ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

Be My Princess ~太傅のプリンセス~ 影帝的公主 Be My Princess

 

『影帝的公主 Be My Princess』★5

 

徐正溪(シュー・ジェンシー)さん、周洁琼(チュ・ギョルギョン)さん 主演の恋愛ドラマ(ラブファンタジーかなとも、ラブコメかなとも)です。全30話。

 

徐正溪(シュー・ジェンシー)さん、「蓬莱间」「嫣语赋」を視聴しました。「嫣语赋」で、ちょっといいかもと思ったんですが、このドラマの太傅にハマりまして、ずっと見たかったんだけど字幕が付かないから放置していた「痕迹」を中字字幕で視聴し始めると言う、太傅ロス状態に陥ってます(でもまったく太傅ではない←あたりまえ)。「嫣语赋」の地声がステキだったんですが、こちら配音でちょっと残念。

周洁琼(チュ・ギョルギョン)さん、「有翡」を視聴しました。「大唐女法医~Love&Truth~ / 大唐女法医」が日本上陸してますし、元k-popのアイドルさん(『PRODUCE 101』出身←私は疎いのですが・・・)なので知ってる方も多いかと。とてもキレイな女優さんですね。「有翡」で可愛いなと思って、このドラマでさらに可愛いなと。見たかったけど見れてなかった「大唐女法医」を見なくては、と思いました。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

 明薇 は通訳の仕事をしながら、漢服のモデルをして女優を目指しています。

演技派として有名な俳優の 穆廷州 は次のドラマで演じる役の役作りに余念がなく、そのことに没頭しています。

ある日、車からバス停に佇む 漢服の 明薇 を見ます。その姿の美しさから、今度やる役の相手役の公主にピッタリだと惹きつけられるのです。

その後、イタリア人との交渉の場に呼んだ通訳として 明薇に会うのですが、女性との一般的(仕事以外の)な付き合いがまったくない(できない)穆廷州は冷たく接してしまいます。

でも、ドラマの相手役が降板になり、新しい相手役の候補に 明薇を見つけると、新人を使いたくないという 監督を説得し、明薇を起用します。

こうしてドラマで共演することになります。新人で分からない事や失敗続きの 明薇を陰ながら支え、俳優の心得を教えていく 穆廷州 に初対面の印象の悪さを拭い去り、尊敬するようになる 明薇です。

ドラマを通してお互いに惹かれ合っていく二人ですが、惹かれている女性への接し方の分からない 穆廷州と、惹かれてはいるが先輩としての尊敬の気持ちと思っている 明薇の中はそれ以上は深まらず、撮影はクランクアップしてしまい、二人はまた別々の生活に戻って行きます。

でも、明薇が気になる 穆廷州は友人でありエージェントでもある  肖照 のアドバイスも聞き 吹き替えの録音日に(自分と同じ日にする小細工あり)思い切って「送っていく」と声を掛けるのですが、予定のあった 明薇は後ろ髪をひかれる思いでその場を後にします。

その後雨の中一人で運転をしていた 穆廷州 は事故に遭い、記憶を失ってしまうのです。

が、これがただ失うのではなく、ドラマで演じていた役 太傅 穆盷になってしまうのです。両親も 肖照 もわからず、古代から敵に連れてこられたと言う 太傅 穆盷。そんな 太傅が唯一分かるのが、ドラマの役 明华公主 を演じた 明薇だけで・・・。

肖照や両親から説得され、一度は断るも、明华公主として太傅と行動を共にすることにした 明薇。その一途な愛情を注がれていくうちにどんどん 太傅 穆盷を好きになっていきます。太傅もお傍でお仕えすることが自分の立場だと押さえ込んでいた気持ちが、二人きりで奇妙な世界に来たことで、押さえつけられなくり・・・と恋に落ちていく二人です・・・

 

 

このドラマの私の一番は

 

太傅に始まり、太傅に燃え尽きる・・・です。

 

もう、とても太傅にハマってしまって。いや太傅サイコー、カッコ良かった、素敵だった。

穆廷州がとても演技にストイックな俳優さんで、役の下調べからその時代背景とすごくしっかり勉強して役作りをしてドラマに臨んでいることが冒頭でわかります。そして、一話一話の冒頭に劇中劇である「一代首辅」の場面がコマ切れで流れるのですが、このちょっとだけ流れる「一代首辅」というドラマが悲劇であり、劇中の太傅はただひたすら明华公主を愛し続けている、という切なさが(私には)しかっりと伝わってきて。

車の事故で、穆廷州が太傅になってしまうのがすんなり入ってきました。

そして、太傅が古代では色んなことがあり叶わなかった愛を現代で叶えていく姿が、とても良かった。

この太傅のみせる、究極のお姫様扱い、が素晴らしかった。しかもこれが、愛からくるんですから、そしてこの愛情を受けるんですからね、そりゃ 明薇も落ちますし、悩みますよ。(ここ、太傅は穆廷州のお金を使いしたい放題なんですが、お金のない設定で愛だけで尽くす太傅も見て見たかった~)

太傅という人物がいつ消えてしまうか分からない、戻った後の 穆廷州に太傅の記憶があるか分からない、太傅として勝手気ままに振舞っていることで、穆廷州としての生活にはかなり影響が出ている、だから一端、太傅と別れる 明薇。でも荒んで行く太傅を見ていられなくて、自分の気持ちに素直になり期限の来るときまで何も考えず太傅と過ごすと決める 明薇の決意も素敵でした。

明薇の不安も分かるが、ただひたすらに公主との愛の生活を全うすることを願う太傅。エゴ強めなんだけど、そこがまた 太傅という人物が脳の中で作られた架空の人だと知らしめしているようで(現実が解るようで、解らない)。

太傅と結婚を決めた 明薇が言う「太傅のような人に愛されたら、もう他の愛を受け入れることは難しい」という感じのセリフがズシンきます。(もう、その通りと)

もちろん、ドラマなので記憶が戻る時がくるのです。太傅にも明薇にも(私にも)18話辺りからひしひしと感じさせてくるわけです。

そして、記憶が戻る。戻った 穆廷州は「一代首辅」の撮影前の記憶しかないのです。明薇はただの通訳という記憶。

でも、明薇は覚悟の上なんですね、いつか太傅が消えてしまうことは分かってましたから。この覚悟がかっこよくて涙をそそられました。耐える明薇ちゃんの気持ちが、太傅のいなくなってしまった虚無感が(いっしょだったので←冷静に鑑みて自分が怖い)すごく伝わりました。

最後はもちろんハッピーエンド。

穆廷州がすべての記憶を取り戻し(太傅の記憶も)、最初から明薇に惚れていたことを再確認。すべてがまるく納まり、大団円となります。

太傅のスーツ&コート姿が、シックでエレガントでまさしく現代の太傅とはこれと思える素敵さで、アクセントに胸に差してるピンブローチがとても素敵でした。

 

 

                    (画像出典 百度百科)