鍾瑶(ジョン・ヤオ)さん、呉思賢(ベン・ウー)さん、主演のラブストーリーです。
両方ともお初の俳優さん方です。
こちら台湾ドラマで、台湾ドラマは「悪との距離」以来です。脇には見たことのある俳優さんも出演していましたが、最近の台湾ドラマの日本にくるものは、主演俳優さんが違うのでなかなか馴染みが出来ません。
私の馴染みの台湾ドラマ俳優さんといえば、ジェリー・イェンさんとかアーロンさんとかゴローさんとか、時代は流れてますね~。
鍾瑶さん、モデル出身の女優さんということで、背が高くて薄くていらっしゃいました。モデル出身ということで、韓流女優のコン・ヒョジンさんに似ているという記事を読みましたが、似てないけど雰囲気はわかる、と思いました。
呉思賢さんは新人さんかな?という印象でした。
このドラマのストーリーは
化粧品会社でバリバリ働いている 周凱婷 はひょんなことから絶対色感(絶対音感はよく聞くが聞き慣れない)の持ち主 蘇燦 と知り合う。
会社のイベントで有名メイクアップアーティストが急なドタキャンで来れなくなり、窮地に追い込まれた周凱婷は、たまたま会社にコーヒーを届けに来た蘇燦のその絶対色感を思い出し、そのイベントに参加させることに。
何とかイベントに穴を開けずに済んだのもつかの間、上司から部下のリストラと引き換えに無茶な要求を受ける周凱婷。その打開策で、ネットで話題になった蘇燦をイケメンメイクアップアーティストとして、会社のメインキャラクターにすることを思いつく。
周凱婷に惹かれ始めていた蘇燦は、周凱婷を助けたいのでその仕事を受けることに。
と、キャリアウーマンと子犬男子の恋模様が展開していきます。
このドラマ、邦題の「ディア・プリンス~私の恋した年下彼氏」という題名からはこんな感じの始まりで、年下彼氏が尽くすドラマかなと思いますが、いいえ、違います(違いはしませんがそれだけではありません)。
このドラマの本筋は、原題と英題の「姊的時代 Iron ladies」のこちらです。なんで邦題ってこうなのかしら?と思ってしまいますね。
ということで、バリキャリの周凱婷と友人の 馬莉莎と 王青青、三人の恋と仕事のお話でした。
私のこのドラマの一番は
友人、王青青の結婚の行方です。もうこれにつきますね。
この青青さん、お金持ちの旦那さんに愛されて幸せというアピールを友人の凱婷と莉莎の前でも演じているのですが(のちにバレますが)、実は旦那とその愛人と同居しているという、現代後宮暮らしをしています(日替わりでベットを共有というルールまである)。
旦那の浮気に嫌気が差し、外で浮気するなら同居しようと自分で愛人を家の中に引き入れたのが始まりらしいのですが、精神的に追い詰められて、パニック障害を引き起こしたりします。でも、子供が出来れば旦那が変わると信じて子作りに精を出したりしちゃったりしてるんです。
まあ、観ていて微塵も青青の気持ちが解らない。
自分もキャリアでどうやら実家も金持ちらしいのに、なぜこの男に尽くすのか??と疑問しかないのですが、ここまでくるとどうこの家庭に決着が着くのか気になるよね~でしたね。
中盤、愛人のほうが先に妊娠して一端は家を出るのですが、また戻っちゃう。そして家政婦としての能力を褒めちぎる旦那を信じちゃうんです。この愛人はしたたかで、旦那の共有を微塵も気にしていないといった態度だったんですが、妊娠して青青が出ていくと本性を見せ始めます。妻の座も狙いますが、会社のお金を横領してたり、実は腹の子も・・・と。
ラストのラストで、再度の旦那の浮気、しかも旦那は全く悪びれる様子もなく、新しい愛人をこの家に引き入れたい、君なら理解してくれるだろう?などというので、やっと愛想を尽かします。
長かった、ここまで本当に。
最後は財産も半分分捕って、自分が不妊症だということ教えず、愛人とその誰の子か分らん子を正式な妻子にして去って行きます。旦那がその子を抱き、「俺にそっくりだ」というのを微妙な笑顔で応える愛人のシーンには、同情を覚えましたが、知らぬが仏、でもこれ分かっちゃったら子供が不幸に・・・と先の先まで想像しちゃいました。
それにしても、この旦那どう育ったらこういう男に?という人物でした。ただの女好きじゃない、あの怖さ。すごいもてるし、皆尽くすからマメで優しいことはたしかなのか?病的な魅力なのかしら?
と、この現代後宮についての興味がつきませんでした。
主役のほうのラブラインは可愛らしいものですよ。
間が差して浮気しちゃった婚約者と別れ、ワンコ魅力を再確認。付き合ってからは年齢差のいざこざはありますが二人の気持ちは固かったです。
この 蘇燦役の呉思賢さんが私にはちょっとワンコとしては物足りなかったです。8歳差にも見えなかったし、実年齢4つ差なので、欲を言えば本当に8歳下の若者で見たかった。
周凱婷の姉御的な仕事っぷりも魅力的でした。
次々問題が起こる会社でしたが、常に部下を庇いつつ困難に立ち向かう姿が良かったです。お洒落でカッコよかったです。
現代の後宮の在り方にご興味がある方はぜひ、ご覧ください(笑)。