ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

循环初恋  First Love Again

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『循环初恋  First Love Again』 ★4

 

施柏宇さん、陈昊宇さん、主演のタイムトラベルラブファンタジーです。全24話。

 

施柏宇さん、初めてお目にかかりました。今作品が初めての主役のようですので、これから俳優さんだと思います。

陈昊宇さんも初めてです。未視聴ですが「九州縹緲(ひょうびょう)録~宿命を継ぐ者~ /九州缥缈录」に出演されています。こちらもこのドラマが初主演のようです。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

物理学者の(?会社も経営している?) 叶佑宁 はイギリスでの講演中に間違って入って来た高校の同級生 夏文希 を見ます。その夜、故郷に残してきたおじいちゃんに連絡を取るために、世話を頼んでいる友人 杨闯 に連絡を取ります。するとおじいちゃんの認知症が進行していて、叶佑宁の顔を認識できないかもという話を聞き、慌てて中国へ帰ります。

そこでおじいちゃんの世話をしていると突然嵐に見舞われ、家の中は異常現象が起こります。叶佑宁が驚いていると、古びた缶の中から電話の音が聞こえ、不思議だと思いながらもその古い携帯のスイッチを押す 叶佑宁です。

次の瞬間、衝撃を受け目を開けると目の前に 高校生の 夏文希が自転車に乗っています。そして 夏文希にぶつかってしまいます。

理解が追い付かないまでも、自分が2006年の高校転入初日にタイムスリップしたことに気づきます。

実際の高校生の時は、思春期と父親への反抗から勉強にしか興味のなく友人をつくらなかった 叶佑宁ですが、夏文希の携帯が元の時間軸に戻るための必須アイテムだと思い、夏文希たちと友達になり携帯を手に入れようとします。

そうして、携帯を手に入れるのですがタイムスリップすることは出来ません。物理学者なのでその現象が起こった原因を分析します。そして、偶然飛ばされてきた時と同じように雷の落ちる中、衝撃を受ける(車にぶつかる)という条件で、2019年に戻ってくる 叶佑宁です。

ところが戻って来た2019年は自分が元いた時間軸とは違っていて、成功を収めていたのに落ちぶれた生活をしているのです。 杨闯に会ったことで過去に起こった事がフラッシュバックのように浮かび、未来を変えた原因が、2006年に物理の講演会に行き父親に会ったことだと分かります。

携帯が見つかったが過去には戻れない 叶佑宁ですがその携帯で 2006年の 夏文希とメールのやり取りができることが分かります。

こうして元の時間軸に戻るために過去を変えていくことで、接点がなかったはずの 夏文希たちと友人関係になっていく2006年の自分。そして 夏文希に惹かれて行くのです。その過去が部分的でも記憶に残っていく2019年の 叶佑宁も 夏文希に恋をする過去を重ねていきます・・・

 

 

このドラマの私の一番は

 

タイムパラドックスの結果は?です。

 

2019年に戻ったものの、元の時間軸ではなかったことと、携帯という過去に繋がるアイテムが残されたことで過去を変えていく 叶佑宁。

元の時間軸に戻るのが最大の目的だったのですが、新たな2019年では過去を変えたために色々なこと変わってしまっていて。そして、こうあって欲しいという現代に変わる様にしていきます。

おじいちゃんの病がないように、ケガをした友人の怪我がなかったように、そして、2019年で 夏文希と恋人同士であるように・・・

とどんどん過去へ介入していくのですが、一つが解決すればまた一つとズレは起こり続けるのです。

タイムトラベルによるタイムパラドックス

タイムトラベルものの主人公が割とぶち当たる壁ですね。過去に行った主人公が歴史的な事や自分の先祖とかに会い、関わることで未来が大きく変わってしまうのでは?と悩む、でも大抵ガンガン関わっちゃうという、あれですが。

このドラマでは 叶佑宁は未来に存在しているのです。

そして割とお手軽に過去を変えられるのです。

結果を知ってから、結果を変える。なかなかお手軽なんですよ~。

青春をやり直し、おじいちゃんとの関係、友人の関係、そして 夏文希に恋していく・・・こんなに順調でいいの?(一回、一回はそう順調ではないのですが全体的には)と思っていましたが、そんなわけはありませんでした。

何度も過去に介入した結果、2006年で順調に恋を育み、2019年でも空白の記憶はあれど恋人に戻る二人。でも、その幸せ絶頂の時に対価を支払うことになってしまう 叶佑宁。

ここから始まる過去の介入をなかったことにするシーンがとてもとても、切なかったです。

 

メールのやり取りで大学時代の幸せ絶頂の 夏文季に別れるように指示しますがさすがに受け入れてはくれません。

なので、過去に自分で行くことにします。そして 夏文季に別れを告げる。唐突な別れの言葉を信じられない 夏文季が縋りついて別れの言葉を拒否する場面がとてもとても悲しかった・・・。叶佑宁の堪えきれない辛さも苦しかったです・・・。でもこうまでもしても2019年は変わらない。

叶佑宁は全てをもとに戻そうとします。

夏文季と接点もなかった元々の高校生時代に直そうとするのです。が、何度チャレンジしてもうまくいかない(39回挑戦し失敗。その度に対価として2019年の 叶佑宁は何か(物質的なもの)を失っていく・・・)。

最後には携帯を壊すことに成功してやっと 夏文季は叶佑宁と関わっていない時間軸を過ごしますが、 夏文季は好きな人ができてもうまく恋人関係を築くことができないのです。そして自分は大切な何かを失った喪失感を抱えて生きている・・・

最後の最後はハッピーエンド(と取れるかな?)となってます。

久々にタイムトラベルものを堪能しました。とてもいいドラマでした。

 

最後にどうしても気になることを。

クマがね、クマの着ぐるみが出てくるんですよ。思わせぶりにどっちの時代にも。でも、なんもなかった(私が見逃してるのか、理解が足りない可能性もありますが)。気になって仕方ないクマでした。

 

 

                

                     (画像:出典 百度百科)