『冬すぎて桜 겨울지나벚꽃 cherry blossoms after winter』 ★4
オク・ジヌクさん、カン・ヒさん主演の恋愛ドラマです。全8話(一話20分程度のショートドラマ)。
両俳優さんとも初めてお目にかかりました。韓流ドラマから遠ざかりかなりたつので若手俳優さんはまったく知らない状態になってしまいましたね。
楽天さんの公式ページにお二人の詳しい経歴が紹介されていましたので、ぜひそちらをご覧になって下さい(←お任せの丸投げです)。
このドラマの簡単なあらすじは
7才の時両親を事故で無くした ソ・ヘボム は母の親友だった ハ・ウンソン に引き取られウンソンの息子 チョ・テソン と一緒に育ちます。
ヘボムとテソンは引き取られる前から仲良しだったのですが、引き取られた後テソンはヘボムと少し距離をとった態度で接するようになり、二人はいっしょに暮らしながらもよそよそしい関係で育ちます。
ヘボムとテソンは高校三年になり、初めて同じクラスになります。
クラスで顔を合わせても他人のように振舞う二人です。そんな時、テソンは母ウンソンにヘボムは高校を卒業したら家を出るつもりでいると思う、クラスも一緒になったのだし、ちゃんと気に掛けてあげてと言われ、別れが近づいてきていることを自覚します。
実はテソンは子供のころ孤独だった自分のたった一人の友達ヘボムに友情以上の気持ちを持っていて、その気持ちを隠すためにヘボムによそよそしくしていたのです。
でもクラスのいじめっ子に意地悪をされているヘボムを見て、しかもこの一年でもう会えなくなるかもしれないと思い、自分の気持ちに正直になろうと努めます。
いじめっ子からヘボムを守り、急に優しくなっていくテソンに戸惑いながらも、嬉しく思うヘボムです。
そうして、距離が近づいて行くうちに、テソンは自分の気持ちが押さえられなくなり・・・本当の気持ちをヘボムに告げるのです。
このドラマの私の一番は
テソンの気持ちとヘボムの気持ちと母ウンソンの葛藤です。
8話で20分程度なので全部で3時間強といった感じなんですけど、BLの王道のラブライン展開にLGBT問題に直面する母の気持ちが無理なく入っていて、見やすいのにちゃんと考えさせられるドラマ展開になっていて、上手につくられているな~と。
こちら、BLはタイ発ばかりを見ている私に、娘が、韓国はイケメンが凄まじいよ、見て見たら?と。
韓流ドラマも見たい作品が溜まってきて、そろそろ「あれと、あれと、あれと~見たいな」となっていたのですが、華流ドラマも次々と見たい作品が公開になり気持ちも身体もなかなか切り替わらなかったんです。でも、韓ドラBLならショートドラマが多いので見やすいなと。
手を出して見ました。
俳優陣の綺麗さもさることながら、映像もシチュエーションもキレイ。漫画が原作らしいのですが、漫画のコマワリひとコマひとコマを切り取って動かしているような、動画なのに静止画のようにキレイだなと。
子供のころから好きだった気持ちを隠し、募らしてきたテソンが自分の気持ちを本当に素直に口にする。
そのテソンの気持ちに揺れるヘボム。
テソンにときめいている気持ちを自覚しているが、告白されて戸惑ってしまう。両親を亡くした自分に同情しているのではないか?この気持ちが本当に愛なのか?自分を本当の息子のように育ててくれたウンソンに申し訳ない・・・。
色んな感情が浮かぶけど、自分の気持ちを認め、テソンに応えるヘボム。
大学進学を機に同棲を始めラブラブで過ごします。
高校時代は引っ込み思案でうまく友人を作れなかったヘボムもテソンと付き合いだし、友達も出来楽しい毎日を送り出します。
この二人の様子がとてもお似合いで可愛い。テソン(カン・ヒさん)が身長188cm、ヘボムの身長は分からなかったのですが、身長差がかなりあってトキメキポイント。そして、何でもそろってるテソンが付き合ってからは、子犬(大型犬)のようにヘボムに甘えるのがとても良し、でした。
そして、そんな二人の関係を母ウンソンが知ってしまうのです。
よそよそしかった二人が、高校三年で仲良くなり本当の兄弟のようになったことを心から喜んでいたウンソン。
男同士という事より、二人が!という気持ちが強かったと私は思ったのですが、二人の関係を認められず、否定してしまいます。
母にヘボムとの関係を尋ねられたテソンは、もう自分はヘボムなしでは生きられないこと、ヘボムも自分を愛していること、お互いに大切な存在だと正直に話します。そして、自分たちを認めなくてもいいから、このことをヘボムに話さないでと訴えます。
息子の言葉に揺すられてしまうウンソン。このウンソンの複雑な思いがとても良く分かって、そうだよねと、なりました。ウンソンにとってただ男同士ではないという複雑な二人なので・・・。
このあと、母に知られたことで揺れ動くテソンの気持ちも良かったです。
ヘボムは育ててくれ、愛してくれたウンソンをとても大事に思っていて、ウンソンを傷つけることをとても恐れている、その気持ちをテソンはとても良く分かっているので、ヘボムが知ったら別れを持ち出すだろう、と恐れてしまう。
「自分は12年もヘボムが好きだった、でもヘボムはおれを好きになってまだ一年しかたっていない」と友人に不安な気持ちを吐露するんです(この友人がまた良い子でした)。
ラストはヘボムもテソンと同じように強くテソンを愛していることを、ウンソンに告げ、ウンソンも二人の本当の幸せのために自分の不安を消し去り、二人を応援します。
ラストの時の流れがどのくらい経ったのかがちょっと分かりずらいと思ったり、もうちょっと最後にイチャイチャして欲しかった!と思いましたが、とてもキレイな恋愛ドラマでした。
(画像出典 @rakuten_asidra)