『Manner of Death/マナー・オブ・デス』 ★4
パーコーン・タナシーワニットチャイ(トゥン)さん、ナッタポン・ディロックナワリット(マックス)さん、主演のラブ(BL)&サスペンスです。全14話。
トゥンさん、マックスさん、主役のお二人は今作品で4作目の共演作品だということで、ものすごおく息の合ったカップルっぷりです。1作目が「Bad Romanc」という作品で2016年公開、「Together with Me」、「Together with Me : The Next Chapter」とあります。
このドラマの簡単なあらすじは
学生の頃に過ごしたタイ北部の街に10数年ぶりに戻って来た法医学者の バン は女子高生の遺体の検死をする。検死の結果不審な点が多いため殺された可能性があると警察に報告するバン。
越してきたばかりのバンを警察官のエムは街に馴染むようにバーに誘います。
そのバーで強い酒を振舞われ酔ったバンは倒れかかったところを テーン に助けられます。一目でテーンに惹かれたバンはキスをしますが、そのまま気を失ってしまいます。
その後、病院院長の誕生日パーティーで再び出会う二人ですが、テーンはバンの学生時代の友人ジェーンと一緒にいます。塾を一緒に経営している友人だと紹介されるバンですが、二人の関係が気になります。しかも、やはり学生時代の友人プードがジェーンとケンカしている所をテーンが止めに入り、プードを殴る所を目撃してしまいます。
翌日、ジェーンの絞殺死体が発見されます。警察は自殺が濃厚だと推察しますが、不審な点が多いとバンは主張します。
検死の結果、誰かに殺された可能性が高いと報告するバンですが、エムは上司の所長から事件を自殺で早く片付けろと命令されます。その命令に従うため検死結果を早く提出するようにバンに求めるエムですが、検視結果を改ざんされたことのあるバンは、警察を疑いそれを断ります。
ジェーンの死の真相を明らかにしたいバンは自分で調べ始めることに。でも、ジェーンの事件から手を引くように、脅しをかけられ命の危険も感じる様になります。それでも止めないバンを助けたテーンは一時自分の家に避難することを提案します。
一緒に暮らすようになり、急速に親しくなる二人ですが、ジェーンの死の真相はどんどん複雑になっていきます・・・。
そして、バンはテーンの行動が怪しいと疑うようになり・・・。
ジェーンを殺したのは誰か、街の権力者が密かに行っている乱交パーティーの真相、行方不明になったままのプード、何かを隠しているテーンと、事件は展開していきます。
このドラマの私の一番は
魅力たっぷりのラブ&サスペンスな展開です。
サスペンスの謎部分に触れますので、気になる方はこの先は回避してください。
ジェーンの死の真相と、これに絡んだ街の権力者たちの犯罪行為の2つの事件が、交差しながらストーリーが進んで行きます。
(こういった権力を握る者たちの巨大な闇と戦うドラマというと、韓流ドラマに素晴らしい作品がたくさんあり、細かい心理描写や過去が絡んだ見せ方の見事さなど本当に素晴らしいですね)
証拠があっても、握りつぶされ脅され裏切られと権力者との戦いは袋小路を思わせるんですが、ジェーンを殺したのは誰か?という方は以外な展開をします。
ジェーンさんを殺した人、その事件の真相が分かってからは、とてもジェーンさんという人が可哀想でならなかったです。こんな哀しい人生があっていいの?と・・・自分の愛する人のために自分を犠牲にする。「あなたが自分で選んだこと」と、ジェーンさんも愛した人たちに突き放されますが、その結果が、これでいいはずないよね・・・と、悲しくなりました。
バンとテーンが諦めずにがんばり、ジェーンの代わりに怒り、戦ってくれていたのが救いでしたね。
それにしても、街の全ての権力者が関わる犯罪もの、見るたびにゾッとします。どこでも起こり得るだろうと思え、そして実際起こったら逆らう事、それを罪に問う事の難しさ・・・本当に怖いです。
そして、ラブライン。
素敵でした。魅力満載。
テーンに一目で惹かれたバンが、疑いながらもその魅力に抗えずどんどん惹かれていくところ、バンを守るために気に沿わない事もしなければならないテーンの苦悩。
疑惑と誤解が解けてからはね、もうね、止められませんね、二人の愛は。
もう情熱のぶつかり合いという熱いラブシーンでしたね。
ガバッとTシャツを脱がされ待たされてる時のバンの表情が、キャーでしたね(見ていいの?いや、観ちゃいますけどね、画面にくぎづけになっちゃいますけどね、こんな顔されると)いやすごいですねMaxTulカップルって。みゅがる、カップルにもやられましたがこちらもね。タイのYシリーズの俳優さん方って・・・尊いですね。
サスペンスにラブ要素は必要ない方、激しめのラブシーンが苦手な方は、視聴避けた方がよろしいかなと。
タイの北部の街(架空のまちだと思います)の美しい自然が心を打ちます。本当にキレイ。山にかかる雲、濃い緑。
出てくるお家がみなお屋敷で、たくさんの緑に囲まれて、タイに行きたくなりました~。行った気になってうっとりできますよ~。