ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

重生之门  Be Reborn

 

『重生之门  Be Reborn』 ★4

 

张译さん、王俊凯さん 主演の刑事ドラマです。全26話。

 

张译さん、王俊凯さん、ともに初めての俳優さんです。(初めて久々とか前回の記事に書いたのに、続いちゃいましたね)

正確に言えば、张译さんは「重生」をリタイアしてますので初めてではないのです(「重生」すごく面白く見ていたのですが、字幕の付き方が悪く、なしで見ていたら、内容が濃く、「これはちゃんと見たい」と泣く泣く諦めた作品なんです←いつもなら内容分かんなくても見ちゃうのですが、サスペンス系はそうも言えず・・・)。百度の紹介をみてもドラマ・映画ともに出演作品多数です、熟練の名俳優さんですね。「重生」を見たときに、大泉洋さんに似てる、と私(だけ?)は思いました。

王俊凯さんは、子役もやられアイドルもやられ、ちょっと微博見たら、フォロワーが800万越えしていました。人気、すごいですね~。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

(サスペンスなので、内容をまったく知りたくない方はこの先ご注意下さい。)

 

 

 

 

 

 

青城市の警察官 罗坚 は民国画家李程一の代表作《睡莲》が偽物だと、美術館で騒ぎを起こした法学部の学生 庄文杰 に事情を聞きます。

庄文杰の説明は実に理路整然としていて納得いくものだったのですが、捜査の過程で 庄文杰が12年前の美術品窃盗事件の犯人の息子と分ります(お父さん 庄耀柏だけではなくおじいちゃんも泥棒という家業が泥棒という家系)。

そして、偽物の《睡莲》にはブラックライトで浮かび上がる、庄文杰のサインが入っているのです。

その筆跡が 庄文杰のものとは違ったことから、最近何かおかしなことはなかったか、と尋ねる 罗坚ですが、庄文杰は「何もなかった」と嘘をつきます。

実はアパートに侵入された形跡があったのですが、母親と自分の写真を置いて行かれたことでそのことを黙っています。罗坚は「明らかにこの犯人は君を事件に巻き込もうとしている。君のせいでなくとも、君の家族のために。だから思い出したら俺に連絡をしてくれ」と言って去ります。

捜査官の間では 庄文杰自身が犯人ではないかと疑う人間もいますが、罗坚は先入観を持たずに捜査しろ、とそれを否定します。

捜査が進み贋作の《睡莲》を書いた画家が見つかります。

そして、庄文杰の元には犯人グループから接触があり、行動を共にするように強要されます。友人たちを使って脅された 庄文杰は犯人グループの主犯 丁生火に従うのですが・・・。

持ち前の頭の良さと状況判断、ずば抜けた観察力を生かして、罗坚に状況を知らせてくるのです。罗坚の方も、庄文杰からの少ない手がかりをチームで読み解き、庄文杰の状況を理解し、それに瞬時に応対していきます。

犯人グループの中にスパイのような形でいる 庄文杰と、それを追いかける 罗坚。美術品窃盗グループと警察の追走劇が始まって行きます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

「想要彻底摆脱黑暗 最好的方式就是 努力 让自己站到有光的一边」

(闇を完全に拭い去る一番の方法は、自分が努力して光の側に立つことだ)

という、罗坚のセリフです。

 

二度目に 庄文杰に事情を聞きに行った 罗坚のセリフなのですが、特殊な家族背景と幼い時に両親を亡くしている生い立ちから、苦労して育ったことが分かる 庄文杰に強引に話を聞き出すことは一切なく、こう助言して去って行きます。

警察も学校も、大人を心から信じることが出来ない 庄文杰の固い殻の中に入り込んだ素晴らしいセリフだなと。

ドラマ全編を通して揺れ動く 庄文杰の心の芯にこの言葉が留まり、言葉通りに光の方向を示してくれるのがすごく良かった。

幼いころにお父さんから特殊な英才教育を施されている 庄文杰なのですが、お父さんは常に優しかったんです。なので、窃盗犯として死んでしまい、その事で人間不信になるような幼少時代を送ってきた、だけどやはり父はいい人だと心の底では信じているのです。

なので、12年前の事件の真実を餌にする窃盗犯 丁生火とそのバックにいる黒幕の言葉に逆らえない。揺れ動く 庄文杰の危うさが良かった、演じていた王俊凯くんがまた上手くてピッタリで、とても好きです。

罗坚率いる警察チームもとてもまとまったいいチームでしっかりしていて、情報と罗坚の勘からしっかりした裏付けをとり、犯人の全貌に近づいて行く。庄文杰もわずかな情報で同じ結論に達していくという展開がとてもスピーディーで、一番初めの「睡蓮」の事件はアクション映画を見ているようでした。

罗坚がまた味のあるいい男で。第一印象で 庄文杰が良い子と信じたんでしょう(と、私は思った)危うい庄文杰を信じ続ける姿、同期の女性刑事にタジタジな感じ、ここぞと言う時に抜けてるダメなところと、見所タップリでしたね。

 

いくつかの美術品窃盗事件が黒幕の手によって12年前の事件に繋がっていくという、連続する追走劇がとてもスピーディーに展開して、エンターテイメント性たっぷりで楽しめました。

 

黒幕に関していえば、私はほぼ登場時から怪しいと思っていた人物でしたので、そこは意外!とは驚けませんでしたが(チラ見せで、驚かすような演出ではなかったのかもしれないですが)、ラストのラストに新たな伏線を残しての終幕となってました。

天才大学生&出来る警察官というバディ感の良い、一気に楽しめる刑事ドラマでした。

 

 

                     (画像出典 百度百科)