ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 风起洛阳 LUOYANG

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『风起洛阳 LUOYANG』 ★4

 

黄轩 (ホアン・シュエン)さん、王一博 (ワン・イーボー)さん、宋茜 (ビクトリア)さん 主演のサスペンス時代劇です。全39話。

 

黄轩 (ホアン・シュエン)さん、「ミーユエ 王朝を照らす月  / 芈月传」「女医明妃伝 〜雪の日の誓い〜 / 女医·明妃传」「私のキライな翻訳官 / 亲爱的翻译官」を視聴しました。「九州·海上牧云记」「完美关系」を半分ぐらいまで見たのにリタイア。二番手時代の時代劇が好きです。映画「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎  / 妖猫传」も見ました(この「空海~」邦題と中題との違いがすごくて、見るたびピンとこないんです)

王一博 (ワン・イーボー)さん、「陈情令」「有翡」を見ました。カッコイイ(youtubeさんの勧めるがままにダンスバトルのような番組を軽くみてしまいましたよ)。時代扮装ものしか見たことがないので、現代劇を見て見ようかと思ってます。

宋茜 (ビクトリア)さん、「千年のシンデレラ 〜Love in the Moonlight〜 / 结爱·千岁大人的初恋」「心跳源计划」を視聴しました。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

女帝の聖人の治める国、首都の南市は凄い賑わいを見せています。工部大臣の息子  百里弘毅 は都市で有名な美食家で色々な料理にランクを付けます(お店側が食べってもらって、「うまい」頂きました!みたいな感じ)。食事を終えると見も知らぬ労働者が、娘と一緒に近づいてきて「私は密告者で、あなたに言いたいことが・・・」と話しかけられます。

国を治める聖人は帝位に就いた時、乱れていた朝廷を整えるのに、身分に関係なく悪人(悪事)を密告(内部告発のようなものか?)していいという制度を設けていたのです。聖人の所ではなくなぜ自分にと  百里弘毅は疑問に思うのですが、その密告者を殺そうと刺客が攻撃をしてきます。

何とか密告者を逃がす  百里弘毅ですが、賑わう市で乱闘が始まります。その南市にお忍びで来ていた郡主もその乱闘に巻き込まれ、郡主が暗殺にあっていると思った護衛の内卫  武思月 も応戦します。

大理寺(警察のようなところ)の役人たちも出てきて騒乱が押さえつけられると、容疑者たちはみな自殺をしてしまうのです。

朝からその首謀者の男を付けていた 不良井人  高秉烛 はその男の自殺を阻止します・・・。

この密告者殺人から始まり、最終的に朝廷を揺さぶるほどの陰謀を、

名門貴族の出身だが苦労して育った 武思月と、不良井人という日の当たらない場所に住まわされている罪人の子孫出身の 高秉烛と、父親は工部大臣だが後ろ盾がない力ない役人の息子  百里弘毅の、身分の違う三人が力を合わせて、その陰謀の真相に迫り、阻止しようとする物語が始まります・・・。

 

 

このドラマの私の一番は

 

一話の、一気に物語に引き込んでいく迫力の展開です。

 

もう、ザ・エンターテインメントという冒頭でして。

薄暗い部屋に光が差し込み、棺桶の中で目覚める 高秉烛。市井の人々で混雑する雑踏、その中を白い美しい袍に身を包んだ、スラリとした百里弘毅。郡主のわがままに付き合いながらも警戒を怠らない、男装の黒い袍を身にまとった凛とした 武思月。

三人の登場シーンにグッと掴まれ、ここからの乱闘シーンが大迫力で(エキストラの市井の人の数だけでももう圧巻。本当に中国ドラマって凄い。街のセットも凄い。これ「空海~」の撮影のため襄陽につくられたという巨大な唐の街かな?と思ったりしました)、武思月の武闘シーンがすごくカッコ良かったです。

武思月の武闘シーンではこの後の不良井での 高秉烛との追っかけ乱闘も良かったです。

大迫力でスピーディな展開にとにかく序盤で魅せられました。

そして、三人が必死で追いかけていく陰謀。春秋道という反乱組織が関わっているということは序盤からわかるのですが・・・その黒幕、目的はなかなかわからない。

高秉烛は復讐のため。百里弘毅は父の死の真相。武思月は職務(聖人から全権を任されている)と立場も思いも違うのですが、友情を築きながら、芯には国に住まうすべての人のためにと、困難にさらされながらも力を合わせて行きます。

陰謀の謎には触れられないので、ロマンスの方を。

身分も立場も違うことから絶対に結ばれることはないだろう、と思いながらも惹かれ合う二人をずっと応援してました、高秉烛&武思月カップル。

出会いから惹かれ合った(と、私は思う)二人が、お互いの立場から表立っては見せない、でも強く惹かれ合っていく姿が良かったです。敵側の罠に翻弄されがちな 武思月を助けにいく 高秉烛が、普段無関心を装っているのにもう必死。ひと時ではありますが仲良しの姿が見れて本当に幸せでした・・・。

そして、百里弘毅& 柳然、夫婦の見せる先婚後愛の夫婦愛。

家のための結婚をとことん嫌う 百里弘毅に、子供の頃から好きだった純愛を貫こうと頑張る 柳然。

百里弘毅が頭が良すぎて、自分の興味以外の事、人にも日常の常識にまったく興味のないという男で。お父さんが亡くなるまでは仕事とか家の立場とかもまったく考えてなかった(むしろ地位名誉的な話は嫌いで、その話ばかりの父の気持ちに思いを寄せることもなかった)。

そんな 百里弘毅にかなりひどい冷たい態度をとられ続けているのですが、一途な柳然が可愛かったです。こう嫌なしつこさがなくですね、本当に純粋な思いからくる行動の数々がね可愛くて、(ちょっと優しくされると舞い上がる姿がキュート、というか前半の百里弘毅はひどい男ですがね)百里弘毅も徐々にほだされていくのですが、観ている私もいっしょにほだされ惚れていってしまいました(ただ天然な行動が色々問題を起こします、かわいいけど)。

ゆっくりと夫婦になっていくこのカップルが哀しい終盤の癒しでした。

この終盤の展開が前半の手の込んだ造りに比べ、割愛部分が多かったり(話数が減らされたのかもしれませんが)、ラストのとある犯人の扱いに私は納得できず(たしかに理由はあるが、完全に逆恨みではないかと。それなのに・・・と)、綺麗にまとまったラストだと思うのですが・・・ちょっと寂しさが残りました。

 

 

               

                      (画像:出典 百度百科)