今回も只今視聴している華流ドラマがラストまでどれも行きつかないので、私のドラマルーツを書き留めたいと思います。
このブログの記事を何個か読んでくださっている方なら(ありがとうございます)お分かりかもと思いますが、私はサスペンス・ミステリー好き(刑事ドラマも含む)。
推理小説も好きですし、漫画も好き。
そんな中でも探偵物は大好物でございます。
小学生で「明智小五郎」に出会い、「ルパン」「ホームズ」と読み漁り、そして出会った「金田一耕助」。
父の書棚に並んだ黒い背表紙の文庫本。もう親に隠れて(読んでいいか聞けばダメと言われそうだった。倫理に厳しい親でしたので、まだ早いと言われたことでしょう)読みました。それこそ寝るのも忘れて。
当時、火曜サスペンス、ザ・サスペンス、土曜ワイド劇場、という二時間ドラマの枠がございまして、私はこの二時間ドラマ枠の大ファンでございました。
その中のザ・サスペンスで「金田一耕助シリーズ」が放送されてたんです、なので「金田一耕助」といえば?と聞けば、「古谷一行さん」と答える方が多いのでは?と思います。
で、私はといえば、古谷金田一も好きではございますが、やはり、映画のシリーズの「石坂浩二さん」が一番です。
最近は「長谷川博己さん」「池松壮亮さん」「吉岡秀隆さん」「加藤シゲアキさん」など多くの方が演じられてますが、やはり石坂金田一が好きですね。
そんな今なお、どんどん作品が生まれている「金田一耕助」ですが、
私の金田一耕助作品の一番は
1977年の映画「八つ墓村」です。
もちろんテレビで放送されたものを見たのですが、その衝撃たるやもう忘れられませんんね。原作を読んでましたが、こんなにも本の中にいた登場人物をリアルに感じたことはありませんでした。怖かった・・・
中でも 多治見久弥 演じる山崎努さんがもう怖かった。あの懐中電灯を頭に差したあの姿。もう鬼人でしかない。
↑この衝撃的なビジュアル。何日間か久弥に追いかけられる夢を見ましたからね。
こちらの金田一は渥美清さん。寅さん以外の渥美さんを観たのはこれだけ。
市川昆監督の「金田一シリーズ」よりも、ねっとり、べっとりした怖さがあるんですよね。原作のように。読んだ後、暗闇から誰かに見られているような、情念、怨念、おどろおどろしい日本特有のホラー感。
もちろん昆監督の金田一も好きですが、石坂金田一と合わせ、昆監督の金田一は見終わった後に美しい印象が残ります。(竹が美しい)
二番は「犬神家の一族」です。
もうこれは、みんなさんお好きですよね。誰も知っている湖から浮かぶ足。
↑私の日常の晩酌の様子(中々のファン具合が分かって頂けるかと)。
この「犬神家」もいっぱい映像化されますが、私は1976年の映画が一番です。キャストすべてが好き。金田一さんも、島田陽子さん演じる 珠世さん。もう本当に美しい。この島田さんの珠世はベスト・オブ 珠世 です。他の珠世など(失礼ですが)足元にも及ばないですね。
「珠世の言ったことはホントだよ。僕はシズマさ」というスケキヨに扮したシズマのものまねをよくしていた(誰にも求められてはいなかったので、友人たちは決まってポカンとするというシュールな芸)。
三番は「悪霊島」です。
1981年の映画「悪霊島」。こちらの金田一さんは 鹿賀丈史さん が演じられてます。
この悪霊島は何が凄いって、岩下志麻さん演じる 刑部巴 ですね。神々しいほど美しく、そしてエロティック。巴のもつ二面性を完璧に演じられてます。
ゾッとするほど美しい、そしてそれが怖い。
「鵺の鳴く夜は恐ろしい…」本当です。
もうすぐGWですが、昔のドラマ、映画に浸るのもいいですよね。金田一シリーズ、どれでも面白いので、よかったらお手にしてみて下さい。