をいっぱい出したり、またその箱から十大武器といわれる人淬剑をビッシュと出したりと、锦衣卫の制服も一人特注丸出しで、もう活劇のヒーロー像が出来上がっていてカッコよかったです。さらに龙夭さんは盛られていて真の姿があったりするのも素敵でした。
でも、(たぶん)主役は施敬遥です。
頭は切れるが、武道はからっきしという施敬遥との凸凹な相棒感もコミカルで可愛かった。
軽功で飛ぶ時もいつも抱えられてたり、ロープでぶら下がって身を隠している所を見つかり、「もうっ」と龙夭の胸を叩いて抗議する姿とか、クスッとくる面白さが良かった。
正道VS邪道の構図もしっかりしていて、悪の頭首がお強い。一際にお強い。ここも好きでした。
後半は、膝を正してちゃんと見ろ、と明から暗へと変わっていきますが、これも活劇の定番の在り方なのだと分ったので(定番の構図、黄門様の印籠のようなものかと←私の理解です)、心を入れ替え、復讐の行く先にをじっくり鑑賞しました。
(日本人的感覚なのか納得しずらいところもあるんですけどね。悲劇が悲劇を生む、負の連鎖的なところがいつもモヤっとしてしまう私です。主人公が頭が切れる場合など(今回も)、もっとやりようがあるのでは?とどうしてもスッキリしたいと思ってしまうんですよね(世の中うまくいかない事の方が多いと現実的なのだと解るのですが・・・)感覚の違いかな?好みの違いかな?)
12話と短く、テンポも良く、二人の相棒感もとてもいいので、武侠もの初心者の方でもスッと入り込めて、楽しめると思います。
(画像:出典 百度百科)