『玉楼春 Song of Youth』 ★４
白鹿（バイ・ルー）さん、王一哲（ワン・イージョー）さん、主演の時代劇です。全４３話。
白鹿（バイ・ルー）さん、「愛しい僕のラッキーガール / 世界欠我一个初恋」「半是蜜糖半是伤」「周生如故」「一生一世」を視聴しました。一か月ぐらい 白鹿（バイ・ルー）さん三昧の日々を送っていました～。美人は三日では飽きませんね～。
王一哲（ワン・イージョー）さん、私は初めてお目にかかりましたが、結構たくさんの作品に出演されてます。日本上陸されているものだと「大唐女法医～Love＆Truth～ / 大唐女法医」に出演されています。時代扮装ものが多いので日本でお目にかかる事が多くなりそうな俳優さんですね（日本に来る作品はまだまだ時代物のほうが多いので）。
このドラマの簡単なあらすじは
朝廷の大臣を務める 孙逊 の誕生祝いの華々しい宴の席に、都で一番の琵琶奏者 虞娘子が来て演奏をします。その見事な腕に喜ぶ来席者ですが、風で 虞娘子の隠れていた顔が分かると、別人であることが分かります。
自分は弟子で老師が具合が悪いので代わりに来た、と言い訳をするその人に、孙家の四男 孙玉楼は一目惚れしてしまいます。
孙玉楼は琵琶奏者になりすました女性 林少春を探し出し、熱烈に追いかけ始めます。
始めは嫌がり、困っていた、林少春もどんどん 孙玉楼の真剣な気持ちに心が揺らぐように、でも 林少春は朝廷に使えていた父が汚名を着せられ断罪された過去があり、その父の事件を再調査してもらうために生きてきたのです（自分の娘を身代わりに差し出し、少春を育ててくれた 常嬷嬷の圧がすごい）。
事件を再調査してもらうために色々計画していた事がダメになり、 林少春は皇帝の側室に上がり直談判する機会を得ようと、側室選びに参加することにします。
そのため、孙玉楼をつめたく突き放し想いを断つ 林少春です。
でも、林少春の過去を知った 孙玉楼が側室選びの最中に父親の汚名を晴らしてくれます。林少春も何とか皇帝の目を逃れることに成功して、二人はやっと両想いになります。
ですが、孙家から結婚を反対され、時間と手間を掛け（計画的に）孙家に自分を認めさせる 林少春です。
晴れて結婚が許され、幸せを満喫する二人ですが、孙家には次から次へと厄介事が舞い込んできて・・・。
持ち前の頭の良さと計画性でその揉め事を片付けて行く 林少春と、影日向となり少春を守り続ける 玉楼との波瀾に満ちた結婚生活が始まって行きます。
このドラマの私の一番は
恐るべし 孙家です。
四男、四女、とたくさんの兄弟たちが登場してくるんですが、一人一人が問題を持ち込むので、少春休みなしという状態なのです。揉め事なしは一番下の妹だけという・・・。
少春がこれを一つ一つ迅速丁寧に解決していきます（健気に頑張るという控え目な嫁感は一切ありません。ドン、バン、どうだ、解決したぜっというドヤ感が、垣間見えるぐらいの存在感です）。
まず、長男 孙世杰。
父親の決めた相手、将軍の娘と結婚しているのですが、将軍に男手一つで育てられた粗野な嫁 吴月红のことがどうしても気に入らず、夫婦間がうまくいっていない所へ美しく儚げな芸者 桃夭に会います。この桃夭さん、少春の姉弟子ではあるのですが、妖婦でして（騙した相手が何もかも吸い取られて、物乞いにまで身を落としても、騙されたことに気づかない｟信じたくない｠というぐらいのやり手、詐欺師）すっかり骨抜きにされてしまいます。この妖婦をじっくり見張りながら、罠を仕掛けつつ解決。
次男 孙俊豪。
嫁を貰った翌日に、軍に入り辺境の村に赴任して、そのまま手紙一つ寄越さない男。嫁の 苏映雪は寂しさのあまり浮気。その男 贾逢源に利用されているだけと知りつつ本気になり妊娠してしまいます。苏映雪に子供と私を助けてと頼まれた 少春、死体まで用意して死を偽装。母子の命を救います。孙俊豪さん自体は無骨な良い人で、結婚がうまくいかなかったことにもちゃんと理由があり、登場からすごく良い娘だった 姚滴珠ちゃんと上手くいき大団円に。
三男 孙金阁。
こちらは遊び人で仕事にもついていない（科挙を受けていない）ダメ男だが、嫁 许凤翘に完全に尻に敷かれている可愛い奴。金銭問題やら、何やら小さい問題をちょいちょい起こし、 许凤翘は 少春をライバル視して意地悪もするし、がめついのでお金問題でやらかしたりも。それをその度にパパっと解決します。
そして、嫁に行った姉たちも順に問題を持ち込みます。
次女 孙有德は嫁ぎ先で旦那が亡くなり、遺された家族にひどい目に合わされそうなところを、財産分与を義母に選ばせ解決。ついでに昔の恋人（自分の兄弟子。←ここの関係も世間は狭いなと）との仲も修復。
三女 孙有容は夫がなかなか科挙に通らず、落ちぶれて妻にあたり暴力を振るうようになったのを、夫のプライドを回復させ金銭問題も片づけます。
そして、長女 孙有贞は皇帝の寵愛を一身に受ける側室。なのですが、罠に嵌められ 孙家全体にも被害が及ぶ陰謀を阻止。
最後はずっと孙家に恨みをもっている 父親 孙逊の政敵 梁京冠の陰謀に巻き込まれて・・・となります（このラストの対決は結果がどっちかわからず、最後にきてここまできて、どうなるの？と）
どうですか？すごいでしょ 孙家のみなさま。
嫁ぎ先がこんな家、いくらお金もちでもどうですか？
夫が限りなく優しくて自分を慈しみ大事にしてくれても、私は絶対にいやだ、というかすぐにボロ雑巾のように擦り切れる自信しかありません。
こんな恐ろしい 孙家でしたが、玉楼がお育ちの良さを絵に描いた様な誠実で優しいいい男で（しかも頭の良さもちょいちょい見せ、賢いのね）少春の姉御っぷりと相性が良く、主役ふたりのラブラブシーンはとても、可愛かったです。
苦労の絶えない少春の眉間には、いつも皺がとっても深くきれいに浮かび上がってまして、その気苦労の深さを感じさせられます（あまりにくっきりとしているので、この皺残っちゃうんじゃと、白鹿さんの心配も）。
（画像：出典 百度百科）
