ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

The story of Mingran  知否知否应是绿肥红瘦 明蘭~才媛の春~ ★5

馮紹峰(ウィリアム・フォン)さんと趙麗穎(チャオ・リーイン)さん共演の時代劇です。

去年の年末から放送されたドラマですが、公開前に主役のお二人が入籍というおめでたいニュース付きでしたね。お子様も生まれましたね。

 

馮紹峰(ウィリアム・フォン)さんは蘭陵王以来の二度目。蘭陵王がかっこよかった。クールな表情からのニコっ。もうギャップ萌えのこの笑顔が本当に素敵でした。蘭陵王のドラマ自体はさておき・・・

 

趙麗穎(チャオ・リーイン)さんは今やトップスターですね。私は「蒼穹の昴」(田中裕子さんがよかった)「お昼12時のシンデレラ」(大好き)「花千骨」(何とか最後まで見れました)と見ました。見ていませんが「楚喬伝」が日本放送されてますね。

 

見たくて見れなかった18年公開のドラマ「延禧攻略」。(衛星劇場で放送されていたので、レンタルでるの待ってます)「延禧攻略」もそうですが、このドラマもいままでの華流時代劇のド派手な感じから、ちょっとシックな落ち着いた色調になってます。これが、リアルな感じがして私は引き付けられました。

 

ストーリーの序盤は

 

北宋の時代。地方高官の盛家。盛家には正妻と二人の側室(第二、第三夫人)がいます。主人公 明兰は盛家の六娘。明兰の生母は二人目の子供を妊娠していますが、寵愛を受けている側室からひどい扱いをされています。

明兰は勝気で利発な女の子ですが、母にはその行動をいつもたしなめられてしまいます。その理由がわからない明兰です。

そんな中、出産で母とお腹の中の子供が亡くなってしまいます。この母の死を不自然だと思いながらも、母の遺言である「目立たたず、生き延びることを最優先に」を守って生きていく明兰。

相手役である名家の息子、顾廷烨とは、一度目は投擲を競う、明兰が家の面子を守った形で収束しますが、実は顾廷烨が勝負を譲った(正確ではないかも)エピソードと、母を救うために一緒に奔走してくれるエピソードがあります。時代劇だとこのエピソードで十分初恋相手になりお互いに忘れずにいるとなりますが、このドラマはここが違います。

 

母の言いつけを守り、祖母に守られながら、盛家の中で目立たず慎重に明兰は成長します(頭も運動も何でもできるのを隠しています)

父の栄転で都暮らしをしている盛家ですが、科挙を受ける兄たちと一緒に四、五、六娘たちも一緒に勉強してます。そこには貴族の息子である齐衡もいます。その齐衡は明兰が気になり色々なアタックを掛けてきますが、姉たちの嫉妬を受けたくない明兰は交わしまくりです。本心では好きですが、身分違いなのでそんな望みは捨てている明兰です。

顾廷烨には妾と子供二人がいます。

大人になった二人の間柄は、親友の妹と、兄の親友で昔恩義がある人、ぐらいです。

 

こんな感じで始まりますが、基本的には明兰のお家のごちゃごちゃと、顾廷烨のお家のごたごたが語られて行きます。そんじょそこらのお家事情とは違いますが・・・このごたごたがなんと最後には皇室のごたごたに繋がっていきます。

 

それでは、このドラマの私の一番は

 

三人の悪女たちです。

この悪女たちの性悪なことといったら、もうすごい。

華流時代劇につきものの悪女ですが、私の場合、大抵画面に向かってぼやきが入ってしまいます。

「なんで悪事バレたのにお咎めなしなんだよ~」とか「いや、これは一発アウトでしょう」とか「またかっ」とか「もうそろそろ捕まっていいよね」とか、とか。

とにかく、悪物一人で引っ張る長さが長いーーー。

そして、それに飽きていくというパターンが多いい。

でも、このドラマの悪役は違います。

一人一人の悪戸さ、それを対処していく(まさに対処なんですよ。頭を使って処理する感じ) 明兰の策略、顾廷烨の対応が上手に描かれています。

 

一人目の悪女は、盛家のチーママ(小娘)

このチーママは盛家という狭い世界の中だけで生きています。実家の助けもなく美貌と愛嬌で旦那を虜にして、盛家の中でいかに自分の立場を守るかだけで生きています。 まず明兰の母を排除します。出産で死んでしいましたので、罰を受けるのですが、盛家の主はまったくこの小娘には強く出られません。失神という切り札でなんなく切り抜けていく。正室(大娘)は単純で完全には悪くはなれない人ではありますが、単純がゆえに熱しやすく墓穴を掘ってしまうタイプ。この単純で怒りっぽいところを色んな人に利用されてしまいます。義母(祖母)や自分の産んだ娘に、叱られたり、たしなめられたりするのですが、残念ながら治らない。チーママにもいいように翻弄されてしまいます。そんなチーママが生母を殺したことがはっきりと分かった明兰は、完全犯罪ともいえる復讐を果たします。

 

二人目は顾廷烨の側室(外室)曼娘

子供までいるが、実家の父にはもちろん認められていません。顾廷烨も健気で素直な女性と信じて疑っていませんが、女性にはわかってしまう。ということで、実家の父と折り合いが悪く、実家の継母は虎視眈々とお家を乗っ取ろうと画策している寧遠侯府の中で顾廷烨の唯一の味方である乳母はずっと警戒してました。顾廷烨に正式な結婚の話が浮き上がると、相手の家に行って大騒ぎして破談にしてしまいます。乳母の注進によりやっと目が覚めた顾廷烨は別れる事を決めますが、悟られて金目のものと息子を取られて逃げられてしまいます。その後、寧遠侯府を無事継いだ顾廷烨のもとに戻ってきてまたも大暴れをします。最後には成敗されますが、その最後も中々一筋縄ではいかないご退場です。しぶとい・・・

 

三人目は顾廷烨の継母

この人はかなりの策略家。寧遠侯府では長男は身体が弱く、後を継ぐの無理、次男の顾廷烨は父との折り合いが悪く勘当同然ということで、自分の子供を跡継ぎにしようとずっと狙っていますが、とにかくこれは気の長いスパンで計画しています。いつでもしおらしく良くできた継母を演じていて、何か手を下す時も周りの人間をうまくつかって決して自分の手を汚さないだけではなく、その人自身にも自分が操っていたとは思わせない、という凄技を繰り出しています。最後は夫婦となった顾廷烨と明兰がなんとか勝ちますが、最後まで凄まじくがんばります。

 

その他にも顾廷烨が明兰と結婚するために巡らせた策略(こんな計画、結婚するのに入りました?と思うほど大掛かりなもの)や、皇室内の攻防、明兰の初恋が敗れることになる上流階級の争いなど見所満載です。

 

ちなみに明兰の初恋相手 齐国公府独子の齐衡 演じている朱一龙さん。色んなところで二番手役をしていらっしゃると思いますが、きっと人気ものになるでしょう。私的には黄軒(ホアン・シュアン)さんとかぶってしまいますが(実らない初恋相手役が多くなりそう・・・)線が細くきれいな役者さんです。