ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

붉은 달 푸른 해 Children Of Nobody 赤い月青い太陽 ★4

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キム・ソナさん、主演の社会派ミステリーです。

キム・ソナさん、韓流ドラマを見慣れた人なら誰でも知っていると思いますが、「私の名前はキム・サムスン」を始めドラマ、映画に活躍する女優さんですね。

 

このドラマ、視聴の感想を一言で言うととても重いドラマでした。

スプラッタな怖さではなく、心に圧し掛かる怖さなのでとくに子育て中のお母さんには視聴する際にはかなり覚悟をして見て下さい、と言いたいです。

 

このドラマのストーリーは

児童カウンセラーとして働くチャ・ウギョン(キム・ソナ)は、夫と娘と生まれてくるお腹の子の誕生を心待ちにしていた。いつものように児童相談センターでカウンセリングを終えて、帰路に着こうと車を運転していると、1人の女の子が突然、車の前に現れた。突然のことでブレーキが間に合わなかったウギョンはその子を轢いてしまう。警察で事情聴取を受け詳細を話していると、病院に運ばれたその“男の子”は亡くなったという一報が入る。自分が轢いたのは確かに緑の服を着た“女の子”だったと主張するウギョンだったが、警察に見せられた実際の映像は、男の子だった・・・。

この事故を切っ掛けにウギョンは次々と事件に巻き込まれていく・・・

 

と児童カウンセラーのウギョンが、連鎖して起こる殺人事件に巻き込まれて行く展開でお話が進んで行きます。

すべての事件が幼児虐待という根で繋がっていて、登場人物は誰もが何か心に闇を抱えています。

 

私のこのドラマの一番は

 

幼児虐待という重いテーマがとっても現実的に描かれている所です。

日本でも最近悲しい事件が次々起こっていますが、

親子の問題にどこまで他人である支援者(カウンセラーや刑事、日本では児童相談所)が手出しできるか?という難しい問題が殺人事件を通して語られていきます。

一つ一つの事件も重く根が深いもので、主役のウギョンが自身が抱えているトラウマと向き合いながら事件に激しく揺さぶられていく様が、もうもう、視聴していて辛かったです。キム・ソナさんの不安定なウギョンがすごくて、私は一緒にグラグラしてしまいました。

このドラマ先日投稿した「我們與惡的距離」と同時期に視聴していたのですが、おなじ重いテーマを扱いながらも、視聴後の印象はまったく違います。

「我們與惡的距離」は視聴後に希望が見えるのですが、(「我們與惡的距離」の希望の描かれ方が出過ぎという事ではまったくありませんよ、重いテーマということであって内容は違いますから)こちらはモヤモヤが残ります。でも、このモヤモヤは仕方がない・・かなと・・・。

 

このドラマでもウギョンがラストに、罪を犯したものにも先があり、再生することが出来るという意味の(私の解釈です)セリフが入ります。

「これがテジュさんが憤っていた、生きていれば得られる可能性なんですね」と・・・

ウギョンはその可能性を奪うことはしなかった、でも、それを許せるかどうかは分からない・・・と。

 

とにかく重く、軽いやり取りは一切ないドラマですが、心に迫るドラマでした。

私は当分軽いラブドラマを見るつもりです、バランスを取らなければなりません(^▽^)