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主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

策略ロマンス~謎解きの鍵は運命の恋~ 嫣语赋  The Autumn Ballad

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『嫣语赋  The Autumn Ballad』 ★3

 

乔欣(チャオ・シン)さん、徐正溪(シュー・ジェンシー)さん 主演の時代ものです。全34話。

 

乔欣(チャオ・シン)さん、「琅琊榜」「穿越火线」(ちょっと出演されてます)「逃れられない運命-在劫難逃- / 在劫难逃」「小风暴之时间的玫瑰」「玉楼春」(←こちらもちょっとですね)「沉睡花园」を視聴しました。長身の女優さんですね。

徐正溪(シュー・ジェンシー)さん、「蓬莱间」を視聴しました。私は未視聴ですが、「鳳凰伝 ~永遠(とわ)の約束~  / 凤弈」が日本に来てますので知っている方も多いかと。目力のあるハンサム俳優さんですね。私の中では加藤雅也さんそっくりだと思ってます。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

(いったん書き出したら、まとまらずすごく長くなってしまったので、今回は本当に簡単に要点だけ書いてきます)

秋家の次男の妾の子 秋嫣 の結婚式から始まります。(秋嫣は実母には大事にされず、優しい父の正妻に可愛がってもらって育ってます。)

結婚相手が結婚式で死亡。婚家から息子と一緒に殉死するよう言われる→いったん逃げる→秋嫣は持ち前の頭の良さで殉葬から逃れる→でも尼寺行へ→宮女になって尼寺行きを阻止しようとする→劈柴处(皇帝直属の特別警察のような所)の 梁翊に邪魔され断念→いったん逃げる→結婚相手の死の真相をとても心優しいいい男 秦暄(このドラマで唯一といってもいいかもしれない利他的な人。演じた 刘芮麟さん込みで好き)と一緒に解決→秋家に戻る→世間の風辺りが強いため秋家の家族に疎まれ(秋家は男4兄弟。父以外はダメ男、それに妻子がいる)好色じじいの側室へ→自分に優しい 秦暄を落として秋家を出ることを決意→秦暄の親友 梁翊に邪魔される

と、こんな感じに封建的な社会のくさりから逃れようとする 秋嫣の戦いが描かれて行きます。自分の生きたいように生きるために藻掻く 秋嫣と、その強さに惹かれる 秦暄、その強さを認めながらも素直になれない 梁翊との恋模様、秋家からの脱出劇から、梁翊のライバルが絡んだ権力闘争、そして最後は朝廷を揺るがすクーデター計画とお話は進んで行きます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

秋嫣があまりに強者のたたずまいだったこと、です。

(このドラマですが、私は終盤に至るまで、女主である秋嫣のこの強さにあまり好感がもてず、休み休み視聴していたので、その辺りのモヤモヤを含んだ感想になっています。その辺りを了解して続きの感想を呼んでいただければと、お断りさせていただきます。)

 

 

 

 

 

少女時代に母、弟と一緒に賊に襲われ、母は自分を捨て弟と一緒に逃げてしまった。(助けてと叫ぶ 秋嫣を母は振り向きもせず逃げて行った)その時 秋嫣を救ってくれたのがたまたまそこを通りかかった 梁翊で、一人で生きれるようになりたいと言う  秋嫣にまず学を付けろと、励ましてくれたのです。(その時くれた扇を大事にしている)

女は家に属するものという考えから解放され、世界を旅し見聞を広げ自分の好きな捕物小説を書きたいという夢を持ちながらも、育ててくれた母の思いに応えるため家の釣り合いだけの結婚に応じるのですが、運命が狂い、かえって家の(社会の)呪縛に縛られることになってしまう 秋嫣。

それから逃れるため持ち前の頭の良さ、度胸の良さを駆使していくんですが、正しいこと言っているし、心情も良くわかるのに、何だか寄り添えなかったんです。自分をこれっぽちも曲げない頑固で強硬な姿勢が、とにかく強い。そこが利己的に見えてしまったんです・・・不器用な生き方でもあるんだけど、。

秋嫣本人も私のような利己的な人間は嫌っていい、と腹違いの妹 秋珉 に言い切りますし、ちゃんと自分を分かって行動してるんですが、私はなんだかスッキリ見れなくて(特に前半は・・・)。

最愛の母が死んでしまい、その死に父が関係していると思い込み詰め寄るシーンは、たとえそれが正しくとも、やり方、言い方、を少し冷静になって自分に問いかけて欲しいと・・・あまりに感情的な行動に、これだけ頭かいいのだからもっと理性的な行動をとれるでしょう?と。(これ原作だとすごく若いのかな?あまりに言動が子供っぽく見えて、まだ十代なのかな?)

そして、秋珉ちゃんが(许雅婷さん「甜了青梅配竹马」の 苏念风ちゃん)始めから闇落ちしそうな感じムンムンなんですが、案の定闇落ちしちゃうんです。ここも、妹のためを思って突き放したと分かるんですが、一度でいいから、抱きしめてあげて欲しかった。とくに闇落ちの直接の原因(レイプなんですが)、その事実を知っても、秋珉の手を振り払ちゃう所など・・・誰もが秋嫣のように強く自分の意思を通して生きていけるわけでないのに、一度も妹の弱さに寄り添おうとしない、その強い姿勢がね・・・。

ドラマのストーリーでもあるんですが、秋嫣があまり苦労していると思えないような展開もね。大変な目に確かに合ってるんですけど、実母に捨てられても、義母が本当の愛情を与えてくれて、家を逃げ出しても貴公子 秦暄が励まし寄り添ってくれ、お家再興には(自分のせいとはいえ)全力で梁翊が助け、支えてくれると、必ず誰かに助けてもらっているので・・・

秋珉を犯した男に復讐とかではなく、自分がしてもらったように、秋珉に少しでも寄り添ってあげて下さいと願わずにいられなかったです。。。

かなり前半言いように振り回したあげく 秦暄を(もちろん秦暄のためを考えてではありますが)切り捨てた時など、これで秦暄までも闇落ちすることになったら、どうしよう・・・と(それだけはやめてあげて、と念を送りながら視聴しました)。

 

と、言いたい事を書き綴りましたが

後半に入り、梁翊の争いに秋家が巻き込まれてからは、梁翊とのやり取りも恋のやり取りより相棒といった感じが強く、可愛かったですし、終盤の朝廷絡みの陰謀は、梁翊を愛したことで梁翊のために行動していく秋嫣と変化し、今までの敵ともタッグ組み(まあ、私は一番の推しキャラ 宋锦の恨み忘れてませんが)一丸となって戦う所は展開も早く、二転、三転して楽しかったです。

最後は綺麗にまとまって(強引ともいえますが)、秋珉との仲直り、梁翊のために自分を押し殺し家を後にする姿に私は好感がもてました(梁翊の母の罪の部分のエピソードがいたかどうかという気持ちはありますが・・・)。

 

 

                       (画像:出典 百度百科)