ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

初恋ロマンス~無感情皇子とナイショの契約~ 公子倾城 Your Sensibility My Destiny

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『公子倾城 Your Sensibility My Destiny』 ★3

 

卜冠今(ブー・グァンジン)さん、王星越(ワン・シンユエ)さん 主演の時代劇ラブコメです。全24話。

 

卜冠今(ブー・グァンジン)さん、「追球」を視聴しました。「追球」を見てからちょっと月日が流れていたためと、古装扮装だったため、どのドラマで見た女優さんだったかな?と、記憶が戻らないので途中で調べて、「ああ!」とはなりましたが印象が違いましたね。

王星越(ワン・シンユエ)さん、「周生如故」を視聴しました。こちらはまだ  刘子行 が強く記憶に残ってますので、このドラマのキラキラした王子もいいなと。「小风暴之时间的玫瑰」にも出演されていたようですが余り印象にありません(スイマセン)。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

南麓王朝には悪魔が誕生するという予言があり、その悪魔は無知無感で王家に大きな衝撃をもたらすと言われてました。

南麓王朝景熙三年に国師が皇帝に、予言の無知無感の悪魔が王家に生まれるのでその母と子を殺すようにと進言します(占いで出たのかな?)。でも皇帝は悪魔が生まれるのは困るが、我が子は殺さないと、その噂が広がらない様に国師を暗殺します。

姬定岚 は生まれた時から無知無感なのですが(何に触れてもそれを感じる事がなく、花を見ることは出来るが匂いはしない、何でも口にすることはできるが味を知ることはない)母の皇后がそれを隠し通していて、身体の弱い不詳の子として都を離れ 陌轻尘 という名で身分を隠して生きています。

ある夜、詐欺(金持ちを騙して金を巻き上げている)で捕まっていた 林池 は脱獄します。林池は師父、師姉と待ち合わせていたのですが、間違えて 陌轻尘の馬車に乗り込んでしまいます。

すぐに間違いに気づくのですが、乗り込んだ 林池の首を絞めた(いきなり飛び込んできたとはいえ女の子の首を締め上げる、なかなかひどい) 陌轻尘はその感触を感じることが出来、髪の香りも分かることに驚き 林池を屋敷に連れ帰ります。

翌日目覚めた 林池は何とか屋敷から逃げようとしますが、一晩で 陌轻尘は 林池の事を調べ上げてきていて、この屋敷から逃げるのならば、詐欺師として牢に逆戻りだと脅し、師父、師姉もどうなることやら・・・と屋敷に留まるとう説得(脅迫)してきます。

その場は笑顔で応じて、時をみて逃げ出そうと思う 林池だったのですが、陌轻尘は先回りして、酒と博打に弱い師父 庄尘を懐柔、庄尘が負っていた借金も払ってくれます。

そのため、林池は仕方なく屋敷に滞在して、食事の時は 陌轻尘の手を握り、呼ばれたら必ず側に来る、一緒に寝るなどの契約を結びます。

始めは感覚を共有することを利用して嫌がらせをしていた 林池も、陌轻尘が無知無感のため孤独に生きてきた事、この事を知られたらただでは済まない事情を知り、協力するようになっていきます。

こうして惹かれ合っていく二人と、

国師だった祖父は予言のため殺され、その予言の子が 姬定岚だと言ったため母を殺された兄 姬定岳 が執拗に 姬定岚が予言の悪魔の子だということを証明して皇帝に示すため仕掛けてくる罠と戦うお話です。

 

 

このドラマの私の一番は

 

祖父、母の無念に取りつかれた 姬定岳の想いです。

 

始めは皇太子争いのため皇后の息子でもある 姬定岚を貶めようとしているのかな?というよくある後継者争いなのかな?と思っていたのですが、 姬定岳が執拗に 姬定岚の無知無感を暴こうとしているのが強い捻じれた使命感だと分かってきます。

祖父、母が命を掛けて進言したのも、この国を傾けるという悪魔を世に出さないためだった。と、もちろん二人の正しさを証明したい、無念を晴らしたいという気持ちも強いのですが、 姬定岚が悪魔なら世のために生きていてはいけないとい気持ちも強いのです。

姬定岚を殺すことが正義であると、正体を父王が知れば流石に生かしてはおかないだろうし、それが分れば祖父、母の名誉も回復すると。

この片方の見方から見た正義、正しいこと。これを信じ込んで回りが見えなくなる怖さを考えてしまいました(現実でもSNSが普及して、思い込んだ正義の暴走・・・怖いですね、正しさって一つではないので)

姬定岚も自分が予言の子だと思ってますから、国政に関わろうとは一切考えていない。ただただ、ひっそりと暮らしていきたいと思っているのです。

その上、幼い時の出来事で神医と言われていた 林池の両親を殺している疑惑などが浮上してしまうので、ますます自分はやはり予言の子ではないかと、生きていてはいけないのではないかと・・・。

でも、自分が生まれてから国を揺るがすような事件も、天災も起きてはなく、林池といれば感覚も戻り(後に涙で感覚を交換できるようにもなるので、本当の悪魔ならそんな風になるのはおかしいので)、しかも愛情という感情も持つことが出来たことからも、自分が予言の子?という疑問が浮かびます。

視聴者には皇帝が 姬定岚が無知無感だと知っていることが早くから分かっていると、分かる演出なので、 姬定岳の激しい正義の行きつくところが、悲しい結末だと分かるので・・・暴走していく 姬定岳が哀しい(この思いのため、生き別れになっていた林池の妹 凌燕という恋人も殺してしまいますし)。

 

最終的には二人の息子を守ろうとした皇帝の間違った行為のために(いや本当に)、二人ともとても傷ついてしまう結果になります。

この父親が間違えた事実(隠した事実)を受け止められない 姬定岳の最期が分かっていても悲しかったです(受け止められないよねこの事実はと)。

 

暗い重い感じの感想となってしまっていますが、

二人のラブラブイチャイチャは可愛いですし、クスッとなる場面の多い完全なラブコメです。師父もふざけてますし(でも、温かい)、師姉と第三皇子のサブカップルもドタバタと可愛いですし。

なので、安心して見られると思います~(←どういう意味?)。

 

 

                      (画像:出典 百度百科)