ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

法医秦明之无声的证词  Silent Evidence

 

『法医秦明之无声的证词  Silent Evidence』★3

 

张雨剑(チャン・ユージェン)さん、周雨彤さん 主演の警察サスペンスドラマです。全30話。

 

张雨剑(チャン・ユージェン)さん、「琅琊榜」「盛唐幻夜」「となりのツンデレ王子 / 我只喜欢你」「拜托,请你爱我」「彗星来的那一夜2」「热血神探」を視聴しました。一重(もしくは奥二重)好きの私としてはお顔がど・ストライクの俳優さんです。なので、つい見ちゃうんですよね~。

周雨彤さん、「从结婚开始恋爱」を視聴しました。「从结婚~」の 鹿方宁役が好きでした。出来る女性、大好きなので。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

このドラマ題名でお分かりなる方もいらっしゃると思うんですが、「法医秦明」というシリーズものです。ただ、シリーズといいましても、キャストもキャラも統一してないという謎のシリーズもの。原作があるお話ということで、原作がどうなのか本当に気になる所です・・・。

ということで、犯人を追っていく展開で、謎解き的ミステリーはあまりありませんが、内容を知りたくない方はこの先ご注意下さい。

 

 

 

 

龙番市の警察に新しく赴任した法医学者 秦明。赴任早々、遊園地で着ぐるみを着た首無しの遺体が発見され現場に向かいます。

現場で、遺体を調べていると刑事の 林当 に不審人物だと思われ組敷かれてしまいます。誤解は解けるのですが、乱暴な 林当を苦手だと警戒する 秦明です。

検死の結果、被害者は女性で絞殺で死んでいる可能性が高く、死んでからレイプされていて、妊娠していたことが分かります。猟奇的な事件と分り、早期解決が望まれるのですが、顔が解らないため被害者の身元が分かりません。

そんな中、被害者に着せられていたウサギの着ぐるみから指紋が取れ容疑者が見つかります。でも、捕まえた容疑者はタクシー運転手で、人形を運んだだけでした。

捜査は振り出しにもどりますが、コインロッカーから遺体の頭部がみつかります。見つかった顔には京劇の化粧がほどこされていたのでした。

秦明は子供の頃慕っていた老師が殺される現場を目撃していて、このことがトラウマになっているのですが、殺された老師は京劇の役者で、練習後に殺されたため京劇の化粧が切っ掛けとなり、過去の事件がフラッシュバックするようになり、悪夢を見るようにもなります。

被害者が見つかったことで、事件も進展し始めるのですが、中々犯人には結びつかないのです・・・。

秦明のトラウマに関わるこの京劇の事件がドラマ全編にあるのですが、その他に単発の事件を解決しながら、始めはいがみ合っている 林当との絆もでき、その上薄っすら恋にも発展しながら、 大宝 含む仲間とも良い関係が出来て行きます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

张雨剑の秦明の危うさ・・・です。

 

私、一作目の 张若昀さんの「法医秦明」がすごく好きでして、二作目は見ていなく、三作目の 经超さん演じる「法医秦明之幸存者」も長い時間かけて視聴して、この四作目を観出したのですが、見続けることが出来ずに寝かすことに・・・。

もう、見ないかも?と思っていたのですが、なんと五作目 张耀さん演じる「法医秦明之读心者 」というのが始まりまして。

もう、完全に別物として見る羽目にきっとなるからと思いつつ、やはりちゃんと四作目を見ておこう!と気持ち新たに視聴しました。

主人公の秦明もちょっとづつキャラ設定も違うのですが、このシリーズの共通点は秦明の何かしらのトラウマ、そして事件が猟奇事件、という所なのかなと、三作見て思っているのです。

そして、どの秦明にも危うさがあると思うのですが、

この秦明が一番、怖かった(病的な感じがした)。

一点を見つめて爪を噛む仕草や、急にニカッと笑う笑顔の時の瞳、うなされ続ける悪夢、突然やって来る幻覚、

犯人を追う秦明が、逆に過去に追われて行く、追い詰められていく危うさが、観ていて落ち着かない、ざわざわするような、感覚でした。

全体的に事件の後味が悪く、病的な犯人が多いため捕まってもスッキリしないですし、秦明のもう一つのトラウマの父親との関係も、妻目線で見てしまったせいか、何だかお父さんを手放しで応援できない。夢を追い続ける自由人の夫、大人の事情があるし父だけが悪いわけではないが、子供時代の秦明の孤独が・・・とやはりちょっと胸がもやもやと落ち着かない・・・。

そんな視聴となりました。

最後の大詰めの犯人との対峙は、心に傷を抱えた人の分かれ道ってどこなのだろう?と考えさせられましたね。闇に堕ちる切っ掛け、自分が崩れていくスイッチ、みたいなもの。そして、その反対に踏みとどまるために必要なもの。

ラスト秦明が自分をトラウマから解放して、病室で目覚め、林当を抱きしめるシーンが良かったです。

 

それにしても、この秦明は法医というより、犯罪心理分析官といった感じでした。検死のシーン後半ほとんどなかったような・・・

はてさて、五作目の秦明はいったいどんな感じなのかしら?と思いつつ。。。

 

 

                    (画像出典 百度百科)